トランプ米大統領、トランスジェンダー選手の女子競技参加禁止へ=大統領令に署名
アメリカ合衆国大統領のドナルド・トランプ氏は5日、教育に関する連邦法の独自解釈に基づき、トランスジェンダーの少女や女性が学校の女子スポーツに参加することを禁じる大統領令に署名した。ロイターなど各メディアが報じた。
昨年パリ五輪の女子ボクシングでは、“性別騒動”で話題となった2人のボクサーが金メダルを獲得し、大きな論争を巻き起こしていた。
【フォト】性別論争の女子ボクサーが五輪金!そのムキムキボディ
この問題の背景には、近年の国際大会における議論を呼んだ事例がある。24年パリ五輪の女子ボクシングでは、イマネ・ヘリフ(アルジェリア)がウェルター級で圧倒的な強さを見せ、全試合で相手に1ポイントも与えることなく優勝。また、フェザー級ではリン・ユーティン(台湾)が同様に完璧な試合運びで金メダルを獲得。両選手の性別に関する議論が、今回の規制強化の検討にも影響を与えたのかもしれない。
トランプ氏は署名式で、多くの観衆に向けて「これからは、女子スポーツは女子だけのものになる」と宣言。また「政府資金を受け取るすべての学校に対し、男子の女子スポーツチーム乗っ取りや、女子ロッカールームへの侵入を許せば、タイトル9違反の疑いで調査を受けることになると通告する。連邦政府の資金提供は行われなくなるだろう」とした。
「女子スポーツに対する戦争は終わった」とも発言したトランプ氏は、トランスジェンダーの選手が競技に参加するのを防ぐため、国務省に対し国際オリンピック委員会(IOC)への「変更を要求する」よう指示したという。
この指示に、少数派アスリートの権利を踏みにじるものだとの批判も上がっているが、共和党は女子スポーツの公平性を守るものだと反論している。
今回の規制について、ロイターのダン・トロッタ記者は「教育改正法第9編(タイトル9)は、教育における性差別を禁止する法律だ。トランプ政権は、この法律をスポーツ界の女性、つまりスポーツ界の非トランスジェンダー女性を保護する手段として利用し、トランスジェンダーのアスリートと競争しなくて済むようにする狙いだ。これが法廷で認められれば、政策の真の変化となる可能性がある」とコメントした。
今後、この大統領令が国際スポーツ界に与える影響と各競技団体の対応が注目される。
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