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【DEEP KICK】木村ケルベロス颯太がTKO勝利、3大タイトルマッチは全て王者が防衛成功

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2022/12/29(木)UP

宮崎就斗が勝利

DEEP☆KICK実行委員会
『DEEP☆KICK 64』

2022年12月25日(日)テクスピア大阪

▼トリプルメインイベント1 DEEP☆KICK-57.5kgタイトルマッチ 3分3R
〇宮崎就斗(TARGET)
TKO 1R 2分53秒 ※レフェリーストップ
●KING龍蔵(ROYAL KINGS)
※宮崎が2度目の防衛に成功

蹴りを放つ宮崎

 3つのトリプルメインイベントの先陣を切るのはDEEP☆KICK-57.5kgタイトルマッチ、激闘DEEP☆KICK-57.5kg挑戦者決定トーナメントを制した高校生ファイター・KING龍蔵が3月に続き2度目の防衛戦となる宮崎就斗に挑んだ。試合前の煽り動画で龍蔵は「宮崎選手より先生(代表)に怒られるほうがよっぽど怖い」と言い、リング上でも高校生とは思えぬ落ち着きを見せる。対する宮崎は2度目となる防衛戦とあって表情も柔らか、確かな自信を放っていた。

 1R、サウスポーに構える宮崎に対しローをついていく龍蔵。宮崎は前手のフェイントからミドル、三日月を繰り出していく。ミドルレンジでの蹴りの刺しあいが続くとラウンド後半、静かな雰囲気が一転。徐々に圧をかけ宮崎が龍蔵をコーナーに詰めると左ハイからのストレートで宮崎がファーストダウンを獲得。 

パンチを当てる宮崎就斗

 驚きが隠せない龍蔵、残り時間も僅かとまずはこのラウンドを凌ぎたい所だったが宮崎はチャンスを見逃さなず、とどめと言わんばかりに前に詰めていくと最後はパンチラッシュでダウンを奪いレフェリーストップ。3月の防衛に続き今回もTKO勝利で2度目の防衛を成功させた。

 試合後のマイクで宮崎は「DEEP☆KICK王者として他団体で試合して結果が残せてないので、しっかり来年は強いってこと証明するので期待してください」と語り奥さんと子供を呼んで家族3人で写真撮影。愛する家族の為、そして王者として来年の更なる飛躍を決意した。


鷹介が勝利

▼セミファイナル DEEP☆KICK-55kg挑戦者決定トーナメント決勝 3分3R 延長1R
○鷹介(魁塾)
判定3-0 ※30-28×2、30-27
●力哉(BKジム)
※鷹介が-55kg次期挑戦者に決定

蹴りを放つ鷹介

 セミファイナルではDEEP☆KICK-55kg現王者・翔磨への挑戦権を懸けたDEEP☆KICK-55kg挑戦者決定トーナメント決勝、準決勝を共に勝ち進んできた鷹介と力哉が挑戦権を懸けてぶつかった。この両者は5年前にも対戦経験がありその際は鷹介の2RTKO勝利、力哉としてはリベンジ戦となる。

 1R、横に周りながらローやジャブを繰り出す力哉に対し鷹介はリング中央に陣取り威力あるロー、ストレート、膝を繰り出していく。細かく力哉も動きつつパンチを繰り出すが鷹介の早い踏み込みのワンツーが数度ヒットするなどパンチには鷹介に分があるか。

打ち合う両者

 2Rも横に周りロー、ジャブを放ちながらチャンスをうかがう力哉だが、鷹介のボディ、アッパー、ストレートなど威力抜群のパンチがヒットしていく。それでも愚直にチャンスを伺う力哉、ボディやローなど印象的なヒットを見せるがオープンジャッジは20-19が2名、20-18が1名で3名共に鷹介を支持。

 3R、後がない力哉は開始からパンチをまとめ左フックをヒットさせるが鷹介も止まらない、強烈な左フックに加えボディを返していく。互いに近い距離で打ち合うもヒット数はここでも鷹介が優勢、お得意のストレートを放っていく。力哉も逆転を狙い飛び膝やストレートを放つが鷹介を捉えれず試合終了。全ラウンドを通して攻勢を保った鷹介が3-0で判定勝利を飾り、タイトルマッチ挑戦権を獲得した。

 試合後のマイクでは「気持ちよくKOしてタイトルマッチ行きたかったんですが、全然ダメな試合になっちゃいました。ですがタイトルマッチではしっかり倒してチャンピオンになります」と宣言。すると現王者の翔磨もリングインし「トーナメントの中で1番やりたかった相手、でも今の試合では俺には勝てないと思うので練習して勝てるよう頑張ってください」と挑発した。

 来年3月予定のタイトルマッチ、互いにパンチが魅力的な選手なだけに見ごたえ抜群な1戦が決まった。


-LEGEND MATCH- が行われた

▼第9試合 スペシャルエキシビジョン -LEGEND MATCH- 2分2R
-階勇弥(Determination)
※エキシビションのため判定は無し
-fire仭士(more kickboxing studio)

戦う両者

 2度目の開催となる現役を引退した選手が再びリング場で戦う「-LEGEND MATCH-」。今大会では現Determination代表の階勇弥と現more kickboxing studio代表のfire仭士が出場した。引退したといってもバリバリの両選手、仭士がロープを飛び越え入場すれば階は十八番のスパイダーダンスにて入場、体はまだまだ現役なところを見せつけた。

 1R、エキシビションマッチではあるものの互いに鋭いパンチ・蹴りを交差させていく。2R、仭士が「もっとこい」とアピールしながら鋭いパンチを放つと対する階はバリエーション豊富な蹴り・パンチを様々に繰り出し、胴回し回転蹴りなども披露。正にパンチャーの仭士とテクニシャンの階といった試合が披露された。2分2Rを最後まで止まらず打ちり、家族・会員たちと共に記念撮影を行い拍手の中退場した。

 エキシビション終了後、仭士は「我が子にリングで戦ってる姿を見せたことがなかったので、それを見せたいと思い出場しました。僕はこれで舞台に上がるのは最後にして、こんな素晴らしい舞台に教え子たちが出てスーパースターになれるように指導頑張っていきます。関西キック会を微力ながらも盛り上げていきます」とコメント。

 階は「仭士選手は僕がキックを始めるキッカケの人でアマチュア時代に2度負けて学びたいと思いキックを始めました。昨年8月から健心塾を離れ独立しました、このDEEP☆KICKのような素晴らしい舞台に立つ選手が出るように、これからも指導を頑張っていきたいと思います」と語った。

▶次ページは第8~5試合結果

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