【Krush】新王者・木村ミノル、ベルトを抱いて寝た
8月5日(日)東京・後楽園ホールにて開催された『Krush.91』の一夜明け会見が、6日(月)都内で行われた。
ダブルメインイベント第2試合でKO勝ちし、第6代Krushウェルター級王者となった木村“フィリップ”ミノル(K-1ジム五反田チームキングス)が会見に出席。昨夜の試合を振り返った。
「タイトルを獲った実感よりも塚越選手が1Rに仕掛けてきたのもあって、思った以上に初っ端から熱戦、激しい攻防があったので、その1試合を乗り越えたという気持ちが強いです。1RKO勝ちですが内容的には塚越選手の気迫を受け止めたので、それを乗り越えてほっとした気持ちの方が強いです」と木村。
2010年9月20日にプロデビューして以来、35戦26勝(19KO) 8敗1分の戦績を持つ木村だが、これまでタイトルとは無縁だった。初めて手にしたチャンピオンベルトだけに、その喜びは大きい。
「誰かに獲られたらまずいだろうと思って、ずっと持っていました。夜は抱えて一緒に寝ていたんですが、気付いたらベッドの下に落ちていました(笑)」
今回のタイトルマッチには様々な想いがあったと言い、「いろいろな気持ちを思い返しましたね。最後の水抜き(減量)で普段僕は軽くジョギングして落とすんですが、今回は自宅から目黒まで行って前に住んでいた家を巡ったり、上京して初めてトレーナーとミーティングした場所を見て涙が出てきてしまって。普通にしていたつもりだったけれど、潜在意識の中で本当は気負っていたのかなと思います。相当普段と変わったことをしていたので」と、無意識のうちに気負っていたと振り返る。
しかし、試合に関しては「怖いくらいいつも以上に冷静で。周りから見たら気負っているように、恐怖心があるように見えたと思うんですが、めっちゃ集中しきった状態で何も怖くないと周りには言っていました。会場入りからメンタルがいつもと違って、今までの試合で一番強くて逃げだしたかったんですが、それを堪えたら試合では凄い集中力があった。リング上は俺のものだってくらいのものがありましたね。正直、ゴングが鳴って塚越選手がすぐに仕掛けてきた時も冷静で、自分のゲームをするだけでした。塚越選手は普段ああいうことをしないので、気持ちが乱れているのかなと思ったくらい冷静でしたね」という。
試合後には交際中の彼女に公開プロポーズ。その秘話も明かした。
「プロポーズすることは誰にもずっと言っていませんでした。勝つまでは、勝った後のことを言わないようにしようと思っていて。まだ婚約指輪も買っていなくてベルトしかない状態でした。でも、彼女のアドリブ力の弱さにビックリしましたね(笑)。前から何となく『こういうことをやったらどうする?』って話はしていて、その時は『Krushのベルト一本では私は動かない』と言っていたので、僕は今回断られて『じゃあ、俺はK-1のベルトも獲る』って本当はやろうとしていたんです。そうしたら『お願いします』て言われたので僕の方がビックリしました。もっとツンツンして欲しかったです。でもいい締めくくりだったと思います」
今後については「何でも挑戦していく姿は変えずに、そこにKrushのベルトを防衛していくことをプラスします。あくまでも新しいことに挑戦するスタイルは変えずに行きます。バダザリアンとの試合が流れてしまったので(6月のK-1で対戦が決まっていたがバダザリアンの怪我で中止)、彼の怪我の回復状況もあると思いますが、何回目の防衛戦でもいいのでまた出来ればと思っています」と、王者になっても挑戦していく姿勢は変えないと話した。
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