【ボクシング】比嘉大吾の挑戦者、ロマゴンとスパーで自信「待ちきれない」
4月15日(日)横浜アリーナにて行われるWBC世界フライ級タイトルマッチで、王者・比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツジム)に挑戦する同級2位のクリストファー・ロサレス(23=ニカラグア)が10日(火)都内で公開練習を行った。
ロサレスのプロ戦績は29戦26勝(17KO)3敗。だが「これまで試合で一度もダウンしたことがない」という。
この日が来日から3日目のロサレスは「コンディションはとてもいいし、日本の気候も影響なく、いい練習ができている」と報道陣に笑顔を見せ、「試合が待ちきれないよ。世界タイトルに挑戦できて嬉しい」と語った。
この日の体重は51.3㎏で、フライ級のリミット50.8㎏まで、あと500gで、減量も順調そうだ。
王者・比嘉の印象を問われると、「すごくパワフルで、いいボクサーだ。つねに相手を追っていくイメージだね」とロサレス。
トレーナーのロヘル・ゴンサレス氏は、「比嘉はとてもパワフルで、すべてのパンチに力がある。だが我々は比嘉のすべてのパンチに対応する特訓をしてきたし、カウンターの練習もしてきた」と、比嘉対策に自信をのぞかせた。そして「ロサレスの方が比嘉より技術的に上だ。比嘉は強く、つねに前に前にと出てくるが、そのスタイルに賢く対応して勝つ」と豪語した。
ロサレスはボクシング一家に生まれ、10歳の時、叔父からボクシングを習い始めた。母の従弟は世界4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(30)だ。
「ローマンと僕はいい関係で、ずっと親戚づきあいをしてきたし、ジムでも長い時間を一緒に過ごしてきた。今回も彼とスパーリングを42Rしてきたよ」と、ロサレスは明かした。
「4階級制覇王者の彼とのスパーが今回の試合のカギとなるだろう。彼はコンビネーション・ブローがすごくうまくて、とてもいいスパーリングができた」と言う。
ロマゴンは身長159.5㎝で、160.1㎝の比嘉と体型も似ており、比嘉同様パワフルなKOパンチを持ち、仮想・比嘉として特訓して自信がついたという。
また、ロマゴン以外にも、2013年大晦日に井岡一翔のWBAライトフライ級王座に挑戦したフェリックス・アルバラードや、昨年大みそかに京口紘人のIBFミニマム級王座に挑戦したカルロス・ブイトラゴともスパーを積んだ。
比嘉が「KOを狙う。間違いなく倒す」と語っていることに関しては、「あらゆる状況に対応できる準備を積んできた。近い間合いも、遠い間合いでも対応できる。今回の試合は僕のキャリアで非常に重要なチャンス。このチャンスを決して逃さない。神が許すなら、僕がチャンピオンになるだろう」と意気込みを語った。
公開練習では、シャドーボクシングで回転の速いパンチの連打や、キビキビとしたヘッド・スリップからのパンチなど、素早く、本格派ボクサーらしいキレのいい動きを披露した。
ロマゴンから授かった比嘉対策で、みごと王座を掴むのか?
それとも比嘉が3度目のKO防衛を果たし、日本新となる16連続KO記録をを打ち立てるのか?(稲垣 收)
●編集部オススメ
・【ボクシング】比嘉大吾が沖縄でV2。連続KO日本記録に並ぶ
・【ボクシング】比嘉大吾、米国進出見据え「わかりやすく倒していく」
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!