【極真会館】永吉美優が世界女子中量級で優勝、史上初の日本人王者に
4月20日(土)21日(日)の2日間にわたって東京・武蔵の森総合スポーツプラザで極真会館(松井章奎館長)主催『2019世界女子ウェイト制空手道選手権大会』が行われた。世界女子ウェイト制では、軽量級(-55kg)、中量級(-65kg)、重量級(+65kg)の3階級で争われ、ロシア、ブルガリア、ポーランド、カザフスタン、フランスなど世界各国から選手が集結。
世界の強豪が集まる中で中量級では昨年の全日本大会を制覇した永吉美優(20=城西世田谷東支部)が優勝。今大会の中量級で日本人が優勝したのは1998年に中量級が導入されてから21年の歴史の中で初。永吉が史上初の快挙を成し遂げた。
試合は接近戦での打撃戦が多い中で、永吉はしっかり間合いを取り、前蹴りなどで相手を中に入らせず、ここぞという時には飛び込んでからの突きのラッシュから膝蹴りをボディに決め、相手が反撃するとすぐにバックステップでかわすという試合展開で昨日の1回戦からその動きを徹底。準決勝では一昨年のこの大会の軽量級で優勝している島田慧巳(28=本部直轄浅草道場)に勝利。
決勝では2016年のこの大会3位のロシアのイウリア・グレゴレワ(22)が放つ中段廻し蹴りに対し永吉も突きから中段廻し蹴りで対抗。そして得意の接近するとパンチと膝、遠距離からは前蹴りを決めグレゴレワを下がらせる。終盤には上段前蹴りがヒット。技ありにこそならなかったが、判定5−0のフルマークで優勝を決めた。
一回戦から決勝までの四試合を全て本戦決着で優勝した永吉は「今年に入って怪我もあって思うように練習できてなかったんですが、結果を残せてとりあえずホッとしています。足の怪我もして走ったりできず、突きだけしか練習できない限られていた時期もありました。前回の全日本では突きがしっかり打ててなかったので、突きの強化で前回の大会よりは良かったです。怪我で突きの練習に集中したのもあると思います」と怪我が逆に突きの強化に繋がった。
今後の目標としては「11月の世界大会に向け優勝を目指して行きたいです」と意気込んだ。
また重量級では圧倒的パワーを生かしウリアナ・グレベンシコワ(24=ロシア)が通算7度目の優勝を飾った。軽量級ではエカテリーナ・コズロワ(19=ロシア)が長身を生かした組手で優勝。永吉は日本人唯一の優勝者となった。
なお同時開催された男子の『第36回全日本ウェイト制空手道選手権大会』では同門の大澤佳心(23=城西世田谷東支部)が軽中量級で優勝、共に11月の体重無差別の世界選手権に挑む。
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