【世界柔道】アグベニューが4度目の金、田代未来との11分の死闘を制す
8月28日(水)、日本武道館において世界柔道選手権・東京大会の4日目が行われた。
女子63㎏級に昨年の世界選手権で銀メダルの田代未来(たしろ・みくる/25=コマツ)が登場。
初戦となる2回戦から4回戦まで一本勝ちで勝ち上がり、準決勝で2016年リオ五輪金メダリストのティナ・トルステニャク(29=スロベニア)と対戦。アグレッシブに攻める田代にトルステニャクは防戦に回るも、立った状態から腕を巻き込んで倒れこむ投げ技を見せる。
しかし、柔道では立った状態からの関節技は禁じられており、危険な行為として田代の反則勝ちとなった。トルステニャクはこの反則により銅メダル決定戦も出場禁止となった。
決勝戦はクラリス・アグベニュー(26=フランス)と対戦。昨年の決勝と同じ組み合わせとなった。
アグベニューは2016年リオ五輪銀メダリストで、世界柔道選手権は17年、18年と2連覇、14年にも金メダルを獲得しており、3度優勝している。
そのアグベニューに田代は積極的に右手で襟を取りに行き、自分の得意の組手に持って行きたいが、アグベニューもなかなか掴ませず、アグベニューが掴んだ瞬間に投げに行き、田代は防御するもアグベニューに先に投げ技を仕掛けられる展開に。田代も投げに行くがアグベニューが仕掛ける回数が多く、田代に注意が入る。
延長に入ると田代が積極的に投げに行く。アグベニューは返し技狙いか、攻めが減って行く。
アグベニューに指導が入り、更に積極的に攻める田代だったが、アグベニューは投げ技の仕掛け合いの中で田代の右袖を掴みながらの巻き込み投げが決まり、技ありを奪い勝利。
延長戦7分11秒、本戦含め11分の死闘を制しアグベニューが世界4度目の優勝を手にした。
田代は2年連続の準優勝に。試合後インタビューで「たくさんの声援が背中を押してくれていて、本当に力になったんですけど、まだ弱いなって感じます」と振り返った。
絶対女王と呼ばれるアグベニューを追い詰める大激戦となったが「追い抜けそうでも追い抜かないと意味がないなって思いますし、アグベニュー選手を倒すためにやってきたので、もう一度しっかり頑張ります」と、悔し涙を袖で拭いながらも、次戦へ向けて気合を入れた。
(Photo by Takuji Yoshikura)
●編集部オススメ
・世界初制覇の出口クリスタ、総合格闘技や北斗の拳も好きな日本育ちのハーフ美女
・”モデルでも注目” 世界連覇の18歳ビロディド、次は夢の東京五輪へ
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!