【巌流島】鈴川真一がシビサイ頌真との無敗対決に勝利、チェ・ホンマンは見せ場なくロッキー川村に判定負け
巌流島実行委員会
『巌流島 世界武術王決定戦 2019 in MAIHAMA』
2019年5月11日(土)千葉・舞浜アンフィシアター
▼第8試合 メインイベント 無差別級 3分3R
●シビサイ頌真(倉本流武術)
一本 2R1分29秒 ※転落3回
○鈴川真一(大相撲)
シビサイ頌真は巌流島がヘビー級の新星として期待をかけている選手。”全身凶器”として知られる伝説の武道家・倉本成春師範から武術を学び、2017年5月より巌流島へ参戦。4戦4勝4KOの快進撃を続けている。対する鈴川は若麒麟のしこ名で大相撲の土俵に上がったこともある元力士。2018年9月の前回大会では関根”シュレック”秀樹(ボンサイ柔術)に判定3-0で勝利しており、両者巌流島戦績無敗同士の対決となった。
1R、開幕から鈴川が体ごと突進し、シビサイをいきなり押し出し。再開後にシビサイのハイキックをつかみ、そのまま場外に投げ捨て立て続けに2度の押し出しをもぎ取る。その後もつかみ押し出しを狙う鈴川。パンチからのテイクダウンを奪うが、立ち上がったところに有効を取られる。後有効1回でも一本となるシビサイは、寝技に持ち込みながら鈴川の押し出しを幾度となく同体でしのぎ切る。
2R、組んでヒザ蹴りを叩き込むシビサイだが、押し込む力は鈴川が優り押し出し。再開後もまっすぐ突進する鈴川を止められず2度目の押し出しを受ける。3度目の押し出しを狙う鈴川をシビサイは真正面から受け止め、今度は腰投げで押し出しを取り返す。再開後軽いパンチの交換をした後すぐに鈴川の突進。再度腰投げで鈴川をいなすシビサイだったが、投げた勢いで半回転し、自分の体がリングの外に近い位置へ。機会を逃さなかった鈴川が3度目の押し出しを決め、一本をもぎ取った。
全試合終了後、出場選手を代表して鈴川がマイクを握り「今日はありがとう。今回令和一発目ということで、いろいろなジャンルの格闘家が出てきましたが、巌流島が一番面白いんじゃないかと思います。また今年やると思いますが、また参戦したいと思います。またよろしくお願いします」と大会を締めくくった。
▼第7試合 無差別級 3分3R
●チェ・ホンマン(シルム/韓国)
判定0-3
○ロッキー川村(パンクラスイズム横浜)
ホンマンは2005年3月に「K-1 WORLD GP 2005 IN SEOUL」で格闘技デビュー。ボブ・サップ、レミー・ボンヤスキー、セーム・シュルトといったビッグネームとしのぎを削った。K-1以降は韓国のMMA団体ROAD FCやエンジェルファイトを主戦場としていたが、今回約4年ぶりの日本リング復帰を果たした。対するロッキー川村はパンクラスで2階級を制覇。近年ではMMA、プロレス、キックと様々な舞台に上がり戦い続けている。
1R、ロッキーはリングを大きく使いながら円を描き、長い距離から右ローやボディストレートでけん制。ホンマンは前進するも、ロッキーが常に足を使いホンマンの距離にさせない。ロッキーがほぼ真上に突き上げるような右ストレートを一発、右ローキックを一発クリーンヒットさせる。このラウンドはホンマンの有効打はなし。
2R、展開は変わらず、ゆっくり前進するホンマンの周辺を速いフットワークで回るロッキー。軽い右ロー、飛び上がっての左フックをヒットさせるも、連打はせずすぐに距離を取る。このラウンドもホンマンの有効打はなく、徐々にホンマンの顔にいら立ちが見え始める。
3R、上下にフェイントを入れつつ、時折右フック、左インローを当てるロッキー。ホンマンはゆっくりと前進しジャブを伸ばすがロッキーをとらえることができない。ホンマンはカモンジェスチャーを見せロッキーを挑発するが、ロッキーは徹底したフットワークとフェイントで揺さぶり続ける。大きな山場を迎えることなく、一度も組まないまま試合終了。単発ながら打撃をヒットさせたロッキーが判定をものにした。
試合後、ホンマンは判定すら聞かずに控室へ。一人で勝ち名乗りを受けたロッキーは、客席に向かい「エイドリアーン!」と勝利の雄叫びを上げた。
▶︎次ページは西浦ウィッキーが一本勝ち、相撲vs柔道、そして空手vs日拳対決など
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