【戦場】久遠とKARENの一戦は痛み分け、有里は芳美に判定勝ち
PINK DRAGON
『戦場 20』
2022年3月20日(日)宮城・東松島 ドラゴンボクシングスタジアム(DBS)
▼メインイベント(第10試合) 48.0kg契約 2分5R ※ヒジあり
△KAREN(DRAGON/DBS女子アトム級王者)
ドロー 判定1-1 ※48‐49、49-47、48-48
△久遠(=渡辺久江/ZERO)
“格闘ジャンヌダルク”渡辺久江こと久遠は2006年にDEEP女子ライト級王者となり、当時人気に火がついていた“ジョシカク(女子格闘技)”の代表的存在の一人。16年大晦日のキックボクシング戦を最後にリングを離れていたが、昨年10月のNJKF大森大会で約5年ぶりにキックルールで復帰。今年1月には、16年6月19日『VTJ in OSAKA』でのパク・ジョンウン戦以来となるMMAの試合にも再挑戦、修斗のリングで加藤春菜に腕十字を極めて一本勝ちした。
対するKARENは日本女子ライト級(61.23kg以下)最強といわれた三冠王・村上リエを輩出したDRAGON GYM期待の新鋭。19年4月にプロデビューし7戦無敗の好戦績を残していたが、20年9月のKNOCK OUTで宮崎小雪に初敗北。再起戦となった同年11月の初代DBS女子アトム級王座決定戦では、ほのかからヒジでダウンを奪って判定勝ちでベルトを巻いた。今回はノンタイトル戦となる。
1R、オーソドックスに構える久遠がローで距離を取るのに対し、KARENは左ミドル主体の攻め。終盤には久遠がKARENをコーナーに詰めてパンチ連打を見せる。
2R、お互いに手数が増え、接近戦の打ち合いでは久遠の右フックがヒット。
3R、足の止まった久遠だが、終盤にも一気に出て右ストレート。KARENも打ち合いに応じて一歩も退かない。
4R、左ミドルでプレスをかけるKARENに、久遠は右フックを当てる。両者の手数は減ることなく最終ラウンドへ。KARENは左ミドル、右ロー。久遠は前蹴り、近距離でパンチを当て、KARENもヒジも交ぜていく。終了間際には打ち合ってKO狙いの両者だったが、時間切れ。
「やりきった試合ができた上に勝った」と勝ちを確信した久遠は嬉し泣きしたが、判定は1‐1のドローに。KARENが所属するDRAGONGYM・佐藤亮会長はKARENが保持するDBS女子アトム級王座を懸けて次回7月大会でリマッチを提案しており、再戦は実現なるか。
▼セミファイナル(第9試合) スーパーフライ級 2分5R ※ヒジあり
〇有里(team SRK/DBS女子スーパーフライ級王者)
判定2-1 ※47‐48、49-48、49-48
●芳美(OGUNI-GYM/ミネルヴァスーパーフライ級5位)
怪我で長期欠場していたDBS王者・有里が再起戦、37戦のキャリアを持つベテランの芳美と対戦した。
1R、遠い間合いからワンツーの芳美に、有里がプレスをかけ右ミドル、組んでのヒザ。2Rも追いかける有里のパンチに、芳美はヒジを合わせる。
3R、一気にパンチ連打を見せる芳美に、有里は組んでのヒザで攻撃を遮る。
4R、手数の落ちない有里は右の三日月蹴り、組んでのヒジ、ヒザと多彩な攻め。芳美も随所で左右フックを振り回して引かない。
5R、打ち合い場面の中で芳美はバックブロー。有里はパンチ、組んでのヒザで対抗し競り合う展開に。判定2‐1で有里が復帰戦を勝利した。
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