2022/04/12（火）UP
（最終更新：2022/04/13 09:30）

HEAT50回記念大会に皇治の参戦が決定、キックボクシングラストマッチを示唆

　5月7日（土）名古屋国際会議場イベントホールにて開催される『カケルホールディングス Presents HEAT50』の記者会見が12日都内にて行われた。
　HEATキックルール初代ライト級王者・皇治（32＝TEAM ONE）が電撃参戦を発表。2017年2月以来、約5年振りの参戦でHEAT50回大会に華を添える。

【動画】皇治と対戦する可能性を語る芦澤竜誠

　皇治はビッグマウスとアグレッシブなファイトスタイルでキックボクシング界を席巻。Krush、REBELS、DEEP☆KICKと数々の団体で強烈な存在感を示し続けた。HEATには2013年12月の『HEAT29』HEATキックルール初代ライト級王座決定トーナメントで初参戦。1日2試合を勝ち抜き、初代王者のベルトを腰に巻いた。2017年2月の『HEAT39』ではISKA世界ライト級王座決定戦に出場。モハメド・ブールフを下し世界王座を獲得した。
　その後活躍の舞台をK-1のリングに移し、その知名度は全国区へ。数々の名勝負を演じた後、2020年9月からはRIZINのリングでファンを魅了している。

RIZINでファイトする皇治

　皇治はこれまでの格闘技キャリアを振り返り「K-1に出場できたのも、RIZINファイターとして試合ができるのも、全てHEATがあったから」と、HEATおよびHEAT代表の志村民雄館長に多大な恩義を感じているという。今回の大会のオファーに、皇治は「恩返しをするのに高いお金をもらうのは違う」と、なんとファイトマネーゼロでの参戦を快諾。RIZIN榊原伸行CEOからも「義理を果たしてこい」と背中を押されたという。

　その皇治は、かねてよりキックボクシングからの引退をほのめかす発言を見せていた。改めて皇治はこの試合を「基本的にはキックボクシングは最後」と明言した。一方で「32歳になりましたが、今強くなっているのを実感できていて練習が楽しい。キックボクシングという格闘技を好きになった」と、キックボクシング愛は冷めない模様。「ひとつやり残していることがあるので、ファンが望むならキックを再開してもいいかな」と、近い将来での復帰に含みを持たせた。

皇治の左ボディ

　その”やり残したこと”とは、K-1で活躍する芦澤竜誠との試合。K-1時代からたびたび芦澤から挑発を受けていた皇治は「やり残しは芦澤とやること」と語った。芦澤からは、6月に予定されている那須川天心vs武尊をメインとした格闘技イベント『THE MATCH 2022』のリングでの決着が呼びかけられている。

　しかし那須川と武尊、両者と戦った経験を持つ皇治は「あれは天心と武尊の大会。あの二人を茶化すことはしたくない」と、メガイベントへの参戦には乗り気ではない模様。自身との対戦を望む芦澤へは「俺にケンカを売るなら、人の大会に乗らずに俺のところ、RIZINに来ればいい。いい加減うるさいのでボコボコにする」とRIZINでの決着を提案。自身はすでにキック界から身を引く決心をしている上で「ファンが望めば、自ずと実現するんじゃないか」と、芦澤との対戦実現の可能性を示唆した。

自身の試合の配信権を志村館長にねだる皇治

　なお、本大会の皇治が出場する試合は、皇治のYouTubeチャンネル『皇治チャンネル』で生配信。さらに解説に元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志氏を迎えると発表された。
　気になるのはこの一戦の放映権の行方だが、もし皇治自身が放映権を持つようなら、選手自身が放映の権利を有するという前代未聞の取り組みとなるだろう。この状態に志村館長は「それはこれから決めたい」と濁したが、皇治は「世界初なんでやりましょう」と乗り気の様子を見せた。

　その他、皇治は三人組の人気女性YouTuber『ヘラヘラ三銃士』へ、HEAT50回大会の応援サポーターを公開オファー。また若手YouTuber同士によるスペシャルファイトといった新たな試みを提案した。皇治の参戦でにわかに盛り上がりを見せ始めたHEAT50回大会。当日にはどのような試みが実現するのか、注目が集まる。

☆この大会の対戦カード、スケジュール、チケット情報など

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