【新極真会】入来建武が二連覇達成「来年のJFKO世界大会、全日本大会も全て優勝する」
入来（右）が決勝で多田に強烈なローを効かせ、連覇達成
NPO法人全世界空手道連盟 新極真会
『第53回全日本空手道選手権大会』
2021年12月12日（日）エディオンアリーナ大阪
▼男子決勝戦
◯入来建武（東京城南川崎支部／第48・52回全日本大会優勝）
本戦 5-0
●多田成慶（福岡支部／第52回全日本大会ベスト８）
新鋭・多田も勢いある攻撃を繰り出したが…
昨年はコロナ禍のため、東京・ベルサール六本木にて無観客で開催された全日本大会。今年は有観客で開催となった。場所も大阪に変わり、通常2日間での開催を1日で行う新たな試みだ。
なお前日の11日は、ジュニアや学生、シニアの全日本大会である『カラテドリームフェスティバル』が開催されている。
男子決勝に上がってきたのは優勝候補筆頭で連覇を目指す入来と、21歳の新鋭で昨年ベスト8の多田。
入来は準決勝で、5月のJFKO重量級決勝で敗北した亀山真を凄まじいラッシュで制し、念願のリベンジを達成して決勝へ。
対する多田は準々決勝で第二シードの加藤大喜を打ち合いで下す大金星。こちらも前回大会の準々決勝で加藤に敗れており、リベンジ達成し決勝へ上った。
決勝は序盤から、若い多田がインステップからのフルスイングパンチ、ローで懐に飛び込む激闘に。
入来は落ち着いてローをカットしては右ローを返すが、強烈なインローを被弾し体勢を崩す場面も。
右脚スネでのローを効かせる入来
しかし1分過ぎ、入来の放った右ローが効いたと見たか、それを機にロー連打を開始すると、多田も手数が減ってゆく。
終盤は入来が怒濤のパンチとローキックのラッシュで攻めまくると、多田は防戦状態となり、入来が本戦完勝で連覇を達成した。16年の全日本優勝と合わせると、3度目の優勝となる。
入来は試合後のコメントで「ダメージへの対策というよりも、気持ちの部分でのスタミナをつけてきた」と語る。
「今回はワンデー大会で、進行ペースが早いと予測したので、疲れた状態でも動けることをこころがけ練習してきた」とスタミナ稽古を重視してきたという。
「練習で心拍計を取り入れ、心拍数を計りながらビッグミットなどをやっている。数字として出るので、毎回限界を超えるように」と、自分に甘えられない状態を作って稽古した成果が出た。
入賞者ベスト４の面々、左から多田・入来・３位の亀山・４位の渡辺
今回の大会は「エースとして絶対負けられなかった」と言い「来年のJFKO世界大会、全日本大会、全て出場して、優勝します」と自信に溢れた表情で意気込んだ。
また緑健児代表は講評で、優勝者の入来について「ここ一番で効かせる強さがある。心技体がまとまってきた」と成長を評価。準優勝の多田については「ここまで来ると思わなかった。新世代が頑張ってきている」と期待を寄せた。
他流派の注目選手として、昨年大会で他流派として3位に入賞した後藤優太（空手道MAC）は、4回戦で重戦車・落合光星を下すも、準々決勝で亀山真の連打に後退し判定負け。
福地に豪快な胴回しを放つ岡田
中量級ながら昨年ベスト8に入賞した福地勇人（白蓮会館）は、重量級ながら多彩な技とステップを駆使する岡田侑己に再延長戦で敗北。
極真会館（松井館長）全日本優勝経験を持つ髙橋佑汰（髙橋道場）は、元極真（松井館長）から移籍した新極真渡辺優作（世田谷・杉並支部）に判定負けを喫した。
＜試合結果＞
男子
優勝 入来建武（東京城南川崎）
準優勝 多田成慶（福岡）
３位 亀山真（福岡）
４位 渡辺優作（世田谷・杉並）
５位 多田大祐（白蓮会館）
６位 加藤大喜（愛知中央）
７位 芦髙侑平（社団法人 極真会館 関西総本部）
８位 後藤優太（空手道MAC）
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