【テコンドー】五輪を目指せ、体験会に格闘技選手ら参加
全日本テコンドー協会普及委員会は、格闘技選手を対象とした『テコンドートライアル講習会』を2月11日(日)、都内で開催した。
これはオリンピック正式種目であるテコンドー競技に、他格闘技の選手にも参加を目指してもらうため実施。小学生から大人まで空手、キックボクシングなどから選手らが参加し、テコンドーのルールから練習試合までを体験し学んだ。
テコンドーは空手から生まれた競技だが、後に空手やキックボクシングも後ろ回し蹴りや、かかと落とし蹴りなど、テコンドーの技術を取り入れているため、参加者の講習会での技術の習得は早かった。また、テコンドーは蹴りを中心に研究され発達してきただけに、打撃格闘競技に生かせるテクニックも多い。
競技での加算ポイントは、主に蹴りが電子防具が反応しただけでポイントとなる。触れさせない技術が必要なため、ステップワークの技術が必要となる。
突きはボディのみ有効だが、電子判定ではなく、単発で威力のある突きが綺麗に決まると審判がポイントとして判定する。
参加した2014年空道世界王者の中村知大は、「特にステップワークや後ろ蹴りが勉強になった。自分自身では感覚的にできているところもあるが、うまく蹴る方法など、今後生徒に教える上で役に立ちそう」と得たものがあると言う。中村は知人でもある巌流島で活躍する菊野克紀からこの講習会を知り参加。今後オリンピックを目指すのか聞くと「次のテコンドーの試合は秋と聞いている。空道の世界大会と重なるので、テコンドーの参加は厳しいが、まずはチャレンジという選択肢もあるかも」と出場の可能性を示唆した。
また、JTAフルコンタクトテコンドーの16年王者でKrushにも参戦するプロキックボクサーの鈴木雅博もオリンピックルールのテコンドーを体験。ルールの違いはあるが、スパーリングでは主催者側の選手と互角の戦いを見せた。
今回、講師を務めた競技委員長の舘和男氏は「様々な競技から参加し熱心に練習して頂いて有意義な会になった。今後の練習次第では凄くなりそうな人もいた。この中からオリンピックを目指す人も、自分の競技に生かす人もいてもいいと思う」とテコンドーの技術は様々な格闘競技に生かせると力説する。
また、小池隆仁強化委員長は「来年の12月までにはオリンピック選手を決めようと思っている。テコンドールールの中で世界で戦える人を私たちは探しているし、そういう選手が出てくることを望んでいる。それはバックボーンが何であるとか全く関係ない。どんな格闘技であろうが、一番強い人をオリンピックに出したいと思っている」とテコンドーのオリンピックルールでとにかく強い人を日本代表として選んでいきたいとした。
このトライアル講習会は今後、3月4日(日)9:30~17:00まで愛知の蹴道館本部道場で、関西地区では3月25日(日)9:30~17:00まで大阪・岡本依子ドリームテコンドースクールで開催される。
現在、巌流島で活躍する元UFCファイターの菊野克紀がテコンドーでの東京五輪出場を目指しており、今年1月21日の全日本選手権大会では準優勝を飾った。菊野に続く他競技からのオリンピック候補選手は果たして現れるのか。
■3月4日(愛知)、25日(大阪)テコンドートライアル講習会 申し込み方法
<参加費>
3,000円
<申し込み方法>
氏名・年齢・住所・携帯電話番号およびメールアドレス・格闘技歴・参加地区を記載の上で下記アドレスに申し込み
tkd3d06@yahoo.co.jp
(担当 普及育成委員長・石原範和まで)
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