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【ボクシング】山中慎介、左の拳に「強かったよ、よく頑張ってくれた」=一問一答

2018/03/26(月)UP

eFightの試合動画
試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

数々の名勝負、KOシーンを生んだ左拳を見上げる山中

 3月26日(月)都内にて記者会見が行われ、元WBC世界バンタム級王者・山中慎介(35=帝拳ジム)が正式に引退を発表した。

「3月1日が最後の試合になりましたけれど、本当にこれで終わるのかと思うと寂しい気持ちは正直あります。それでもよくここまでやってこれたな、と自分自身に言ってあげたいですね」と山中。

「試合の2日後に目が覚めた時、今日は土曜日だからまた走らないといけないと思ったんですが、もうボクシングをやることがないからもういいんだ、と思った時には寂しかった」と振り返るが、「それでも悔いはないです」と話す。

会見の途中、目に涙を浮かべる場面も

「中学生の卒業文集にはWBCの世界チャンピオンになりたいと書いてボクシングを始めましたけれど、実際に世界チャンピオンになれて12度も防衛できて、目標よりもはるか上の世界に行けたことには満足しています。(WBCは)歴代の偉大な先輩方が持っていたベルトというのもありますし、バンタム級は日本人に凄くなじみのある階級だと思います。あしたのジョー(主人公の矢吹丈)もそうでした。そういった方々が残してきたものを僕がバンタム級王者として引き継いで、12度防衛することが出来たので価値は少しでも高められたと思っていますね」と夢を叶え、自身が達成した記録に胸を張る。

涙をぬぐう山中

 自分にとってボクシングとは何か、との質問には「僕はこれまでの人生でボクシングに一番成長させてもらったと思っていますし、僕の人生そのものです。山中慎介=ボクシングです」と答えた。

 そして、自身の“神の左”と呼ばれた左拳に言葉をかけるとすれば、どのような言葉かと問われると「強かったよ、と言いたいです。まあまあ強かったのではないですか。よく頑張ってくれました。大きな怪我もなかったですし、ここまで結果を残せた理由のひとつでもありますね」と語った。

●記者との一問一答

――ネリとの試合後、試合には負けたけれども自分には勝つことが出来たと言われていました。自分に対して勝つには何が大切でしたか?

会見には浜田剛史・帝拳プロモーション代表(左)、秋山弘志・JBC理事長(右)も出席。秋山理事長は「夢と感動をありがとう」と山中にメッセージ

「もちろん最後の試合に限らずですが、試合に行くまでにもう全てをやり切った、もう何もやることはないというところまでもってこれた、そこまで後悔なく調整できたのは自信になります。ボクシングでしかそういったことは出来ませんでしたが、一日一日の練習時間を大切にやって来たので、試合の前までにやれることはやったと思えるまで努力してこれたのが一番だと思います」

――ベストパンチは?
「これは迷いなくV2戦のトマス・ロハス戦(2012年11月=7RでKO)ですね。最後の一発。あれがあるからこそ常にこれくらいのKOをしてやろうとの想いで挑戦してこれましたし、あのKOは自分にとっても後援会にとってもファンにとっても記憶に残っている試合かなと思います」

――自分が描いていた引退の形とは?

「最後の試合で勝って引退を迎えるのが僕の理想としていた形ですが、それでもあのような試合結果でしたが自分自身、本当にすっきりした気持ちでいられる。内容・勝敗にかかわらず自分自身に勝てたことが今のすっきりした気持ちになっています」

――家族と一緒に歩んできた道を振り返ると?

長男・豪祐くんからの「パパ卒業おめでとう」との言葉に笑顔を見せる

「妻は僕が引退して無事に帰って来て一番すっきりしていると思います。世界を獲って防衛戦をして、結婚して子供が生まれていく中で、家族には本当に支えられましたし、家族の存在があったからこそこの結果を出せたと思っています。今までボクシング中心で迷惑もかけたし、これからは家族のため、妻のため、子供のためにいろいろしてあげたいですね。ある程度のわがままには答えようかなと思っています」

ーー第二の人生をどう考えていますか?

「ボクシングでここまで結果を残して来れましたし、いろいろ辛い想いも経験してきたつもりなので、何をするかは具体的に決めていませんが、今までの経験を生かして何事にもチャレンジしていきたいと思っています」

ーーワンツーストレートという最初に習う技術を中心にそのスタイルを貫いてきたことに関してどう思っていますか?

「歴代世界チャンピオンの中でもトップクラスの引き出しの少なさだったかもしれませんが、それでもこれだけの結果を残せてこれたのは、高校時代から磨き上げてきた、積み重ねてきたワンツー・左ストレートを信頼していたからだと思います。自分を信じて日々左ストレートを練習してきました」

ーーどこでパンチャーとしての磨きがかかった?

「自分の中でもある程度いいものは持っていると思っていたんですが、大学時代に練習をさぼってしまいまして、そのツケがプロの序盤には出ていました。でもプロになってからは自分としては努力していましたし、その成果がキャリア中盤から出てきたと思います。さらに強くなれたと思えたきっかけの試合は、(日本タイトル)初防衛戦の岩佐亮佑との試合(2011年3月=10RでTKO勝ち)だと思っています。あの試合では僕が不利との予想があったんですが、僕は勝つ気満々でしたし、いい調整が出来てあの試合内容だったので、あの試合で勝てたからこそ今の自分がいるなと思います」

ーー若いボクサー、未来のチャンピオンへ向けてメッセージを。

「終わってみて本当に大事だと思うのは、継続は力なりですね。この言葉を僕はずっと大事にしてここまでやってきたので、この言葉を若い子たちには伝えたいです」

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