【パンクラス】クレベル・コイケが西浦“ウィッキー”聡生をチョーク葬=全試合結果
▼第8試合 MMA ライト級(77.1kg)5分3R
〇岡野裕城(32=マッハ道場/修斗世界同級9位、環太平洋7位)
TKO 2R 2分25秒 ※レフェリーストップ
●アキラ(32=MSC/&MOSH/パンクラス同級5位)
修斗世界9位の岡野と、パンクラス5位アキラによる注目のライト級対抗戦。岡野はプロデビュー翌年の2011年にミドル級新人王を獲得、2012年からはDEEPを中心に活躍し、元DEEPライト級王者の中村大介に勝利、敗れたものの北岡悟とのタイトルマッチも経験している。
修斗復帰後も、日本人離れしたフィジカルの強さから繰り出す打撃とテイクダウンを武器にその実力を示すが、2018年3月の修斗世界ライト級チャンピオンシップでは松本光史に1RパンチでTKO負け。また今年1月には環太平洋王者の川名雄生に判定負けを喫しており、この一戦をきっかけにトップ獲りを狙っていきたいところだ。
対するアキラは修斗でプロデビューし、当時の師匠である五味隆典譲りの打撃でガンガン前に出るファイトスタイルを持ち味に活躍。2013年からはパンクラスを主戦場に成長を遂げ、ライト級1位まで登りつめた。
2018年2月には『Bellator(ベラトール)』7戦のキャリアを持つヒカルド・チルロニに判定勝利を収めるも、11月大会ではロシア・パンクラチオン協会推薦のサドゥロエフ・ソリホンに、回転ヒジからのパウンド連打でTKO負け、今年4月にはベテラン冨樫健一郎にも粘り負けし、今回は再起を期しての一戦となる。
1R、反時計回りにサークリングするアキラを、長いリーチから繰り出すジャブで牽制する岡野は、じりじりと圧をかけていく。2分半経過後、岡野の左右のフックがライトヒット。続いて圧を強めながらアキラの蹴りをつかんでバランスを崩させ右フック、さらにアキラが右フックをひっかけてきたところへ豪快な右フック! アキラが思わず後方へ転がり倒れる。
ここは立ち上がり、なおも攻めの姿勢を見せるアキラだが、放った左ストレートにカウンターを合わされ思わず腰を落とす。右目の下から出血したアキラが、組み付き金網に岡野を押しつけたところで第1Rが終了。
2R、飛び込んで左ジャブ、右フックを振るっていくアキラに対し、右のアッパー、フックで迎撃する岡野。意を決し強引にタックルで突っ込んでいったアキラだが、岡野のヒザに阻まれる。再び遠い間合いから、アキラの放った左フックが岡野をとらえる! だが、アキラが追撃にいったところへ今度は岡野の高速左フックが炸裂、背中をついたアキラに岡野が鉄槌を数発打ち込んだところでレフェリーが試合を止めた。
マイクを握った岡野は「どうですか、俺、ONEの本戦で強い奴と見たくないですか? もっと強いヤツとやりたいです。お願いします」とONE Championship本戦出場をアピールした。
▼第10試合 ONE SUPER SERIES キックボクシング フェザー級(70.3kg) 3分3R
○廣野 祐(34=フリー/J-NETWORK第3代ミドル級王者)
KO 2R 33秒 ※左ストレート
●内村洋次郎(34=イングラム/PANCRASE・フェザー級8位)
廣野はJ-NETWORKミドル級暫定王座、スーパーウェルター級の王座を獲得後にK-1、Krushを主戦場に活躍。2017年12月に日菜太(クロスポイント吉祥寺)に敗れた後にはロシアのMMA団体「ACB」キックボクシング部門に参戦を果たす異色のキャリアを持つ。
対する内村は初代ZSTウェルター級王者の肩書を持ち、現在はパンクラスのフェザー級にランク。総合では17勝のうち12のKO勝ちを収めるストライカーであり、これまでKrush、シュートボクシング、RISEといった立ち技のリングへの参戦経験も豊富に持つ。
両者サウスポーから、鋭い左ストレートを伸ばす廣野。内村も左右のフックからアッパーを返し、打撃戦の様相を見せる。右のハイキックやスーパーマンパンチと派手な攻撃を繰り出す内村へ、廣野はじりじりとプレッシャーをかける。
2R開始直後、小さな攻撃を受けながらもプレッシャーをかけ続けた廣野はワンツー。この左ストレートが顔面をとらえ、内村が仰向けに倒れこむ。カウントが進む間も立ち上がる様子を見せず、10のカウントを数えたレフェリーが廣野の勝利を告げた。
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