【ボクシング】寺地拳四朗がまさかのTKO負け、高KO率の矢吹正道が新王者に
22日、京都市体育館で開催されたWBC世界ライトフライ級タイトルマッチで歴史的なアップセット! 絶対王者として4年4ヶ月、8度の防衛を誇った寺地拳四朗(29=BMB)は9度目の防衛戦で同級1位の矢吹正道(29=緑)に10ラウンド2分59秒TKO負けを喫した。矢吹のこれまでの戦績は12勝(11KO)3敗。この高KO率は王者に対し、どう火を噴くかも見どころだった。
試合は、序盤から得意の左ジャブと自在に動くステップで距離を掌握した寺地が優勢に試合をコントロールしたが、矢吹も被弾覚悟で右ストレートを伸ばし応戦した。4ラウンド終了時点の途中採点でジャッジ1者がドロー、2者が矢吹を支持したことで試合は動く。
途中採点を聞いた寺地はそれまで保っていた距離を半歩詰め倒しにかかったことで逆に矢吹のジャブを被弾する形となった。
得意のボディ打ちをしない寺地は顔面への攻撃に終始し矢吹の距離に入ってしまった。
試合終盤、ボディ打ちをようやく決めた寺地が好機を作るが9ラウンドに矢吹のパンチで右目上瞼を大きくカットしてしまった。
運命の10ラウンド、開始から強気の姿勢でボディを執拗に狙う寺地が矢吹をロープ側に追いやることに成功するがラウンドの後半、矢吹の右をもらった寺地が逆にロープを背にしたところ、矢吹が猛然とラッシュを仕掛けレフェリーストップを呼び込んだ。
新王者となった矢吹はリング上で「途中、諦めかけたが、セコンドの声、応援してくれる人の声が聞こえてなんとか勝つことができました。応援ありがとうございました」と頭を下げた。今後については「正直、この試合死んでもいいと思ってやっていたので勝っても負けても引退しようと考えていましたが、勝っちゃったので、今後についてはゆっくり考えます」と会場の笑いを誘った。
寺地が得意のボディ打ちを封印したこと、気持ちの余裕が裏目に出てしまったことが大きかった。
寺地の復活はあるのか、矢吹の今後は?世界のライトフライ級戦線は古都京都で大きく動いた。
(取材:植田洋介)
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