【パンクラス】ライト級王座統一戦でベルトがひとつに、久米鷹介「ラストスパートかける」と集大成の覚悟、雑賀は「倒すMMAを」とKO予告
12月12日(日)にUSEN STUDIO COASTで開催される『PANCRASE 325』のライト級王座統一戦、久米鷹介(ALIVE/第7代王者)vs雑賀ヤン坊達也 (DOBUITA/暫定王者)の調印式が26日、都内の会場で行われた。
第7代ライト級王者の久米は、10歳の時に始めた柔道をバックボーンに、総合格闘技ジム「ALIVE」に入門。アマチュア修斗全日本で優勝して頭角を現し、プロのMMAファイターとしてその名を広めた。韓国のROAD FCのライト級トーナメントで準優勝し、パンクラスを主戦場にすると2016年9月の徳留一樹とのタイトルマッチで勝利を収めて王座獲得に成功。21年3月の『RIZIN.27』では、現DEEPライト級王者の武田光司と対戦して惜しくも判定負けを喫した。
対する雑賀はFighting NEXUSでデビューし、19年7月にパンクラス参戦。初戦は小林裕を右ストレートで1R KOに下すと、9月には1.45kgオーバーの元HEATライト級王者トム・サントスと対戦。フックでダウンを奪ってからのパウンド連打で撃破し大金星を上げた。20年9月は林源平をスタンドのパンチでKOした。
パンクラスの廣瀬隆司コミッショナーが立ち合いのもと、久米と雑賀が調印式に出席。第7代のベルト、暫定ベルトが並ぶ中、ふたりの王者が契約書にサインした。
まずは雑賀が「ずっとトップで戦ってきた久米選手と戦えることを光栄に思います。また、最後のUSEN STUDIO COASTのメインで戦えることに感謝しています。熱い戦いをして、KOで最後のCOASTを締めたいと思います」と意気込みを語る。久米も、「統一戦で、素晴らしい暫定王者の雑賀選手と戦えることを大変光栄に思います。2年半くらい違う団体に参戦させてもらっていましたが、統一戦はやりたいと自分の中で思っていました。パンクラスファンの前で戦えることを楽しみに思っています」と続いた。
互いの印象を聞かれると、「打撃・グラウンドともに全部がトップのレベル。徳留選手との試合を拝見させていただき、すごい人だなと思っています。強敵という印象です」と雑賀。
一方の久米は、「一番目を引くのは、一撃の破壊力です。しっかりと勝ち上がって暫定チャンピオンになっているということもありますが、まだ底が見えていないと思っています。すごく強敵で、自分のモチベーションが上がっていますので、雑賀選手には感謝しています」と警戒する。
試合展開については、「僕の試合は僕のMMAをするだけ。倒すMMAをしたいと思っています」と雑賀が語れば、「自分は戦いの本質である一本かKO、確実にダメージを与えてフィニッシュにつながる戦いをしているので、そういうものを見せたいです」と久米も応戦する。
暫定王者として待ち続けた理由は、「この試合のために準備をしてきました。ついにこの日が来たと思っています。久米選手に『実力は、まだ未知数』と言っていただきましたので、それを出して勝ちにいきたいと思っています」と雑賀は気合いを入れる。
久しぶりのパンクラス参戦になる久米は、「ここ数年は、強い選手を求めるということで他団体へ上がることを許していただいていましたので、感謝しています。その中で、雑賀選手と戦うチャンスが巡ってきました。すごく胸に秘めてきた試合ですし、この先、何十戦もできるというわけではないので、雑賀選手と戦えて光栄です。ラストスパートをかけます」とラストスパートをかけるようだ。
キーになるポイントは、「気持ちで強いほうが勝つ」と雑賀。久米は「すべてです。自分が培ってきたものを出すための仕上げに入っていますし、一瞬一瞬出せるように、それを信じてやり切りたい」と経験と気持ちのぶつかり合いになると予想した。
最後にふたりは、「いつも通り、KOしたい」(雑賀)、「自分も相手を仕留めることを前提に戦っていますので、そこに辿り着きたい」(久米)とそれぞれ予告した。
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