【RISE】中野椋太、稲井良弥を剛腕連打でKOし5冠王に、宮﨑小雪は小林愛理奈をテクニックで完封し初V=全試合結果
RISEクリエーション株式会社
『RISE 158』
2022年5月29日(日)東京・後楽園ホール
▼メインイベント 第3代ウェルター級(-67.5kg)王座決定戦3分5R無制限延長R
◯中野椋太(誠至会/同級1位、S1世界ウェルター級王者)
KO 2R 1分39秒 ※右フック
●稲井良弥(TARGET/同級3位、第4代DEEP☆KICK-70kg王者)
※中野が第3代王座に
中野は、18年に行われた「第31回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で、応募総数16000人以上の中から第2次審査(BEST100)まで残ったイケメンファイター。S1世界ウェルター級王座、WBCムエタイ日本ウェルター級王座など合計4つのタイトルを獲得してきた。戦績は26戦20勝6敗。
対する稲井は、徳島県出身の第4代DEEP☆KICK-70kg王者。直近の7試合を全勝し、うち5KOを上げるなど、高い決定力を誇る。先週、那須川天心や原口健飛ら6月東京ドーム大会の出場選手とともに”TEAM RISE”の合同合宿に参加してきた。プロ戦績は、7戦7勝5KOと高い決定力を誇る。
1R、両者ともオーソドックス。中野が左フックをヒットさせ、右のカーフキックを多用する。稲井は左右のフックで飛び込み、右ストレートをヒット。終盤、中野が左フックをカウンターでヒットさせて、最初のダウンを奪う。
2R、稲井が果敢に右ストレートで前に出るが、中野がカウンターの左フックをヒット、さらに左右のフック連打で、2度目のダウンを追加する。
ダメージの明らかな稲井。右カーフキックを強打する中野は、これも完全に効かせる。最後は中野が強烈な右フック!右のパンチをフォローして、稲井を沈めた。稲井は、コーナーを背に尻もちをつき、立つことは出来なかった。
ここまで無敗のキャリアを築いていた稲井はプロ初黒星。カーフキックで相手を削り、カウンターで勝負を決めた中野がキャリアの差を見せた。5本目のベルトに満足げな表情を見せた。
ベルトを巻いた中野は「サワディーカップ」と笑顔でファンに挨拶し、「チャンピオンになることは通過点でした。(壊れたベルトを見て)ベルトすらKOでしたね。怪我のもないので、3週間後、隣の(東京)ドームでやらせてください。唯一無二のチャンピオンになります」とアピール。
試合後インタビューにて、中野は「やってきたことが規格外なので、ノープレッシャーでした」と試合を振り返る。RISEとGLORYは提携を発表していることもあり、海外強豪選手との戦いを見据えていた。
▼セミファイナル RISE QUEENアトム級(-46kg)タイトルマッチ3分5R無制限延長R
◯宮﨑小雪(TRY HARD GYM/王者)
判定3-0 ※50-47、50-46×2
●小林愛理奈(FASCINATE FIGHT TEAM/同級1位/挑戦者)
※宮﨑が初防衛に成功
宮﨑は、同じくRISEで戦う姉・若菜の妹でTRY HARD GYMの若き王者。フルコンタクト空手出身で、華麗なステップワークからの多彩な攻撃を武器とする。昨年3月に王者・紅絹に勝利して、RISE王座を獲得。現在5連勝中の絶対王者。
対する小林は原口健飛を師に持ち、こちらもフルコンタクト空手仕込みで、女子離れしたパワーを持つハードパンチャー。前戦では、ぱんちゃん璃奈とも激闘を演じた、祥子JSKに右フックでKO勝利している。
両者は20年10月と、21年1月に対戦しており、2度とも宮﨑が判定勝利している。王者の3度目の返り討ちか、挑戦者の執念か。
1R、サウスポーの宮﨑が右ジャブで距離を測りつつ、左ローを蹴る。小林は右ローを走らせ、遠い距離から右ストレートで飛び込む。
2R、宮﨑が左ミドル、インローを蹴り込む。接近する小林は、右ボディフックを強打。宮﨑はステップを使いながら、カウンターの右フックを打っては回る。
3R、蹴りの手数を増やす宮﨑は、左ロー、ミドル、ハイを、何度もヒット。小林の前進には左ストレートのカウンターを打つ宮﨑。小林は終盤、右ボディで距離を詰めて、パンチで襲い掛かる。ステップワークが軽快な宮﨑は、小林に的を絞らせない。
4R、小林が左フックで飛び込む。宮﨑は左のインローを蹴り続け、小林の太ももは紫色に染まる。小林の前進には、右フック、前蹴りで牽制する宮﨑。ここまで王者のペースで試合が進む。
5R、小林が左フックから右ボディフックを返して前進。だが、宮﨑はペースを変えずに、左右のロー、ミドルを淡々と蹴り続ける。
パンチで接近した両者。宮﨑は顔面へのヒザ蹴りを2度突き上げる。さらに、宮﨑は、右の前蹴り、左のヒザ蹴りをヒット、左ストレートで小林を追い詰めた。
ジャッジ3者は、最後まで攻め続けた宮﨑を支持。宮﨑が初防衛に成功した。
宮﨑はファンに感謝を述べた後、「不安やプレッシャー、見えない敵に打ち勝つのが難しかったけど、無事に勝利できました」と安堵の表情を見せる。
さらに「私は、6年生の時にお母さんが病気で亡くしています。1日を大切に周りにいる人を大切にして生きてほしい。私の試合を通して勇気や希望、『明日から頑張ろう』と思ってもらえたら私は幸せです」と、涙ながらに語った。
成長を見せた宮﨑の今後の戦いに注目が集まる。
▶︎次ページは、憂也vs.J、木村“ケルベロス”颯太vs.麻火佑太郎
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