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【ムエタイ】石井一成がアマチュア世界大会で金メダル

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2013/03/16(土)UP

▲“ポスト魔裟斗”としてテレビ出演もしている石井(左)が金メダル獲得!

「第5回ワールドムエタイチャンピオンシップ」
2013年3月16日(土・現地時間)タイ・バンコク

▼第6試合 45㎏級決勝戦 1分30秒3R
○石井一成(日本)
判定
●カセム・カラムラム(タイ)

 3月13日よりバンコクで開催されている『第5回ワールドムエタイチャンピオンシップ』。アマチュアムエタイの世界大会だ。

 ルールは各防具を付けた状態で、2分3ラウンドのなかで競い合う。判定素材として相手にダメージを与える事よりも、技がヒットした箇所や技の完成度の方が重要になってくるということで、綺麗に高い蹴りを放ち、そして接近戦でも鋭いヒザ蹴りをタイミングよく刺す、そんな技の綺麗な選手が多い。

 今回出場した一般部門の日本代表選手は、パンチの打ち合いで優位に立っていながらも蹴りの少なさのために判定負けとなる惜しい場面もあった。各階級の1回戦が行われた13日から15日までに出場した日本人選手は、残念ながらその全てが1回戦で敗退。

 石井一成(“ポスト魔裟斗”としてテレビで紹介され、スバルEXIGAのCMで江口洋介の息子役として出演するなど芸能界でも活躍)が出場したジュニア部門45㎏級では、去年から1分半×3ラウンド、そして「顔への攻撃無し」というルールを採用。蹴る前の顔面へのジャブや、コンビネーションの中でのストレートパンチなど、強打ではない顔面攻撃に関しては許されている部分もある。

 ジュニア45㎏級は出場者が2名しかいなかったため、初戦が事実上の優勝者決定戦(決勝戦)となったが、相手はタイ代表の選手。各階級に出場したタイ代表選手たちの戦いぶりは、スピード、技の切れ、バランス、どれも他国の選手勢と比べてずば抜けたハイレベルなものだった。

 1R、石井は思い切りローを放つ。試合時間が短いため、ハッキリとした優勢を印象付けるために、まずは得意のローでペースを掴もうとした。対戦相手のカセムは、このローを避けきれず、初回中盤には組んできた。石井のローが効いていたのだろうか、防具を付けたアマチュアムエタイにあって、首相撲の勝負を挑んでくる試合運びは異色だった。

 2R、首相撲の距離になるまでに、カセムは多数の高い蹴りを石井に見舞う。これに対し石井はローとミドルキックを交互に繰り出す。特にローが重く、カセムが嫌がっているのは目に見えて分かった。

 3Rに入るとカセムは下がりながら反撃を狙うも、石井の打撃のスピードに封じ込まれる形となる。試合終了のゴング。リング上の見た目通り、石井が判定勝利で第5回アマチュアムエタイ世界大会ジュニア45㎏級の金メダルを獲得した。

 石井の合宿先で指導にあたる立川KBAの伊藤浩之会長は、「一成はとにかく練習が真面目だ。このことが今回の様な未知のリングで戦う力につながった」と語る。石井はさらに、3月30日(土・現地時間)に元ムエタイ4冠王者デッダムロンが主催する、タイ南部トラン県のムエタイ興行に参戦予定。試合間隔も短くハードスケジュールの参戦となるが、今回の試合での怪我もなく、良い動きを見せてくれるだろう。去年の同大会では悔しい判定負けををしており、今年はぜひとも勝利が欲しいところだ。

(シンラパムエタイ/早田寛)

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