【ONE】人材発掘リーグ、ウォーリアシリーズ「日本VS世界」で日本は勝ち越しの7勝6敗
ONE
『ONE Warrior Series(OWS)8.日本VS世界』
2019年10月5日(土)東京・ベルサール渋谷ガーデン
ONE100回大会(10.13両国)を記念し、それに先駆けて日本で初開催されたこの人材発掘リーグは、試合内容、戦績により10万米ドル(約1千万円)の契約金とONE“本戦”への出場権が与えられることから、世界を目指す若手中心の格闘家30名15カードで熱戦を繰り広げた。
うち、外国人同士対決1カード、日本人同士対決1カードを除くと、日本vs世界では7勝6敗で日本選手が勝ち越した。
なお、予定されていた菅原和政とアリ・モタメド(イラン)はモタメドがビザ不取得のため試合中止となった。
▼第14試合 フェザー級5分3R
○工藤諒司(日本/TRIBE TOKYO M.M.A)
判定3-0
●ジェリー・オルシム(フィリピン)
工藤は2017年7月のアマチュア修斗関東選手権で椿飛鳥を破り優勝。2017年10月にプロデビューし、現在まで5勝(2KO1S)1敗1分。ONE Warrior Series(以下、OWS)初参戦となる。対するオルシムは6戦全勝、OWS4勝の実績を持つ。
1R、スタンドのまま組まれコーナーに押し込まれる工藤。オルシムを倒しパウンドを落とすもすぐに脱出される。
2R、オルシムの回転のいいフックをかいくぐり工藤がタックルへ。コーナーに押し込み至近距離でアッパーを当てる。
3Rにグラウンドで上をとった工藤がパウンドを落としオルシムにダメージ。終盤疲れの見えるオルシムを投げテイクダウンを奪ったところで試合終了。わずかにグラウンドでの打撃で優勢だった工藤が判定勝利。本戦に匹敵する高度な技術戦を制し、工藤が強さを見せつけた。
▼第11試合 フライ級(61.2kg)5分3R
○内藤頌貴(ないとう・のぶたか/日本/パラエストラ松戸)
判定3-0
●アレックス・シルド(米国)
内藤は元ONE王者・内藤のび太を実兄に持つ。粘り強いタックルを武器とするグラップラー(寝技主体の選手)の兄のび太とは対照的に、内藤は駆け引き無しの真っ向勝負で会場を熱くするストライカーだ。
対するは桜庭和志プロデュースのグラップリングイベント「QUINTET」の出場経験もあるグラップラー、アレックス・シルド。
1Rからストライカーの内藤に対し、シルドも打撃に付き合い強烈な右ミドルを打ち込む。内藤の右フックがカウンターでヒットしシルドがバランスを崩すが、シルドが組み付きしのぐ。内藤が左目から出血しチェックが入るが再開。
2Rも打撃の展開。内藤の左右のローでシルドの左前足が赤く腫れ、左ストレートで鼻血を出す。3Rシルドがタックルを仕掛けるが、スクランブルから内藤が上になりパウンド。終盤に左ストレートをヒットさせるが決定打にはならず判定へ。打撃面で優勢の内藤が判定勝利した。
▼第15試合 ウェルター級5分3R
●デヴォン・モリス(米国)
判定0-3
○エマヌエル・オニエディカチ(ナイジェリア)
モリスは2013年3月のデビュー戦勝利後から4連敗するも、その後4連勝と急激に調子を上げ、直近3試合はOWSで2KO1Sと全フィニッシュ。戦績は5勝(3KO1S)4敗。オニエディカチとは今年2月のOWSで対戦し、2RにパンチでKOを収めている。オニエディカチはモリスからの敗戦を含み3勝(1KO)1敗のキャリア全てをOWSで重ねている。
序盤からオニエディカチのカーフキックにモリスが大きくバランスを崩す。2Rはモリスが右のストレートと前蹴りをヒットさせるもオニエディカチのカーフキックでモリスは再び大きくバランスを崩し勢いを殺される。
しかし3Rはモリスが左ジャブからのコンビネーションを何度もヒットさせてオニエディカチが後退。モリスがペースを握ったかに思われたが、ラスト30秒前にモリスのローキックがローブローとなりインジャリータイムへ。3分の時間をとるもオニエディカチが戦意喪失し試合終了。30秒を残した時点での判定となり、中盤までカーフキックでリードを奪ったオニエディカチが判定勝利。モリスとの対戦成績を1勝1敗の五分に戻した。
▶︎次ページはリトルタイガー、ジェイク・ムラタ、吉野光の一戦
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