【UFC】ビクトー・ベウフォートが1月14日で引退宣言
ヴァンダレイ・シウバをKOした元UFCライトヘビー級王者ビクトー・ベウフォート(40=ブラジル、原語のつづりはVitor Belfortなので正確には「ヴィトー・ベウフォート」)が次戦を最後に引退すると宣言した。ベウフォートはPRIDEで桜庭和志らと数々の激闘を行い、日本でも人気の選手だった。
UFCの関連番組に出演したベウフォートは、アメリカ・セントルイスで1月14日(現地時間)に開催される『UFCファイトナイト』でのユライア・ホール戦を最後に引退することを宣言した。
「これが私の引退試合だ。ようやく私は自分の体を休ませることにしたんだ。自分の体をリスペクトせねばならないし、次のことに移るべき時期を知らねばならない」と肉体的限界を悟ったことを明かした。
前回の試合は2017年7月のネーサン・マーコート戦で、この試合では判定勝ちしたが、その前は2連続TKO負けと無効試合が1つ。この無効試合でもケルヴィン・ガステラムに1R TKO負けしたのだが、試合後ドーピング検査でガステラムに陽性反応が出たため、無効試合に変更された。
マーコート戦での勝利は2015年にダン・ヘンダーソンにハイキックでKO勝ちして以来のものだ。
ベウフォートは元々カーウソン・グレイシーの弟子でグレイシー柔術の黒帯だが、”光速パンチ”の連打を武器とし、1996年にハワイの『スーパー・ブロウル』でジョン・ヘスに12秒KO勝ちして総合格闘技デビューした。翌97年2月に19歳でUFCデビューし、2試合で秒殺KO勝利してヘビー級トーナメント優勝。その後は”ケンカ屋”タンク・アボットや後のPRIDEミドル級絶対王者ヴァンダレイ・シウバにも秒殺KO勝利した。
シウバに勝った後PRIDEに参戦し、桜庭和志にはヒザを痛めていたこともあって判定で敗れたが、元リングス無差別級王者ギルバート・アイブルや”テキサスの荒馬”ヒース・ヒーリングらに勝利するなど大活躍。
再びUFCに戦いの場を戻した後は、チャック・リデルやランディ・クートゥアー、ティト・オーティズらと激闘を繰り広げ、”UFCライトヘビー級四天王”の1人だった。04年にはクートゥアーを秒殺TKOしてライトヘビー級王者になっている。
ミドル級でも戦い、秋山成勲や、後のUFCミドル級王者ルーク・ロックホールト゛とマイケル・ビスピンにもKO勝利し、元PRIDE 2階級制覇のダン・ヘンダーソンには、2度KO勝ちしている。
今回の引退試合の相手ユライア・ホールは、極真空手北米王者タイガー・シュルマンの弟子で、強烈なバックスピン・キックとパンチを持ち、15年のUFC日本大会ではゲガール・ムサシをバックスピン・キックでKOしている。
ベウフォートの引退試合にふさわしい、激しい試合になりそうだ。
(文:稲垣 收 写真:(c)NAOKI FUKUDA / WOWOW)
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