【修斗】川名雄生がABをKOし環太平洋王者に、小谷直之との対戦が決定
サステイン
「プロフェッショナル修斗公式戦」
2017年7月23日(日)後楽園ホール
▼メインイベント 第7試合 環太平洋ライト級チャンピオン決定戦 5分3R
○川名雄生(Y&K MMA ACADEMY)
KO 2R 2分11秒 ※右アッパー
●AB(和術慧舟會駿河道場)
川名は2016年4月、松本光史との世界王座決定戦で喫したプロ初黒星から1年ぶりの復帰戦となった5月の後楽園大会で、元パンクラス王者・鈴木慎吾に秒殺KO勝利を収めて今回のチャンスを得た。
対するABは前戦で無敗の新人王だった長田拓也から得意の三角絞めで秒殺勝利を奪っている。2度目となるベルト挑戦で悲願のタイトル奪取に挑んだ。
1R、川名の左フックをかい潜りテイクダウンを狙うABだが、川名はいったん片ヒザをマットに着きながらも金網を背に立つ。なおも押し込むABの左足にシングルレッグ(片足タックル)に入るABはその片足を股の間に挟みつつ、バックも狙うが、川名は背中を見せずABの両腕を差し上げることに成功。
しかし、ABも序盤から組み付けたこのチャンスを逃すまいと、再び左足にシングルレッグへ。さらにダブルレッグ(両足タックル)に切り替えたABはついに川名の尻をマットに着かせる。そこから再びバックを狙いにいくが、川名は体を入れ替えて逆襲のダブルレッグへ。今度はABがマットに尻を着くが、ABも金網を背に立ち、互いに右ストレートを放ったところで1R終了。
2R、開始早々に前に詰める川名に対し、大きな右のパンチで応戦するAB。川名が左右のパンチで前に出るとABは首相撲。川名はそれを突き放して右ストレートをヒットさせる。金網まで後退するABを追う川名は連打から左ストレートも当てると、ABも応戦する。
川名は左ストレートをABのテンプルに当て、ABの左フックを受けながらもカウンターの右アッパー。この一撃にABがダウンすると、すぐにレフェリーが間に入って試合を止めた。
豪快なKO勝ちで環太平洋ライト級のベルトを巻いた川名は、「三度目で……三度目でようやくベルトを巻けました。でもまだ環太平洋なので、もうひとつ修斗のてっぺんには世界のベルトがあるから、そこ挑戦できるように。次の試合、前にも言ったけれど川名雄生と小谷直之の試合、見たいか? 小谷直之いるんだろ?」と、元同門で先輩の小谷直之との対戦をアピール。
小谷が現れ、「心配していたけれど、前回と違って会場がシーンとならなくて良かった。川名にいい試合を連続で見せられたので、10月15日の舞浜大会で、川名がやるというならやろう」と対戦を受託。川名も「小谷直之超えを達成します」と宣言し、主催であるサステインの坂本一弘代表も了承。10月15日、舞浜アンフィシァター大会での両者の対戦が決定した。
▼セミファイナル 第6試合 バンタム級 5分3R
○佐藤将光(坂口道場)
KO 1R 4分58秒 ※右フック
●ルーベン・デュラン(アメリカ)
佐藤は3月に石橋佳大が保持する修斗環太平洋バンタム級王座に挑戦し、一進一退の攻防を繰り広げるもドロー。その実力は誰もが認めるところだ。
国内トップクラスを証明した佐藤の今回の相手は北米の強豪デュラン。UFCで1勝3敗。2014年からはアメリカのMMA(総合格闘技)大会『KOTC』で3勝1敗の戦績を持つワールドクラスのファイターだ。
1R、デュランの頭を下げた右のスイングフックが佐藤をとらえると佐藤は鼻から出血。ラッシュで前に出るデュランに、佐藤は距離を保つとデュランの前足に左インロー、さらに右ローを当てるとデュランの左足が流れ、デュランは前のめりに倒れてしまう。
デュランの立ち上がり際に佐藤は右ストレート。デュランは組みつく。佐藤はテイクダウンを防御し、離れて右ヒジ。かわすデュランは右フックを佐藤の喉元に当てる。
距離を取って右ローを当てる佐藤。バランスを崩し片手をマットに着くデュランはお返しの右ロー。佐藤も蹴り合いは負けず。左ミドルハイをデュランの右腕のガードの上に叩き込む。デュランはタックルで佐藤に尻餅を着かせるが、金網を背に立つ佐藤はフロントチョークを狙う。
デュランが頭を抜けばすかさず右ローを叩き込む佐藤。さらに左ミドルへ。その蹴り足にしがみついたデュランはテイクダウンを狙うが、片足を抜いた佐藤は頭を下げていたデュランに右フック。ダウンし、片ヒザをマットに着いたデュランにすぐに左のパンチで追撃するとデュランは前のめりにうつぶせでマットに崩れ落ちた。
KO完勝劇に佐藤は咆哮。マイクを持つと、「UFCをリリースされた相手には負けない。もっと強いヤツとやらせてほしい」とアピールした。
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