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【DEEP】元谷友貴が大塚隆史を打撃で完封、才賀紀左衛門が2年3か月ぶりMMA戦で82秒KO勝利

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2020/03/01(日)UP

元DEEP王者同士のグラップラー対決は予想に反した打撃戦となった

DEEP事務局
『skyticket Presents DEEP 94 IMPACT』
2020年3月1日(日)東京・後楽園ホール

▼メインイベント DEEP バンタム級 5分3R
○元谷友貴(フリー)
判定3-0 ※三者とも30-27
●大塚隆史(T GRIP TOKYO)

試合全般で見られた元谷の右ロー

 元谷は初代・第3代DEEPフライ級、第7代同バンタム級王者。独創的と評されるグラップリング技術と、ブラジル・シュートボクセで磨いた打撃が武器。昨年大みそかのRIZIN×ベラトールの対抗戦でパトリック・ミックスに一本負けを喫し3連敗中。2020年はこの初戦で勝利を勝ち取り、バンタム級再浮上を狙う。

 対する大塚は第3代DEEPフェザー級、第2代、第5代同バンタム級王者王座を獲得し2階級制覇。DREAMやRIZINに参戦し、持ち前のレスリング力と歯に衣着せぬ物言いで注目を集めた。元谷とは対照的にこちらは2連勝中。勢いを武器にDEEPバンタム級頂上決戦に挑む。

 1R、ロングレンジから打ち込む元谷のローがよく当たり、大塚のフック、アッパーが空を切る。大塚の入り際に合わせた元谷の右フックが直撃し、大塚がよろけたところに元谷が接近。そこに大塚がタックルを仕掛けて一度はグラウンドに引きずり込むが、元谷は逃れ再びスタンドに戻り、ローを刻み続ける。

大塚は打たれながらも果敢にパンチを繰り出した

 2R、大塚の入り際に合わせる元谷の左フックが顔面をとらえ、大塚がぐらつく。元谷は冷静に右ロー、左右パンチをリズムよく当て、大塚にペースを握らせない。しかし大塚も退かずにパンチを連打。終盤には左ミドルをヒットさせるが、元谷のガードが固く、パンチでのクリーンヒットは奪えない。

 3R、元谷のテイクダウンディフェンスが冴え、幾度となく仕掛けられる大塚のタックルを防いでいく。終盤に大塚が仕掛けたタックルを受け、ケージ際からグラウンドに持ち込んだ元谷。上を取った元谷がパウンドを落とす中試合終了。元谷が大塚を完封し、DEEPバンタム級トップの実力を証明した。

「今年はDEEP、RIZINにも出たい」と宣言した元谷

 2階級制覇王者対決を制した元谷は「今日、こんなコロナで騒がしい中最後まで残ってくれてありがとうございます」と観客へ感謝の意を示した。そして「大塚選手とはなかなか決着までいかなかったですけど、強い相手を倒せたのはよかった」と勝利したことに安堵の表情。「今年もDEEP、RIZIN出たいと思うので応援お願いします」と、2020年もビッグマッチへの挑戦を続けることを表明した。

▶︎次ページは才賀紀左衛門が2年3か月ぶりMMA戦で82秒KO勝利

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