【世界柔道】全日本王者のウルフ・アロン、前年王者に敗れるも敗者復活で銅メダル獲得
8月30日(金)、日本武道館において世界柔道選手権・東京大会の6日目が行われた。
100kg級ではアメリカ人の父と日本人の母を持ち、2017年大会の王者で今年の全日本選手権王者であるウルフ・アロン(23=了徳寺大学職)が登場。
1・2回戦を相手の指導による反則勝利によって勝ち上がってきたウルフ。3回戦でベラルーシのミキータ・スビリド(23)を延長戦、内股で技ありを取って破ると、準々決勝では昨年の世界王者である韓国のチョ・グハム(27)と対戦した。
互いに豊富なスタミナを武器とする選手だけに勝負は激戦に。グハムが一本背負いで攻めるとウルフもこれを防いで大内刈りを仕掛けるなど一進一退の攻防が続く。互いに決め手はなく本戦が終了。
延長戦での戦績14戦全勝と長丁場に強いウルフに分があるかに思われたが、延長戦1分過ぎ、グハムの得意技・一本背負いが技ありとなり、先手ポイント優先のゴールデンスコア方式なのでここで決着。世界王者同士の対戦は、現王者のグハムが強さを見せ、ウルフに延長戦で初めての土をつけた。
敗者復活戦に回ったウルフはカナダのシャディ・エルナハス(21)と対戦。ウルフは帯取り返しで技ありを取ると、最後は豪快な大外刈りで一本勝ち。3位決定戦へと進んだ。
銅メダルを賭けた相手はアゼルバイジャンのエルマー・ガシモフ(28)。両者は2017年の世界選手権、準々決勝で対戦しウルフが優勢勝ちしている。序盤からがっしりと組み合うとガシモフは隅返しを狙うがウルフは潰す。ウルフは内股を仕掛けるとガシモフもこれを防ぐ。そしてガシモフは得意の肩車を狙った瞬間、ウルフはこれを逆に隅落しで切り返して技あり、さらに腕十字を仕掛ける。
最後はウルフが支え釣り込み足を仕掛けて試合終了。優勢勝ちで銅メダルを獲得した。
決勝は日本人の角田豪コーチに師事するポルトガルのホルヘ・フォンセカ(26)と、準決勝で世界王者のグハムを破ったロシアのニヤーズ・イリヤソフ(24)の対戦。
試合は序盤、背負い投げで技ありを奪ったフォンセカがリードを守り切り、優勢勝ちで初の金メダルを獲得した。
(取材・写真 吉倉拓児)
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