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【レベルス】過激新ルールに名乗りの渡慶次幸平「ミャンマーの子どもの未来も、格闘技の地位も変えたい」

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2020/02/19(水)UP

「ミャンマーに感謝の気持を返す」という渡慶次

 4月24日(金)東京・後楽園ホールで開催される『REBELS.65』では、新たな過激立ち技格闘技ルール「Ultimete Kick Boxing」(UKB)の試合がお披露目される。UKBはオープンフィンガーグローブ着用でKO決着のみ、頭突きや投げも認められ、グラウンド状態での打撃ワンアタックも有効となる。

 UKB初となる一試合目に立候補したのが、ミャンマーの国技・ラウェイで活躍する渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)だ。

 渡慶次は総合格闘家としてパンクラスを主戦場にしていたが、17年からはラウェイに参戦。6度目の挑戦にして初勝利を掴むと(ラウェイはKO決着以外は引き分け)、18年12月にはラウェイの国際大会『KBZ グランドファイナル』で75kg級の王者となった。

グローブ無しのパンチでダウンを奪いKO勝利する渡慶次

 ラウェイは“地上で最も過激な格闘技”と呼ばれ、手にバンテージのみを着用、パンチ、キック、ヒジ打ち、ヒザ蹴りに加え、頭突きや投げ技、立ったままの関節技、さらには故意と見なされなければ金的攻撃も反則にならない過酷なルールだ。このラウェイに適応してきた渡慶次はUKBについても「このルールなら誰も僕に勝てない」「負ける気がしない」と言い放つ。
 また「このルールを流行らせて、このルールだけの大会を年内もしくは来年中に開いてもらえるよう頑張りたい」と意気が高い。

 渡慶次は「より多くの人に僕という存在を知ってほしい」と言う。自分のためだけでなく、ミャンマーの子どもたちの未来も背負っているからだ。
 ミャンマーで多くの試合をこなしてきた渡慶次は18年末、大会後に小学校を訪問した。「ゴムの木の畑の中に学校がある。周りにはお店が一軒もない。そういう所で生まれた子は、よっぽどチャンスがないと大学に行ったり出来ない」とショックを受けた。

ぱんちゃん、MISAKIに挟まれ”美女と野獣”な渡慶次

 ミャンマーでの試合後に小学校へ勉強用具等の支援をしていると、現地のメディアに「日本人が見つけた学校」として報道された。すると有力者たちの協力で小学校を立て直すことが出来た。渡慶次は「ミャンマーには同じように環境が良いと言えない小学校が1,000以上ある。今度は自分主体で子どもたちの教育環境を整えてあげたい」と言う。

 渡慶次は昨年末から、貧困地域の小学校を新しく建立するため、クラウドファンディングを立ち上げた。250万円の支援を募っており、今月28日のリミットまであと50万円弱となっている。
 しかし学校を一つ作って終わりではなく、年内に10の小学校改修を目指しているという。大変な夢に見えるが「今回成功すれば『日本人が立て直してくれた学校』としてミャンマー国内でニュースになる。ニュースを見てくれた人、協賛企業や富裕層などが協力してくれれば可能性も全然あるのかな」と言う渡慶次。

「そのためにも、活動を知ってもらえるチャンス、目立てる場所があればチャレンジしていきたい」と、格闘技選手としての大きなモチベーションとなっている。

会見にミャンマーの国旗カラーのシューズを履いてきた渡慶次

 さらに「この前(那須川)天心君が1千万円寄付しました。天心君みたいなトップ選手、稼いでる選手だけがやるんじゃなくて、言ったら僕みたいなマイナーな選手がやることで”誰でも出来ますよ”と。そういう流れが増えれば、自然に格闘技というものの地位も上がる」と言う。「格闘家が犯罪や暴力沙汰を起こしたニュースは目立ってしまう。でも僕はこれで目立ってゆく。テレビや新聞でも発信して、ミャンマーの未来や、格闘技の印象も変えれるだけ変えたい」とも。
 渡慶次を応援することや活動を支援することで、ミャンマーの未来だけでなく格闘技界の未来も、もっと明るくすることが出来るのかもしれない。

■渡慶次のプロジェクト「ミャンマーの子供たちの未来に光を。小学校再建プロジェクト始動」

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