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【ボクシング】山中慎介杯は中嶋一輝(大橋)が優勝し100万円獲得「日本王者になって世界目指す」

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2020/01/28(火)UP

優勝した中嶋(右)にゴッドレフト(神の左)賞としてロレックスの腕時計を授与するアンバサダーの山中慎介

 1月28日(火)後楽園ホールにて元WBC世界バンタム級王者の山中慎介(37)の神の左を冠し、『GOD’S LEFT バンタム級トーナメント』の決勝戦が行われ、中嶋一輝(26=大橋/日本バンタム級6位)が優勝。優勝賞金100万円とGOD’S LEFT賞として山中慎介アンバサダーより高級時計が贈呈された。

中嶋は序盤から勢いの良いパンチを振るう

 このトーナメントは若手選手の登竜門で19年7月より8人トーナメントで開幕し、11月に準決勝、そして今回決勝戦を迎えた。

 サウスポーの中嶋は序盤から圧力をかけ、ジャブから左フックをヒットさせる。対する堤聖也(24=角海老/日本スーパーフライ級18位)は足をつかってボディを中心に攻める。4Rには中嶋のプレスにタイミングよく踏み込みパンチを連打。
5Rには中嶋もボディを入れ始め、パンチを上下へ振る。被弾する堤だが後半に反撃するタフさを見せる。

堤はボディで返す

 6回には堤のパンチで中嶋は左まぶたをカットし、一進一退の展開だったが、最終の8R、中嶋の左ボディブローが堤のボディにクリーンヒットし、ダメージで動きが一瞬止まる。KOも見えて来た中島はさらにボディを攻めていくが、ボディ狙いで空いた中嶋の顔面めがけパンチを連打。お互い打ち合いの大盛り上がりで試合終了し判定へ。
 ジャッジ3者の判定は1(中嶋)-0のドロー。
 しかし、公式記録はドローとなるものの、この大会は優勝を決めるため、どちらかに優勢点を入れるというルールになっており、その結果76-76(優勢点:中島)、76-76(優勢点:堤)、77-75(中嶋)と2−1で中嶋が優勝を飾った。中嶋の公式記録はプロ9戦8勝(7KO)1分と1つ引き分けがついた。同じく無敗の堤も6戦5勝(4KO)1分となった。

最終8Rに中嶋の左ボディブローが堤のボディをえぐる瞬間。これでダメージを与えた

 勝った中島は「ドローでしたが、悔しさをバネに次は勝ちます。目標は世界チャンピオンですが、とりあえず日本チャンピオンになって世界に近づきたいと思います。次はKOで勝ちますので応援よろしくお願いします」と客席に頭を下げた。

 アンバサダーの山中は「ドローで優勢点で勝ちということで、自分自身、更に上を目指す上で反省点もあったでしょうけど、この優勝で更に勢いをつけて日本チャンピオン、それ以上の目標に向かって一生懸命頑張ってください」と中嶋を励まし、山中はこのイベントを回を追うごとに素晴らしいものにしていきたいと語った。

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