井岡戦のスコアカード、3者がつけたのはダウンR以外無し、2者がつけたのは2つのRのみ
5月11日(日)東京・大田区体育館で行われた[WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ]では、井岡一翔(志成)が王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)に昨年7月以来のリベンジ戦を挑み、10Rにダウンを奪うも判定3-0(114-113、115-112、117-110)で敗れた。
僅差のジャッジもいるが、公開されたスコアカードを見ると、3者が井岡につけたのはダウンR以外無く、2者がつけたのは4Rと11Rのみだった。
【フォト】井岡戦のスコアカード、ジャッジが全て井岡につけた、ダウンを奪ったシーンも
両者は昨年7月、両国国技館でWBA世界スーパーフライ級王者の井岡とIBF同級王者のマルティネスによる王座統一戦を行い、マルティネスが3-0(116-112、117-111、120-108)勝利した。
今回の試合でも、序盤、中盤とマルティネスが前に出る手数で圧倒。しかし次第に井岡の左ボディが要所で入り、10Rには井岡が”ドンピシャ”左カウンターでダウンを奪う。しかしその後は追い上げきれず、王座奪還はならなかった。
試合後、公開されたスコアカードを見ると、マルティネスに117をつけたロバート・ホイル(米国)氏は、9Rまで全てマルティネスに。井岡がダウン奪取の10R、その後の11Rのみは井岡につけるも、12Rはまたもマルティネスだった。
114-113と僅差をつけたのは、ベンス・コバックス(ハンガリー)氏。1.2.の序盤は王者につけたが、井岡の左ボディが当たり出した3、4Rは井岡。中盤8Rも井岡につけている。
もう一人ラウル・カイズ・シニア(米国)氏は、前半の4、5Rを井岡につけ、最終Rも井岡につけている。
ジャッジが3人とも井岡につけたのはダウンを奪取した10R以外にはなく、2者がつけたものはコバックス氏とカイズ氏がとった4R。これは井岡の右カウンターや左ボディが入り出したことからだろう。
もう一つはホイル氏とコバックス氏がつけた、ダウン後の11R。これは王者がダメージか、回復を優先させたのか前半は明らかに守勢であった。しかし残り1者がつけているように、王者は若干フラつきながらも後半手数を復活させている。
試合後の会見で井岡は、採点について「どちらがポイントをとったのかはわからない状態だった。それだけ試合に夢中だった」と語っている。
また井岡の佐々木トレーナーは「前回よりも競っていたので、もしかしたら取れてるかどうかという感じではあった。ダウンも取ったので、もしかしたらいけたのかな」とコメントしている。
一方。勝利した王者マルティネスは試合後の会見で「正直勝敗は不安だと思っていた。なぜならアウェーだし、ダウンを取られたからだ。しかし私的にはダウンを取られたラウンド以外、全て取ったと思っていた。負けているとは思わなかった」とポイントに自信を持っていたと語る。
現地で取材していた記者も、マルティネスはパワフルに見えて繊細に見えた。基本通りガードをして、ボディを打たれたシーンもあったが、すぐに打ち返す。大振りのように見えてしっかりガードし、被弾も少なく、それがリードした要因ではないかと思われた。
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