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“刑務所11年”健文トーレス、世界1位カタラジャ撃破!36歳にして世界を射程に=試合結果

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2024/08/24(土)UP

健文トーレスが世界1位のカタラジャを下した(写真は前日計量時)

 8月24日(土)大阪・大和アリーナにて開催された『3150×LUSHBOMU vol.1』の[52.5kg契約10回戦]で、WBO世界バンタム級11位・健文トーレス(36=TMK)が、WBO世界スーパーフライ級1位KJ・カタラジャ(29=フィリピン)に判定2-1(96-94、96-93、94-95)で勝利。この金星に、世界戦も射程に入ったか。

 カタラジャはWBO東洋太平洋スーパーフライ級王者でもあり、17勝(13KO)無敗。22年には井上尚弥のスパーリングパートナーとしても来日している。

 健文は、天才ボクサーと呼ばれ、世界ランキング入りも果たした逸材だったが、タクシー強盗など2度の逮捕により計11年の刑務所暮らしを経験。しかし、今年5月の前戦でWBO世界バンタム級1位のレイマート・ガバリョに1R KO勝利し、強烈なインパクトを残した。現在は介護士として働いている。
 父は、メキシコ出身の元WBC世界ライトフライ級王者ヘルマン・トーレス。

 試合は、健文が前に出て手数を出すも、カタラジャはジャブ、ボディストレートを入れる。2Rには健文が左フックでグラつかせる場面も。
 ラウンドを重ねるごとに、健文のプレッシャー、手数が強まる。

 4Rには健文が挑発するなど余裕を見せるが、ゴング直後、カタラジャの右フックがヒットし、健文がひっくり返る。ゴング後のため、ダウンとはならず。
 カタラジャは1点減点となった。

 5Rにはカタラジャが前に出るも、カタラジャの右瞼がバッティングによりカット。 

 その後も健文が前に出ては上下を当て、両手を広げて挑発も。このまま健文が優勢かと思われたが、7R終了間際には、カタラジャの右カウンターをがヒットし、健文が倒れかけるも、ゴング。

 しかし、その後も健文が前に出て手数を出し、カタラジャは下がりながら左フック狙い。ラスト10Rも健文が前に出て、上下を叩き込んで終えた。

 判定は2-1で健文が勝利、無敗の世界1位を破り、世界戦を射程に入れたか。
 WBOスーパーフライ級王者は田中恒成となっており、ランキング次第で挑戦の可能性もありうる。
 
 健文はマイクで「僕は今まで長い時期、道をそれ施設の方にいました。今まではそれを隠し、ボクシング、私生活をしていましたが、これからは少しずつ胸を張れるよう、ボクシングに一生懸命に打ち込みます」と収監の過去を明かす。

 さらに「僕が被害にあわせてしまった被害者の皆さま、僕がこうしてスポットライトを浴びるのは正直悔しい思いをされていると思います。しかし、僕は過去を忘れず一生懸命頑張ります」と挨拶した。

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