【ボクシング】ゴロフキンがダウン奪うも苦戦の王座奪取、村田諒太、カネロ戦へ前進か
10月5日(日本時間6日) 米ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンにて『IBF世界ミドル級王座決定戦』が行われ、元3団体統一同級王者の、ゲンナジー・ゴロフキン(37=カザフスタン/同級3位)が、セルゲイ・デレビヤンチェンコ(33=ウクライナ)に判定で3-0(114-113、115-112、115-112)で勝利した。
昨年6月、IBF王者だったゴロフキンがデレビヤンチェンコとの指名試合を受けなかったため、IBF王座を剥奪、さらに昨年9月にサウス”カネロ”アルバレスに判定負けしWBA,WBC王座陥落。これで主要3団体(WBA、WBC、IBF)のベルトを失ったが、今回勝利したことで再びIBF世界ミドル級王座を獲得した。カネロとの再戦、ゴロフキンが対戦に興味をしているとも伝えられるWBA世界ミドル級王者・村田諒太(33=帝拳)との一戦が近づいたと言える。
しかし、判定はどちらが勝ってもおかしくはない内容だった。デレビヤンチェンコは14戦13勝(10KO)1敗と高いKO率を誇る猛者だ。
1R2分過ぎ、接近戦でゴロフキンが連打から右フックで早々にダウンを奪う。2Rにはゴロフキンの左フックでデレビヤンチェンコは右目まぶたを切るも、その後はデレビヤンチェンコが優勢に転じた。
3R、4Rと、逆転を狙うデレビヤンチェンコは序盤からパンチの連打。ボディからフックと上下に打ち分けヒット、ゴロフキンを下がらせる。ゴロフキンが反撃も相手のジャブに止められる。
5R、ゴロフキンはアッパーで相手の顎を上げるが、デレビヤンチェンコは終盤右ストレートから左ボディのクリーンヒットでゴロフキンの動きが止まり下がりはじめ、会場はどよめく。
ゴロフキンは持ち直し、一進一退の6−7Rを経て、8R開始時にはデレビヤンチェンコの右まぶた傷口が大きくなりチェック。再開後ゴロフキンは圧力をかけ左で相手の顔面を何度もヒット。デレビヤンチェンコは傷口がこれ以上広がらないように必死にガードする。
9R、ゴロフキンは右目尻から出血。圧力をかけ手数を出すのはデレビヤンチェンコ。反撃するゴロフキンだが、バテてきたのがパンチにスピードがなく空を切る。
10R 序盤からデレビヤンチェンコのボディから上を狙う連打がヒットし防戦一方のゴロフキン。ゴロフキンは終了間際に反撃も相手のペース。11Rはデレビヤンチェンコが右でゴロフキンの顎を上げる。中盤からはゴロフキンが左を何発かヒットし相手の出血がひどくなる。
最終の12R、アグレッシブに攻めるデレビヤンチェンコを冷静に見てゴロフキンの左でデレビヤンチェンコの顎を上げ、終盤の打ち合いでもゴロフキンはアッパーでデレビヤンチェンコの顎を上げ試合終了。
判定でゴロフキンが辛勝し王座を奪取、戦績を40勝(35KO)1敗、1分とした。
試合後、リング上でインタビューアーがゴロフキンの王座復帰を祝福。ベルトを肩にかけたゴロフキンが答えようとすると会場のファンから大きなブーイングが巻き起こったが、「対戦相手に本当に感謝します。厳しい戦いだった。私にとっては悪い日、彼にとっては良い日となっただろう。彼は非常にタフな男だ。これは私にとって大きな経験となった」と相手を讃えた。
一方、デレビヤンチェンコは「カットが戦いを変えた。時々見えなかったこともあり、彼はその目を狙っていた。しかし、言い訳はしない」と語った。この接戦で共に再戦に強い興味を示した。
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