【RISE】那須川天心戦を乗り越えた鈴木真彦「負けを意味のある負けにするのは自分自身」、江幡塁との再戦でKO狙う
11月14日(日)丸善インテックアリーナ大阪にて開催される『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 OSAKA.2』で、江幡塁(伊原道場)と対戦する鈴木真彦(山口道場)が、27日に公開練習を行った。
鈴木は、ガンガン前に出て打ち合う攻撃的スタイルを武器にRISEで活躍するバンタム級王者。15年に敗れた那須川天心の首を狙い、昨年11月に大阪で開催された『RISE DEAD OR ALIVE -55kg~那須川天心挑戦者決定トーナメント~』に参戦したが、決勝戦で志朗に敗北し、一度はチャンスを逃した。
しかし那須川の対戦相手が難航する中で鈴木にチャンスが巡り、今年9月23日の横浜大会で再戦が実現。那須川とは、最後まで手に汗握る展開を繰り広げた。
対する江幡は、鋭いローキックとカウンターを武器に新日本キックで活躍し、WKBA世界王座を戴冠。さらに、19年8月にはKING OF KNOCK OUT 初代スーパーバンタム級王座も獲得している。
両者は、昨年11月『RISE DEAD OR ALIVE -55kg~那須川天心挑戦者決定トーナメント~』の1回戦で激突。鈴木がパワーで圧倒し、江幡から勝利を収めた。
公開練習は、シャドー、ミット打ちを1回ずつ行った。印象に残ったのは、強烈なミドルキックで、調子の良さを感じさせた。鈴木は、「あまり(試合の)間隔が開かないでやれているので、体重を踏まえていい感じでできています」とコメントした。
那須川戦から、2ヵ月の再起戦。鈴木にどんな影響があったのだろうか。
「前回は6年前に対戦してから、やっと叶えた試合だったので、悔しさが残りました。正直、この試合が決まらないとダラダラしてしまったと思いますので、地元・大阪を盛り上げることも考えても、気持ちを切り替えることができてよかったです。止まっていても仕方がないんで、前へ進むしかないですから」と鈴木は、複雑な心境を持って過ごしていたことや気持ちの切り替えに成功したことを明かした。
この試合で得たものは、「ないです。でも、この負けを意味のある負けにするのは自分自身だと思う」という。那須川としのぎを削ってきた財産は、これから活かしていくことだろう。
江幡との再戦は、「見たくない、やっても一緒やろうという声もあると思いますが、江幡選手ならば盛り上げられると思っています。前回は、判定で倒せなかったので、レベルアップしたふたりの試合が見られるはずです」とアピール。「やっぱりKOを狙って、お客さんを盛り上げる試合をしたいし、KOじゃなくてもできるだけ盛り上げる試合をしたいと思います」と意気込む。
再戦のメリットは、「正直ないと思いますが、自分はナメられたくないので、対戦したいという声がなくなるまで片っ端から倒したいと思います」と対戦を受けた心境を語った。
江幡は、前回の試合で拳剛を2R KOで下した。この試合については、「拳剛選手は背が高くスピードもあるので、やりにくい相手。倒したのは、さすがやなと思った」と鈴木は印象を語る。江幡は「RISEルールにアジャストできるようになってきた」と語っていたが、「僕の中では強いヤツは、どんなルールでも強いということ。僕も、ヒジ打ち有りでも、どんなルールでもやりますよ」とルールに拘りを持っていない。
バンタム級は、『RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント』で優勝した風音が象徴するように、勢力図が塗り替わってきている。このことについては、「強い選手がRISEに参戦してきてくれて嬉しいですね。レベルが上がっていきますので、55kg級が面白い階級になればいいなと思います。リベンジしなければいけない相手がいるので、負けないでたどり着きたい」と鈴木。那須川がキックボクシング卒業後のRISEは、「引っ張っていく気持ちはありますし、そのためにも勝ち続けなければ資格がないと思っています」と語った。
那須川戦を乗り越えた先に「RISEエース」になれるかは、今回の試合がターニングポイントになるのかもしれない。
▶︎次ページは【動画】開始早々ダウンの応酬!鈴木真彦が“74秒”KO勝利(21年2月)
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