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【GLORY】ザカリアが多彩な技でグランダーに完勝

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2017/09/30(土)UP

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Glory Sports International
「GLORY 45」
2017年9月30日(土・現地時間)オランダ・アムステルダム スポルタレン・ザウド

飛びヒザ蹴りを放つザカリア(右)

▼フェザー級 スーパーファイト 3分3R
○ザカリア・ゾウガリー(22=オランダ/シュートボクシングS-cup65kg世界トーナメント2016優勝/GLORYフェザー級10位)
判定5-0 ※29-28、29-28、30-27、30-27、30-27
●マサロ・グランダー(23=オランダ/GLORYフェザー級13位)

 GLORYフェザー級(65.0kg)のホープ対決として注目された一戦。シュートボクシング(以下SB)のS-cup65kg世界トーナメント2016覇者ザカリアと、ゲーオを追い詰めるなど新生K-1で活躍したグランダーが母国のリングで初めて拳を交えた。

 日本では“SBの爆弾小僧”の異名で知られるザカリアは、2014年4月の初来日から宍戸大樹、裕樹、鈴木博昭、水落洋祐など国内トップ選手を総なめに。昨年11月には、SBの立ち技最強格闘技世界一決定トーナメント『S-cup2016』で優勝した。今年5月に迎えたGLORYデビュー戦を判定勝ちで飾り、同団体のフェザー級10位にランクインした。

 対するグランダーは2015年4月に新生K-1へ初参戦し、野杁正明(現K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者)にTKO勝ちしたことで知られる、若き実力者。GLORYには今年1月に初参戦し、4人制のライト級(70.0kg)王座挑戦者決定トーナメントに出場。初戦をKO勝ち、決勝を判定負けで終えると、そこでの戦いぶりを評価され、本来の階級であるフェザー級で13位にランクインすることとなった。

 1R、身長とリーチで勝るグランダーは積極的にジャブを使い、そこから左右ストレートを伸ばして前へ出て、ザカリアをコーナーへ追い込むと、鋭いヒザ蹴りを突き上げる。クリンチで逃れたザカリアは、ブレイクから試合が再開されると、一気に踏み込んで左フック、続けざまに後ろ回し蹴りを返す。

 グランダーはハイやミドルも飛ばし、ザカリアがフックで前へ出て来ると、ヒザ蹴りを合わせにいく。ザカリアは後ろ回し蹴り、バックハンドブロー、飛びヒザ蹴りといったダイナミックな技で対抗し、ラウンド終了間際には左右パンチを猛ラッシュ。グランダーは一瞬ぐらついたかに見えたが、ここはクリンチに逃れた。

 2Rに入ると、ザカリアが回転の速い左右のフックをボディと顔面に次々と浴びせる。だが、離れ際にグランダーの右ハイが顔面をかすめる場面も。さらに手数を増して押し込むザカリアだが、終盤にグランダーもカウンターの左フックをヒットさせる。

 3R、ザカリアは流れるようなパンチ連打のコンビネーションで仕掛け、さらに飛びヒザ蹴りから着地と同時に豪快なフックを振るう。間髪入れずに飛んで来るザカリアの攻撃にガードを強いられる展開が続いたグランダーも、接近戦からパンチとヒザ蹴りで応戦。ザカリアはクリンチで潰すと、いったんブレイクが掛かる。

ザカリア(右)の飛びヒザ蹴りを被弾したグランダー(左)はヒザから崩れ落ち、ダウンしたかに見えた

 すると、ザカリアは試合再開と同時に二段飛びヒザ蹴りで強襲。これを被弾したグランダーは前方に倒れるように両ヒザがマットに着くが、これはダウンとはみなされず試合は続行。グランダーはザカリアの攻勢を凌ぐと、いったん距離を取り直してカウンターを狙うが、決定打を奪えず試合終了となった。

 勝敗の行方は判定となり、ザカリアがジャッジ5名全員から支持を受けて勝利。ホープ対決を制し、GLORY初参戦から2連勝となった。

PHOTOS(C)James Law, GLORY Sports International

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●次ページ:GLORY初のニ階級王者ロスマレンのフェザー級王座防衛戦

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