【ライズ】小宮山が無敗の挑戦者を激戦の末に破る
RISEクリエーション
「RISE 97」
2014年1月25日(土)東京・後楽園ホール
▼メインイベント(第11試合) RISEスーパーフェザー級(-60kg)タイトルマッチ 3分5R無制限延長R
○小宮山工介(北斗会館/王者)
判定2-0 ※48-47、47-47、48-46
●郷州 力(PHOENIX/同級4位/挑戦者)
※小宮山が2度目の防衛に成功。
小宮山は空手の多彩な蹴り技を武器に、2010年10月から3年間負けなしの12連勝を飾っていたが、昨年9月のRISEフェザー級王者・一刀との王者対決でプロキャリア初のダウンを喫し痛恨の判定負け。今回の2度目の防衛戦が復帰戦となった。
挑戦者の郷州は生まれつきの難聴を患いながらも、持ち前のパワーと無尽蔵のスタミナを武器に10戦全勝。アマチュア時代から一度も負けていないパーフェクトレコードの持ち主で、文字通り最強のチャレンジャーだ。
1R、前に出る郷州へ小宮山が顔面前蹴り、ガードの隙間を縫うようなパンチ。郷州はどんどん前へ出てヒザ蹴り。小宮山は投げを見舞ってしまい、イエローカードが提示される。小宮山はパンチをもらうとボディ、顔面へ前蹴りを連発。
2R、前に出てくる郷州に小宮山は左右の前蹴りを顔面とボディに連発、後ろ蹴りも放つ。ボディを攻める小宮山に郷州はパンチで応戦するが、小宮山はクリンチに持ち込む。
3R、パンチとヒザで攻める郷州に小宮山もパンチを返す。両者にクリンチのイエローカードが提示される。小宮山はこれで減点1。前に出てくる郷州を下がりながらパンチと前蹴りで迎え撃つ小宮山。
4R、前に出る郷州に小宮山は下がりながらのパンチとヒザ。飛び込んでの右フックを見せるが、その後すぐにクリンチしてしまうため見映えが悪い。それでもヒット数では郷州を上回った。
最終5R、小宮山が左フックとヒザ。郷州も打ち合いに行くと両者クリンチとなり、郷州と小宮山にレッドカード(減点1)。小宮山は左目上から出血してドクターチェックを受ける。
顔面前蹴りを連発し、パンチからヒザ蹴りにつなぐ小宮山。郷州も負けじと打ち返す。的確さで上回った郷州だが、鼻血でドクターチェック。再開後、小宮山が打ち合いに行き、郷州も打ち合う。ガムシャラに打ち合う中、小宮山が左右ストレートと前蹴りを連打。郷州は右フックを返す。
ラスト10秒で小宮山が三日月蹴りからパンチのラッシュ。そしてゴングが鳴り、判定は2-0で小見山。無敗の郷州に初黒星をつけ、激戦を制した。
2度目の防衛に成功した小宮山は、「どうだったでしょうか? 僕の打ち合い、記憶に残りましたかね? 郷州選手の健闘を称えたいです、いい試合でした。2014年も走りたいと思います」とマイクアピールした。
▼セミファイナル(第10試合) RISEライト級(-63kg)次期挑戦者決定トーナメント決勝 3分3R延長1R
○麻原将平(シルバーアックス/ライト級3位)
判定2-0 ※30-30、30-29、30-29
●裕樹(ANCHOR GYM/ライト級1位、初代スーパーフェザー級&ライト級王者)
※麻原が次期挑戦権を獲得。
“コリアンモンスター”イ・ソンヒョン(韓国)が保持するRISEライト級王座への挑戦権を懸け、4選手によって行われたワンデートーナメントの決勝戦は、それぞれ新鋭を破ったベテラン同士の対戦となった。
1R開始と同時に激しいローの蹴り合い。序盤は麻原が飛ばしていったが、後半になると裕樹が右ローでジワジワと追い詰める。麻原は後ろ蹴り、飛びヒザ蹴り。
2R、徹底して右ローを蹴る裕樹は、ローをフェイントにしてノーモーションの右ストレート。しかし、快調に攻めていた裕樹を麻原が左フックでダウンさせる。
裕樹はパンチの打ち合いに持っていき、麻原もそれに応じる。裕樹の左フックがヒットして麻原はグラつき、さらなる打ち合い。裕樹はラウンド終了間際に左フックでダウンを奪い返す。
3R開始と同時に激しく打ち合う両者。麻原の左フックをもらった裕樹だが、右ローを打ち返す。麻原のフックが連続ヒットし、足がもつれる裕樹。
前に出る裕樹に麻原のパンチが連続ヒットし、裕樹も左フックと右ストレートを返すが麻原のクリーンヒットが目立つ。判定は2-0で麻原が接戦を制した。
麻原はマイクを持つと「1回戦の藤田選手は前回より強かった。決勝の裕樹選手も強かったんですが、5日前に子供が生まれたので子供のために勝ちたいと思いました。もう格闘技生活も長くないので裕樹さんとソンヒョンとやりたくて。次は3月にソンヒョンとやります。勝ってRISEのベルトを日本に取り戻します」と、王座奪取宣言をした。
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