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【新日本キック】江幡が秘密兵器でKO勝ち、ラジャ再挑戦をアピール

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2017/03/12(日)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

パンチ、ヒジ、ローに加えて新たな武器として繰り出した江幡(右)の左ハイキック

新日本キックボクシング協会
「MAGNUM 43」
2017年3月12日(日)東京・後楽園ホール

▼第11試合 スペシャルメインイベント 日泰国際戦 56kg契約 3分5R
○江幡 塁(伊原道場本部/WKBA世界スーパーバンタム級王者)
TKO 3R 1分51秒 ※左ハイキック
●ニランノーイ・ペップームムエタイ(タイ/元クラビー県アーウナーンスタジアム王者)

 2017年初戦を迎えた江幡。昨年10月大会以来となり、この5カ月間のトレーニングでパワーが付き、身体つきもだいぶ変わったという。対するニランノーイは42勝(10KO)16敗3分の戦績を持つ30歳で地方スタジアムの元王者。

 1R、江幡は左ハイを蹴ってニランノーイのバランスを崩し、すぐに強い左ロー。ニランノーイが左ミドルを蹴って来るとボディへのパンチを合わせ、左ローを蹴る。

 2R、江幡が飛び込みざまの強いボディ、さらに左ローを蹴る。ニランノーイも左ミドル、ヒジ打ちで反撃するが、江幡の攻撃力に押される。江幡が左右ボディ連打からの左右フックで2度のダウンを奪った。

 3R序盤にも左フックでダウンを追加する江幡。ニランノーイも強気に前へ出ての打ち合いを挑んでくる。強烈な左ボディブローを何度もカウンターで合わせる江幡。

 最後はこの試合で何度も狙っていた、パンチのまとめ打ちから離れ際の左ハイキック。ニランノーイがバッタリと倒れ、すぐに江幡の勝利が宣せられた。

 この左ハイキックは「奥足ローがだいぶ研究されてきたので練習していました」という秘密兵器だったと江幡。「でも絶対にこれで倒してやろうと狙いすぎてしまいました。ギリギリで決まってよかったです」と、最初からこの技でのKOを狙っていたという。

 江幡はリング上でマイクを持つと、「先輩方のタイトルマッチの後でメインを務めることになり緊張しましたが、KOでメインを飾ることが出来ました。僕はどんな相手でも倒せます、ムエタイのベルトをいつでも巻く準備が出来ています。

 僕も本当のことを言うとやりたい選手がたくさんいます。でも新日本キックで生まれ育った僕にはやらなければいけないことがあります。それはムエタイのベルトを獲ることです。格闘技はさらに盛り上がります。そのカギを握るのが新日本キックだと思います。伝統を重んじる新日本キックをこれからもよろしくお願いします」と、2013年9月以来となるムエタイ最高峰ラジャダムナンスタジアム王座への再挑戦をアピールした。

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瀬戸口(右)のパンチに苦戦した重森(左)だが、縦ヒジの連打でTKO勝ち

▼第10試合 メインイベント 日本フェザー級タイトルマッチ 3分5R
○重森陽太(伊原道場稲城支部/日本フェザー級王者)
TKO 5R 2分07秒 ※右ヒジ連打
●瀬戸口勝也(横須賀太賀ジム/日本フェザー級4位・挑戦者)
※重森が2度目の防衛に成功。

 重森は2015年10月に4度の防衛に成功していた内田雅之を破り、バンタム級王座に続いての二階級制覇を達成。2016年3月には初防衛に成功している。挑戦者の瀬戸口は鹿児島に住み、公務員として勤めながらキックをやって来た33歳。これまで日本タイトルに3度挑戦するがすべて惜敗しており、これが4度目の挑戦。

 1R、重森が左ミドル、ジャブ、前蹴りで距離を取る。瀬戸口はローを蹴りながら入るタイミングを覗う。

 2R、瀬戸口が打ち合いに行くと重森も強気に打ち合う。瀬戸口の左ボディブローが決まりだすと重森の顔から余裕が消えた。打ち合いにいく瀬戸口のボディからの左右フックが決まる。

 3R、重森が再び左ミドルで距離を取る。瀬戸口はプレッシャーをかけて重森をロープ際まで追いつめ、ボディから顔面へパンチを見舞う。重森はそこへヒジを合わせにいき、左フックをヒットさせる。

 4Rも瀬戸口が前へ出て、左ボディブローからの左右フックで襲い掛かる。重森もそこで打ち合い、左ミドルを返す。強打を放つ瀬戸口だが、手数が足りない印象。

 5R、勝負に出た重森は左ミドルを連打。瀬戸口も入り込んで左ボディからの左右フックを見舞う。打ち合いで瀬戸口の勢いに押される場面もあった重森だが、縦ヒジをパンチに合わせてカットに成功。

 ドクターチェック後、フックを連打して襲い掛かる瀬戸口を左右の縦ヒジ連打で迎え撃つ重森。フックとヒジの打ち合いとなり、重森が右縦ヒジの連打でダウンを追加。最後は右ヒジ連打で防戦一方となった瀬戸口。重森がダメ押しの左ヒザを放ったところでレフェリーが試合をストップした。

 厳しい試合をTKO勝ちで制した重森は、「今回の防衛戦で世界へ向けて、いろいろな団体が出ているところなのでラジャダムナンのベルトを狙うと同時に、いろいろな団体のチャンピオンと絡んでいきたいと思っています。でも課題が残る試合になってしまいました。一から出直す気持ちでまた明日からしっかりと皆さんと一緒に上のステップへ行けるように精進していきたいと思っています」と、文字通り勝って兜の緒を締めた。

●編集部オススメ記事
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●次ページ:斗吾vs今野の強打者対決は壮絶決着に

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