【ベラトール】元UFCの強豪ムサシ、移籍初戦は元王者に辛勝
Bellator MMA
「Bellator 185」
2017年10月20日(金・現地時間)アメリカ・コネチカット州アンカスビル モヒガン・サン・アリーナ
▼メインイベント ミドル級 5分3R
○ゲガール・ムサシ(32=オランダ/元DREAMミドル級&ライトヘビー級王者、元ストライクフォース・ライトヘビー級王者)
判定3-0 ※三者とも29-28
●アレキサンダー・シュレメンコ(33=ロシア/元ベラトール・ミドル級王者)
ムサシはUFCのミドル級戦線で王座を狙える活躍を見せていたが、今年7月にベラトール移籍を電撃発表。今回が新天地デビュー戦となる。対するシュレメンコはキャリア66戦を誇るベテラン。2013年2月にベラトール・ミドル級王座を獲得し、3度の防衛に成功した実績を持つ。事前インタビューではムサシを血祭りに上げると話すなど、元UFCファイター迎撃に向けて闘志を燃やしていた。
1R、シュレメンコはサウスポーの構えから得意のバックスピンキックとバックハンドブローをさっそく繰り出し、強烈な左フックをヒットさせる。ムサシは胴タックルを仕掛けると、シュレメンコは立ったままチョークの体勢に。ムサシはこれを外して再び組み付き、シュレメンコの体を振り回すようにしながら巧みにテイクダウンを奪うと、背後からチョークやフェイスロックを仕掛ける。
だが、右目が見る見るうちに腫れ上がってきたムサシは、バックマウントからフィニッシュを急ぐも、仕留めきれずにシュレメンコを立たせてしまう。ムサシは終盤に再びテイクダウンを成功させ、バックマウントから攻める展開に。シュレメンコが上体を捻って胸を合わせると、今度は下から三角絞めを仕掛けるムサシだが、これも極まらず。立ち上がったシュレメンコが拳を落としたところで、ラウンド終了を迎える。
2R開始前、右目が完全に塞がった状態のムサシはドクターチェックを受けるが、試合は続行に。シュレメンコは左のフックとミドルで、ムサシが見えない側から攻める。ミドルをキャッチされたムサシは自らマットに背を付けるが、シュレメンコは立てのジェスチャーを見せてグラウンドには付き合わない。
ムサシは打撃戦を避けて組み付くことを徹底し、テイクダウンを狙う。終盤にバックマウントを奪取したムサシはチョークを狙いながらパンチを落とし、シュレメンコの顔面から出血させた。
3R、ムサシはなおも必死に組み付くが、シュレメンコが投げからテイクダウンを奪い、上からパウンドを落とす。スタンドの状態に戻ると、シュレメンコが打撃で押し込む展開に。ギリギリでかわしていたムサシだが、試合が進むにつれてシュレメンコの強烈なロシアンフック、バックハンドブロー、バックスピンキック、左ハイを被弾して、ふらつく状態にまで追い込まれた。
勝敗の行方は判定に。ムサシが元王者シュレメンコの苦戦を強いられながらも、ジャッジ3名全員の支持を受けて、新天地デビュー戦を勝利で飾った。試合後に観客から大きなブーイングが鳴り響き、ムサシは厳しい表情を浮かべた。
PHOTOS(C)Bellator MMA
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