【全空連】“空手界のきゃりーぱみゅ”植草歩が全日本初優勝、荒賀龍太郎は2連覇
全日本空手道連盟主催
「内閣総理大臣杯 第43回全日本空手道選手権大会」
2015年12月13日(日)東京・日本武道館
▼女子組手個人戦 決勝
○植草 歩(うえくさ・あゆみ/高栄警備)
ポイント 10-7
●染谷香予(そめや・かよ/前年度優勝)
女子組手決勝は昨年同様、3連覇を狙う染谷香予(テアトルアカデミー・前年度優勝)と“空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ”として注目を集めている植草歩(高栄警備)との対戦。
昨年は染谷が判定で勝利。幾度となくこの二人は戦ってきたが、今回も二人の気力がぶつかる女子空手界頂点を決めるにふさわしい戦いとなった。
試合開始から植草が突きを立て続けに決めポイントを重ねるが染谷も突きを入れポイントを追う。お互い飛び込んだタイミングで植草の上段突きが染谷の顔面にクリーンヒット。染谷が倒れこむ場面も。
1分間で互いに突き技の応酬は植草7ポイント、染谷3ポイントとなる乱打戦。
残り54秒を残し、染谷の上段蹴りが植草を捉え一本(3ポイント)で一気に7-6、さらに突きで追い上げ7-7となる。ここから20秒間の乱打戦。互いに引かぬ、互いに絶対に負けられ無い意地が観客にも見得るほどに具現化。
再び植草の上段突きがヒットし染谷が倒れこみ試合が中断。
残り20秒を残す。
ここで植草が攻め立て突きのポイントを重ねる。染谷は上段廻し蹴りで一本を狙ったがポイントに至らず、結果は10-7で植草が初優勝した。
「染谷先輩とだからできた試合です。積み重ねてきたことの成果がでました。途中雑になりましたが、落ちついて最後まで戦えました」と笑顔を見せた。
▼男子組手個人戦 決勝
○荒賀龍太郎(あらが・りゅうたろう/京都府)
ポイント3-1
●篠原浩人(しのはら・ひろと/セレナス・大阪代表)
男子組手決勝戦は5度目の決勝の舞台となった荒賀龍太郎(荒賀道場・前年度優勝)に、過去3位に2回入賞している篠原浩人(セレナス・大阪代表)との戦い。
共に日の丸を背負う日本を代表するトップ選手。
高校時代から2人の戦いはもう何年も続いている。そして過去、大きい舞台のほとんどの場面に於いて荒賀が勝ってきた。いわば、篠原は常に荒賀の影に隠れながらも技を磨いてきたのだ。そしてついに篠原が初めて全日本決勝に進出し2人の戦いが始まった。
互いに手を合わせ、静かなスタートとなった決勝戦。序盤、開始と共に先制攻撃を仕掛ける篠原。
これまで待ちのスタイルを貫いてきた篠原が戦法を変えてきた。1分を過ぎ、間合いを詰めた篠原が突きのカウンターで有効。1ポイント先攻。しかし荒賀も突きのカウンターを取り返し1-1と緊張が張り詰める。
残り50秒、ゆっくりと時間をかけ防具を直す荒賀に集中力を高める篠原だったが、残り30秒を切ったころからやはり荒賀が底力を見せ始め、スピードのある突きのカウンターを次々決め3-1で3分間の試合終了。
荒賀が連覇し、通算4度目の優勝を決めた。
「優勝したいという気持ちがやはり強くなりました。残り時間38秒で追いつきましたが、今年一年ずっと後半追い上げて勝ってきたので、落ち着いて戦えました。」と喜びを語った。
Text:N.Matsushita/Photo:eFight
★形の部 試合結果 レポートはこちら
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組手・試合結果
男子・個人
優勝 荒賀龍太郎(前年度優勝)
2位 篠原 浩人(大阪府)
3位 飯村 吏毅哉(熊本県)
3位 末廣 祥彦(東京都)
5位 渡邊 大輔(東京都)
5位 国吉 真太郎(沖縄県)
5位 森 優太(神奈川県)
5位 渡辺 湧(栃木県)
女子・個人
優勝 植草 歩(千葉県)
2位 染谷 香予(前年度優勝)
3位 齊藤 綾夏(山口県)
3位 川村 菜摘(宮城県)
5位 宮原 美穂(東京都)
5位 森口 彩美(兵庫県)
5位 山田 沙羅(東京都)
5位 尾立 佳菜子(大阪府)
男子組手団体戦
優勝 京都府
2位 神奈川県
3位 茨城県
3位 沖縄県
女子組手団体戦
優勝 京都府
2位 岐阜県
3位 群馬県
3位 大阪府
youtube動画 植草歩 2015年の試合集(空手ジャーナル)
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