【ボクシング】亀田興毅、ポンサクレックをにらみつける「魂をぶつけるくらいの試合を」=計量
5月5日(土)東京・後楽園ホールにて、現役復帰&スパーリング形式のラストマッチを行う世界三階級制覇・亀田興毅(31=協栄ジム)とその相手である元WBC世界フライ級王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(40=タイ)が、4日(金)都内にて正午より公式計量&記者会見を行った。
亀田は53.50kg、ポンサクレックは53.30kgでそれぞれバンタム級リミットの53.52kgをクリアー。計量を終えた両者は写真撮影のため並んだが、ポンサクレックが“もっと近くへ来い”と指で示すと亀田は険しい顔つきで顔を近づけてのフェイス・トゥ・フェイス。ポンサクレックは満面の笑顔でこれに応えた。
計量後の記者会見で亀田は「計量の日までいろいろなことを考え、思い出しました。1日1日が楽しくもあり、これで終わるのかとちょっと寂しい気持ちありました。ひとつひとつのことを噛みしめながら体を作ってきて、明日のリングの上で亀田興毅が今できることを、見ている人たちに魂をぶつけるくらいの試合を最後にしようと思います」と、感慨深い表情でコメント。
ポンサクレックは「計量をパス出来てとてもよかった。ベストコンディションで戦えるように、今日と明日は休みたい」と話す。
亀田が「練習期間は短かったが、現役の時にやっていなかったことを取り入れて、思ったよりも仕上がりました。仕上がりは100%。まず試合を引き受けてくれたポンサクレックに感謝しています。ポンサクレックは憧れていたボクサーだし、偉大な世界チャンピオンだし、(8年前の世界戦では)結果的に負けてしまったけれど、もう一度拳を交えたい気持ちが強くあって、どんな形であれもう1回拳を交えることを引き受けてくれて感謝しています」と言うと、ポンサクレックは「興毅は大人になった感じがするよ」と笑った。
ポンサクレックは4月8日に約4年7カ月ぶりの復帰戦をタイで行い、いきなりタイ国スーパーバンタム級暫定王座を獲得し、タイ王者として亀田戦に臨む。「シンガポールでトレーナーをやっていたが、復帰するためにトレーニングを始めて今回もいい具合に仕上がったと思います。明日はフェアな試合をやりたい。お互い元世界チャンピオンだし、クリーンな試合が出来たらいいと思う」と望む。
どういう試合展開にするかとの問いには「リングに上がった1対1の戦いなので、最後はしっかりと勝ってボクサー亀田興毅にしっかりと幕を下ろしてけじめのリングにしたい」(亀田)、「前回と同じようにお互い探り合いから戦っていく」(ポンサクレック)と答える。
会見に同席した金平桂一郎・協栄ジム会長からは「JBC(日本ボクシングコミッション)とギリギリまでルールの交渉をしてまいりました結果、明日はヘッドギア無し、グローブは10オンス、6ラウンドとなりました」との説明も。「私としては公式戦でなおかつ8ラウンド、8オンスグローブでの試合にしたかったんですが、それは残念ながら叶いませんでした。ただ、明日みなさんが見る試合は実戦です。男同士の殴り合いです。10オンスでも当たれば十分に倒れるのでKOになると思っています。興毅本人の気持ちを代弁させていただきました」と、スパーリング形式の試合だが内容は実戦同様だと強調した。
最後に亀田は「ボクシングが大好きなのでその大好きなボクシングをやり切って、ボクサー亀田興毅として10カウントゴングを聞いて引退したいと思います」、ポンサクレックは「2人の元世界チャンピオンを応援してください」と、それぞれ語った。
また、亀田は「この先も続けるつもりはないのか?」とのタイ人記者からの質問に「その気持ちはないが、今回トレーニングを積んできてもっと強くなれる自信も湧きましたが、現時点では次もやるという決断は下せないです。明日の試合をもってボクサー亀田興毅は引退するとしか言えません」と含みのある言葉も残した。
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