【世界柔道】19歳の新星・素根輝が初出場で金メダル、前年金の朝比奈沙羅は銅メダル
8月31日(金)、日本武道館において世界柔道選手権・東京大会の7日目が行われた。
女子78㎏超級は昨年金メダリストの朝比奈沙羅(あさひな・さら/22=パーク24)が準々決勝で昨年大会銅メダル、トルコのカイラ・サイト(31)に指導3つの反則負けという波乱の展開。
そんな中輝きを放ったのがもう一人の日本代表、世界柔道初出場の19歳、素根輝(そね・あきら/環太平洋大)。初戦となった2回戦、続く3回戦を一本で勝ち上がると、準々決勝では前回銅メダル、ボスニア・ヘルツェゴビナのラリサ・セリッチ(28)に指導3つので反則勝利。準決勝ではトルコのカイラ・サイト(31)から開始わずか27秒、体落しで技ありを取るとそのまま抑え込みで一本。秒殺勝利で決勝へと駒を進めた。
決勝戦の相手は北京で銅、ロンドン金、リオ銀とオリンピック3大会でメダルを獲得しているキューバのイダリス・オルティス(29)。素根とは過去1勝1敗の戦績。
左組みの素根と右組みのオルティスはケンカ四つ。オルティスが通常とは逆側に背負う一本背負いで攻めると、素根も圧力をかけて得意の大内刈りを狙う。組み手争いが続くと両者に消極的な姿勢で指導1、さらに相手の釣り手を首を抜いて外したとして素根に指導が入る。
そのまま本戦が終了し、延長戦へ入るとオルティスは引き込んで腕十字などの変化も見せる。そして素根が体落しを仕掛けると今度はオルティスに指導。共に指導2つとなる中、技の数で上回るのは素根。体落し、さらに前に押し込んでの大内刈り。その圧力にオルティスが場外に出ると、審判は故意に場外へ出たとしてオルティスに指導を追加。指導3つで反則負けとなり、素根が世界選手権初出場にして金メダルを獲得した。
また、準々決勝敗退から敗者復活戦を一本で勝ち上がった朝比奈は3位決定戦でブラジルのマリア スエレン・アルセマン(31)と対戦。
序盤から得意の払い腰で攻め込むと、最後も渾身の払い腰を決めて残り4秒で一本勝ち。銅メダルを手にした。
試合後、素根は今大会での戦いについて「自分は先に指導を取られるというのがずっと課題だったので、先に攻めてペースをつかんで試合をしたかった」と語ると、激戦となった決勝戦については「本当に強い選手なので何が何でも勝つ、どんな勝ち方でも勝つという気持ちで戦いました」と振り返った。
来年の東京オリンピックについては「自分が出て必ず金メダルを獲るという気持ちがあるので、それを達成できるようにもっと努力してきたいと思います」と金メダルを誓った。
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