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【新日本キック】勝次が伊原代表の“古希”に贈るTKO勝利、重森陽太が難敵・健太に完勝

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2021/06/06(日)UP

勝次がTENKAICHI前王者を下し2021年2連勝

新日本キックボクシング協会
『MAGNUM 54』
2021年6月6日(日)東京・後楽園ホール

▼第9試合 スペシャルメインイベント64kg契約 3分3R
○勝次(藤本ジム/WKBA世界スーパーライト級チャンピオン)
TKO 3R2分24秒 ※コーナーストップ
●剣夜(SHINE沖縄/前TENKAICHIスーパーライト級王者)

ダウンから立ち上がった剣夜に打ち込まれる勝次の右ストレート

 勝次は2015年に新日本キックライト級、2019年にWKBA世界スーパーライト級の王座を獲得した押しも押されぬ新日本キックのエース。KNOCK OUTでもその強さを見せつけたが、2020年はまさかの3連敗。仕切り直しを懸けた今年4月の2021年初戦では小磯哲史から4度のダウンを奪い快勝。約1年半ぶりの勝利で復活の狼煙を上げた。

 対するは前TENKAICHIスーパーライト級王者の肩書きを持つ剣夜。元ホストという経歴を持つ剣夜は18年11月に基を下しTENKAICHIスーパーライト級王座を獲得。しかし20年3月の防衛戦でリュウイチに延長判定の末敗れ王座陥落。約1年ぶりの再起戦を新日本のリングで迎える。

 1R、勝次がワンツーから右ローで前進。剣夜は左ロー、右ミドルをコツコツと返す。勝次がジリジリ距離を詰め強い右ローを積み上げるが、剣夜が鋭い左ジャブ、右ミドルをタイミングよく返していく。

 2R、剣夜がスイッチし強い左ローをヒットし快音を響かせると、右ジャブを突き出し距離をとる。勝次はガードを固めワンツーから右ローで前進。右ストレートを上下に散らす。オーソドックスに戻した剣夜は近距離で勝次のパンチに合わせパンチで応戦、至近距離では左縦ヒジを突き出す。離れ際には右ストレートをヒットさせるも、勝次も左フックをヒットさせる。

明日に控えた恩師・伊原代表の70回目の誕生日に勝利をプレゼントした勝次

 3R、プレッシャーをかける勝次が、左の縦ヒジで剣夜をロープに詰める。笑顔を見せる剣夜も左縦ヒジで応戦。スイッチしながら左右ミドルで距離を取る。至近距離でパンチを浴びせた勝次が離れ際に放った左アッパーで、剣夜が仰向けにダウン。立ち上がった剣夜に勝次が襲いかかり、ロープからコーナーに逃げる剣夜に左右フックを上下に散らす。クリーンヒットを浴びながらも耐える剣夜だったが、コーナーからタオルが投入されて試合終了。勝次がTKO勝利で2021年2連勝を飾った。

 勝次はマイクを握ると明日6月7日で70歳を迎える伊原信一代表へ祝辞を述べた。また「もっと強くなって新日本キックを大きな団体にし、大きな大会に出て行きたいです。僕にチャンスを下さい」と声援を送る観客へ呼びかけた。

▶次ページは、重森陽太vs健太の実力派対決

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