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【Krush】佐々木大蔵が左ミドルでダウン奪う初防衛、鈴木勇人と蓮實光が圧巻KO勝ち

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2020/07/11(土)UP

佐々木(右)の強烈な左ミドルがグサリと刺さる

K-1実行委員会
『Krush.114』

2020年7月11日(土)東京・後楽園ホール

試合前の後楽園ホール、座席に表記がなされ、観客席はソーシャルディスタンスが取られている

 新型コロナウイルスの影響で延期を余儀なくされていた、K-1 JAPAN GROUPが運営するキックボクシングイベント『Krush』。今大会は今年3月以来、約3か月半ぶりに格闘技の聖地・後楽園ホールに帰って来た。大会開催にあたり、K-1 JAPAN GROUPは、入り口での検温の実施や席の間隔を空けた上での観戦などの対策を講じた上で大会を開催した。

▼メインイベント(第9試合)Krushスーパー・ライト級タイトルマッチ 3分3R・延長1R
◯佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
判定3-0 ※三者とも30-26
●近藤拳成(大成会館)

1Rにダウンを奪った佐々木

 佐々木は、卓越したテクニックを武器に40戦以上の戦績を誇り、多くのトップ選手としのぎを削ってきた。今年2月に、鈴木勇人と再戦で激突すると、フルマークで勝利しKrushで2階級制覇を達成した。今回が初防衛戦。戦績は43戦 25勝(6KO)17敗1分。

 対する近藤は、関西の近藤三兄弟の次男として、兄でトレーナーの大成と弟の魁成と共に練習し切磋琢磨してきた。今回がタイトル初挑戦で、過去最強の相手とのタイトルマッチだ。戦績は7戦 3勝(2KO)3敗1分。

左ミドルなどの蹴り技をテンポよく繰り出す佐々木(右)

 1R、序盤から佐々木が右ローを何度も走らせ、サウスポーにスイッチしながら、パンチからミドルのコンビネーションを見せる。中盤、佐々木がパンチからすぐさま、左ミドルをグサリと脇腹に突き刺すと、近藤がうつぶせになってダウン。何とか立ち上がった近藤は、下がらず前に出る。

 2Rも佐々木が効果的に右ロー、左ミドルや左ハイキックなどのバリエーションで圧倒する展開が続く。近藤も何とか打ち返したいが、右ストレートは空を切り、思うように動きができない。佐々木のロー、ミドル、左フックが面白いように当たる。

佐々木(左)の左ボディが近藤に突き刺さる

 3R、近藤が覚悟を決めたように前に出て、左のジャブや右ストレートを何度も放つが、佐々木はしっかり距離を取って左ミドルを蹴り込み、当てさせない。鼻から出血する近藤に、佐々木がボディをヒザ蹴り、左フックでえぐりダメージは明らかに。それでも近藤は立ち続け、両者のフックが交錯し、終了のゴング。テクニックを見せつけた佐々木が、貫禄の判定勝利。王座防衛に成功した。

 勝利した佐々木は「自粛期間が続いて、まだ気を抜くことはできないけど、お集まりいただきありがとうございます。やっぱりお客様が半分ということでいつもと違う雰囲気だったけど、再出発の1回目を飾らせていただいて光栄に思います」と感謝の意を述べる。

 さらに「Krushと共に僕も成長していきたいので、これからも応援よろしくお願いします。僕だけでは、このリングに立てません。本当にありがとうございます。まだまだ人間として未熟な僕ですが、一歩ずつ頑張りますので、皆さん付いて来てください」と集まったファンに語りかけた。

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