【Krush】佐々木がK-1甲子園王者・平本を破り涙の戴冠
グッドルーザー
「Krush.66」
2016年6月12日(日)東京・後楽園ホール
観衆=1,950人(超満員札止め=主催者発表)
▼第10試合 ダブルメインイベント第2試合 第4代Krush -63kg王座決定トーナメント決勝戦 3分3R延長1R
○佐々木大蔵(K-1ジム・チームドラゴン)
判定2-0 ※29-28、29-29、29-28
●平本 蓮(K-1ジム総本部チームペガサス/K-1甲子園2014優勝)
※佐々木が第4代王座に就く。
1月から8人によって争われた王座決定トーナメントが、いよいよファイナルを迎える。決勝の舞台に上がったのは、K-1甲子園2004王者で“K-1の申し子”と呼ばれる17歳の平本と、これがちょうど30戦目となるベテランの佐々木だった。
優勝候補のエリート平本と、16勝12敗1分という戦績が表すように雑草の佐々木。対照的な2人によって王座は争われた。
1R、平本はジャブ、左ボディブロー、右ローと攻撃を上中下に振り分け、特に左ボディと右ローが入る。佐々木はガッチリと顔面のガードを固め、時折鋭いワンツーを繰り出す。
2R、平本は三日月蹴りを命中させていき、パンチのラッシュを仕掛けるが佐々木はガッチリとガードを固めてこれをしのぎ、平本の攻撃が止まったところで逆襲に転じる。ワンツー、右フックが平本を捕らえる。
3R、佐々木が左ミドルを織り交ぜながら、ワンツーと右フックで攻めまくる。
打ち合いを挑む佐々木に平本もパンチの細かい連打とハイキックを返すが、大応援団の声援に後押しされる佐々木がパンチを当てていく攻勢を最後まで続けた。
判定は2-0で佐々木の勝利。梶原龍児、山崎秀晃とチームドラゴンの選手たちが巻いてきたベルトを、チームドラゴンにもたらした。佐々木はセコンドの山崎と抱き合って男泣き。
「第4代王者の佐々木です。秀さんの次にこのベルトを巻くことが出来て、とても嬉しい気持ちとともに責任を感じています。僕は格闘技にはいじめにあって出会い、ただ強くなりたい一心でチームドラゴンに入りました。前田(憲作)先生が強くなろうと言ってくれて、チャンピオンになりたいとの夢を持ってここまで来ました。
14年間続けてこれてよかったです。チームドラゴンでなければこのベルトを巻くことが出来ませんでした。このベルトを目指してずっと練習してきて、この機会を逃したらもう辞めようと思っていました。今は龍児さん、秀さんが輝かせたこのベルトをさらに輝かせたいという夢が出来ました」と佐々木は涙ながらに語り、ベルトの価値を高めていきたいと誓った。
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▼第9試合 ダブルメインイベント第1試合 初代Krush -53kg王座決定トーナメント決勝戦 3分3R延長1R
○武居由樹(POWER OF DREAM)
KO 1R 1分43秒 ※右アッパー
●上羽優希(Desperado.TSK japan/WPMF日本スーパーフライ級王者、元J-NETWORK王者)
※武居が初代王座に就く。
Krushの最軽量級として新設された-53kgの初代王座決定トーナメントは4月に開幕し、当初は4名によって争われるはずだったが亀本勇翔が計量失格となり上羽は不戦勝により決勝へ進出。武居は隆聖をKOして決勝へ駒を進めた。
武居はこれが9戦目となる19歳のホープ、これが31戦目となるベテランの上羽は引退を懸けて戦うという31歳。対照的な2人によって初代王座は争われた。
1R、武居が左の蹴りを主体に前へ出て行き、左ハイをヒットさせると一気にラッシュ。パンチと飛び蹴りで上羽を追い詰めるが、上羽のローブローで試合は一時中断。
再開後も武居が左ハイ、左ロー、左ミドルと蹴りで上羽のバランスを崩していき、打ち合いに来た上羽に右フックを直撃。
さらに左右の蹴りとパンチで圧倒すると、バランスを失いロープを背負った上羽に右アッパーの直撃からダメ押しに打ち下ろしの左ショートストレート。上羽は前にバッタリと倒れ、そのまま立ち上がれず、武居が見事なKO勝ちでKrush最軽量級の初代王座に就いた。
武居はマイクを持つと、「足立区から来たパワーオブドリームの武居です。ここまで応援してくれた皆さん、ここまで育ててくれた古川会長ありがとうございました。自分はまだまだカッコよくないですが、もっと強くなるのでこのベルトとともにカッコよくなります」と王者としての第一声を放った。
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・トーナメント準決勝もKO勝ちしている武居
●次ページは塚越仁志vs平山迅のKrush -67kg次期挑戦者決定戦
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