【K-1MAX】魔裟斗、レミーガに貫禄の勝利!4人の歴代王者が勝ち残る
▼第1試合 K-1 WORLD MAX 2006 世界一決定トーナメント 1回戦 3分3R延長1R
○アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング・オランダ/K-1 WORLD MAX 2005王者)69.8kg
本戦 判定1-1 ※30-30、30-29、29-30
延長R 判定2-1 ※10-9、10-9、10-9
●“SHINOBU”ツグト・アマラ(モンゴル/チーム・ハードコア/元全日本キックライト級王者)68.2kg
全日本キックボクシング連盟のライト級戦線でトップを張り続けた白鳥忍が、本名のツグト・アマラに戻してMAX初参戦。対するは昨年王者のアンディ・サワーだ。10kg近い増量をして臨むアマラは、技術で体格差を跳ね返す事が出来るのか?
1R、ハイキックから踵落としを繰り出していくアマラ。左のミドル、ハイキックをスピーディーに蹴る。サワーは左ローを数発、アマラは胴廻し回転蹴りの奇襲攻撃。前蹴りとジャブを多用して、サワーを近づけさせまいとするアマラだが、サワーはしっかと両腕閉じブロックでパンチを受け、レバーブローとローを放っていく。アマラは左右フックから潜り込むようなアッパーを突き上げ、さらにブロックするサワーの腕の上からパンチを叩きつけてサワーを後退させる。
2R、サワーが前へ出る。アマラの左に右フックを被せ、右のパンチを放つと必ずレバーブロー、ローキックで前へ出る。それに対し、アマラ手数で応戦だ。右ローキックでアマラを後退させるサワーだが、アマラもパンチを放って力強く前へ出る。打たれても前へ出るアマラに、サワーも応戦するが手数とスピードが違うためホールディングをして逃れてしまう。一発の重さはサワーがあるが、手数とスピード、前へ出る圧力はアマラが上回る。
3R、左右のフックを叩きつけ、左ハイキックを放つアマラ。さらに後ろ回し蹴り、多彩な蹴り技を繰り出して前へ出るアマラに場内から大歓声が沸き起こる。サワーはインファイトを仕掛けるアマラにヒザ蹴りを返し、前へ出て来るアマラにローを蹴るが、アマラは構わず前へ出て左右フック、アッパーを叩きつけていく。下がらされるサワー。アマラの左フックがヒットし、どんどん前へ出てパンチを放つアマラ。サワーもローキックとレバーブローを返していくが、アマラの前へ出る勢いとパンチに後退を余儀なくされる。
判定は30-30、30-29、29-30の三者三様でドロー、延長戦へ突入した。
アマラはハイキックを放ち、パンチを出して前へ出る。サワーは下がりながらローキック、ロープに詰まるとテンカオを繰り出す。しかし、アマラの手数は止まらない。蹴りから左右の連打、サワーも下がりながらフックを返すが、手数で押される。が、アマラの出足が鈍ると、サワーが右アッパーで突き上げた! パンチを出しながら前へ前へと出て行くアマラ、足がもつれてスリップ。足を止めての両者死力を尽くした打ち合いに、場内が大歓声に包まれる。
注目の判定は10-9、10-9、10-9で前年王者のアンディが辛くも勝ち上がった。
▼スーパーファイト 第2試合 3分3R延長1R
○TATSUJI(日本/アイアンアックス)70.0kg
判定3-0 ※30-26、30-26、30-26
●ニック・ゴンザレス(アメリカ/バスケズアカデミー)68.9kg
1R、速いパンチを放って前へ出て行くTATSUJI。ニックはローキック、バックブローを放っていくが、TATSUJIのパンチの圧力とローキックに翻弄される。前へ出たニックは打ち合いで左フックをヒットさせるが、TATSUJIの右ローに後退していく。早くもこの右ローが効き始め、ニックは腰を折る。ローキックを皮切りに、左右フックで追い詰めていくTATSUJI。ニックがローを蹴ってくると、左右のストレートをカウンターでヒット、ニックの大振りの右フックにはコンパクトな左フックを当てていく。
2R、ジャブの打ち合いとなるが、TATSUJIは矢継ぎ早にパンチのコンビネーションからローキック。ニックはワンツーを返していくも、右フックをもらって後退。ニックが一発パンチを出すと、TATSUJIは三発返す。
TATSUJIが右ローから左右のフック、大振りのニックのフックに左フックを合わせていく。苦しさのあまり組み付くニック。TATSUJIは蹴りから速い左右の連打で前へ出る。ニックもパンチを返していくが、すぐに連打を返されるため組み付いてしまう。ラウンド終了のゴングが鳴ると、両者は睨み合いを展開。
3R、TATSUJIはやはりローキックから入っていく。ニックは前蹴り、変則的なバックキックを放っていき、これにTATSUJIがローを合わせると金的に入ってしまいTATSUJIに注意1が与えられた。足を止めて打ち合いに転じるニックだが、TATSUJIの連打に後退。苦し紛れにリフトアップする。
一気にパンチで攻めていくTATSUJI、左ボディーを叩き込むとアッパー&フック。ニックはクリンチを繰り返す。TATSUJIの右ストレートが当たると、やはり組み付くニック。コーナーへ詰めて左右のパンチを連打するTATSUJI、逃げるニックを追い回すが、ニックはタックルで逃れる。この行為にイエローカードが掲示された。
右アッパー、右フックでグラつかせ、左右の連打でラッシュをかけていくTATSUJIは、最後まで手を休める事無く攻めて行ったが、倒す事は出来ず判定に。三者とも30-26という大差をつけ、TATSUJIが勝利を収めた。
▼オープニングファイト 第1試合 3分3R延長1R
○木浪利幸(日本/フリー)69.75kg
判定3-0 ※30-27、30-28、29-28
●ソーレン・キング(オーストラリア/NTGジム)69.9kg
輝波から本名の木浪利幸に戻しての第一戦。対するはオーストラリアの新鋭ソーレン・キング。
1R、キングのローにワンツーを合わせる木浪。キングはジャブからロー、ミドルキック。木浪はそれらにパンチでカウンターを合わせながら、前へプレッシャーをかけて行く。キングのパンチをしっかりと受けて、ボディから顔面を狙っていく木浪。パンチのコンビネーションの後に、右ローをフォローする事も忘れない。
2R、ジャブを放つキングに対し、前へプレッシャーをかけてボディから顔面へとコンビネーションを放っていく木浪。キングも左右フックとミドルキックで応戦するが、木浪の圧力に下がり気味。キングがテンカオを出した直後、木浪の右ストレートでキングがダウン。木浪は倒そうと右を多用するが、やや大振り。逆にキングのパンチをもらってしまう。ならばと木浪は右ストレートに仰け反るキングに、右ローをフォローしていく。
3R、一気にラッシュをかけていく木浪。キングをロープに詰めて左右の連打だ。キングはジャブからロー&ミドルキック、木浪が近づいてくるとテンカオを合わせる。キングの長いリーチから繰り出される前蹴りと左右のストレートに、なかなか接近戦を挑む事が出来ない木浪。思い切って右ストレートを放ち、ボディへと繋いでいくもキングは距離をとって逃げる。木浪の左右ストレートに交代を繰り返すキング。前蹴り、ミドル、テンカオで木浪を突き放すのが精一杯だ。木浪はどんどん前へ出て、ロープ際にキングを追い詰めると左フックからの連打を加える。
最後まで倒しに行った木浪だが、勝敗は判定に。ダウンを奪った木浪が3-0で勝利を挙げ、3戦目にして嬉しい初勝利を飾った。
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