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【ボクシング】久保、9回TKO負けで王座陥落、ローマンが新王座に

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2017/09/03(日)UP

久保がローマンの右ストレートでダウンを喫する

WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
東洋太平洋ライト級タイトルマッチ

2017年9月3日(日)島津アリーナ京都

▼WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
◯ダニエル・ローマン(27=米国/同級2位)
TKO 9R 1分21秒 ※レフェリーストップ
●久保隼(くぼ・しゅん/27=真正ジム/王者)

1,2R、久保は自分のペースで戦っているように見えた

 真正ジム所属で長谷川穂積の後継者と言われる久保隼の世界初防衛戦。久保は12勝(9KO)無敗、KO率75%を誇る。

 今年4月、久保はWBA世界スーパー・バンタム級王者ネオマール・セルメニョ(ベネズエラ)に挑戦。序盤から打ち合い、7Rにプロ初ダウンを喫するも、11Rに体力の限界を訴えたセルメニョが試合を棄権。世界初挑戦で世界タイトルを奪取した。

 対するダニエル・ローマンは25戦22勝(8KO)2敗1分の戦績を持ち、現在14連勝中でKO負けは一度もなし。NABA北米スーパー・バンタム級王座を4度防衛成功している。ニックネームは“童顔の暗殺者”。

3Rからローマンの右アッパーがヒットし始める

 この最強の挑戦者を迎え、久保がどう戦うか注目されたが、3Rからローマンは度々ボディからのアッパーで久保の顎を捉え始め、続く4Rもローマンはボディの連打からアッパーを出しヒットさせていく。

 久保も返していくが足が止まりがちで被弾が多く、6Rには右ストレート、右アッパーで度々顎が上がる久保。終盤パンチをまとめられ防戦一方となるがゴングに救われた。 

ローマンの右がヒット。久保はこの右で2度マットに沈んだ。

 7R、劣勢を挽回すべく久保は積極的に前に出、攻勢に転じたかと思いきや、ローマンの右ストレートでダウンを喫する。8Rには終了間際に右ストレートで2度目のダウンを奪われた。

 そして9R、コーナーに詰められ防戦一方になった久保。ローマンが左フック、左アッパーをヒットさせ、最後に右ストレートで後ろに大きくバランスを崩したところでレフェリーが試合を止め、久保は初防衛に失敗、ローマンが新王者となった。

・次ページは中谷の東洋太平洋防衛戦と、小西の日本タイトル初防衛戦

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