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【UFC】無敗の新星ジャマール・ヒルがTKO勝利、ベテランのサン・プルーを打撃で圧倒

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2020/12/06(日)UP

強烈なパンチを打ち込むヒル(左・getty/Zuffa LLC/UFC)

WME-IMG
『UFCファイトナイト・ラスベガス16』
2020年12月6日(日・日本時間)アメリカ・ネバダ州ラスベガス/UFC APEX

▼セミファイナル ライトヘビー級 5分3R
●オヴィンス・サン・プルー(37=アメリカ)
TKO 2R 3分37秒 ※連打
〇ジャマール・ヒル(29=アメリカ)

 サン・プルーは37歳のベテランで、25勝14敗(UFC戦績13勝9敗)。打撃でも寝技でもフィニッシュできるオールラウンドファイターだ。UFCには2013年から参戦し、17年には日本大会で岡見勇信を、肩で頸動脈を絞めるヴォンフルーチョークで絞め落とし日本のファンにその姿を印象づけた。ただその後は勝ったり負けたりを繰り返し、前戦ではKO勝利を挙げたが今大会では規定体重をオーバー。調整に難がみられる中、しっかりと若手のヒルを退けて3年ぶりの連勝を飾れるか。

 対するヒルは7勝0敗(UFC戦績1勝1ノーコンテスト)の新星。今年1月のUFCデビュー戦で勝利すると続く5月の試合でもTKOを飾ったが、試合後にマリファナの陽性反応が出たためノーコンテストに。6か月の出場停止期間を経て今回が復帰戦となる。鋭く伸びのある打撃が特徴のファイターだ。

 1R、互いにサウスポーの構えもサン・プルーがすぐにオーソドックスにスイッチする。ヒルは前蹴りをみぞ落ちに突き刺すと、伸びのあるストレートを飛ばし、ボディ、顔面と打ち分け的確にヒットさせる。サン・プルーは関節蹴りや、ヒルの入り際に左フックを合わせると、カーフキックも見せる。このカーフキックでヒルの足が流れる。

 組みになると四つ組みでヒルがケージに押し込むがサン・プルーはスタンドでギロチンを取ろうとする。ヒルがプレッシャーをかけ、サン・プルーがそれをかわしながら打撃を合わせる展開。

パンチを被弾したサン・プルーは苦悶の表情(getty/Zuffa LLC/UFC)

 2R、互いにローを飛ばすと、サン・プルーは再びスイッチしサウスポーに戻す。ヒルのワンツーが当たるが、サンプルーはカーフキック。ヒルの打ち終わりにサンプルーが連打で前に出る場面も。

 だが中盤、ヒルの右ストレートが当たるとサン・プルーが下がる。ヒルはケージに詰めてボディも混ぜたコンビネーションパンチ。さらに右フックでぐらつかせるとケージ際でサン・プルーをパンチ、ヒザで滅多打ちにする。サン・プルーもケージにもたれながらディフェンスするもヒルの勢いは止まらず、連打をまとめるとサン・プルーは防戦一方となりレフェリーがストップ。
 無敗の新星・ヒルがベテランを下し無敗記録を伸ばした。

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