前代未聞、誤審でKO寸前がリセット!?DEEPで裁定覆り物議に
5月25日(日)東京・ニューピアホールで開催された総合格闘技イベント『DEEP TOKYO IMPACT 2025 3rd ROUND』で、前代未聞の誤審があった。メインイベントで試合をした雅駿介の寝技での顔面への蹴りがヒザ蹴りの反則だったと判断され、KO寸前まで行きながら試合が止められてしまうことに。だが協議の結果、ヒザ蹴りではなく有効打の蹴りと裁定が覆り、混乱を招きかねない事態となった。
問題のシーンは、第10試合 DEEPバンタム級5分3Rの雅駿介vs.窪田泰斗のメインイベントで起こった。2R、スタンドの攻防で雅は首相撲からの右ヒザ蹴りをアゴの辺りに入れ、さらに右のパンチで窪田からダウンを奪う。窪田は足にしがみつこうとディフェンスするも、雅は左の蹴り入れて鉄槌やヒジ打ちを落としていく。だが、レフェリーが2人の間に割って入り中断の合図。あと一歩でKOといったところで、レフェリーはヒザ蹴りの反則があったと宣告した。だが雅は「脛!」とアピールし、一時騒然となる。
寝技でのサッカーボールキックなどの蹴り技は有効だが、ヒザ蹴りは反則だ。その後、レフェリーが協議に入りビデオ判定の結果、「ヒザ蹴りではなく、サッカーボールキックによる有効打でした。流れを一旦切ってしまったので、スタンドからの再開となります」とアナウンスがあり、なんとKO寸前から一転してのスタンドからスタートに。
試合再開後、勢いに乗っていた雅が窪田に右を入れてKO勝利を収めたため大きな混乱はなかったが、もしも勝敗が逆になっていたら、この誤審が追求されていたかもしれない。
DEEPの佐伯繁代表は大会総括で、「ヒザではなく脛が当たったので反則ではない。それはVTRだから確認できたこと」と裁定が覆った状況を説明した。動きのある展開でレフェリーから死角になっていたことも、不運のひとつだったようだ。
そして佐伯代表は「窪田選手が足に組み付いていたため、再開するのはスタンドしかなかった」とスタンドからリスタートした審判団の判断は間違いではなかったと続けた。
雅は、27日に自身のXで「今回フィニッシュシーンがリセットされるという聞いたことない事が起きた。脳内『?!?!』でまじパニックだったけどコーナーの先生2人が冷静に作戦を整理してた。石渡さんから、お前が決める事じゃないから切り替えろ!って言われて、そこからは相手を仕留めることだけに集中できた。最強のチーム体制!」と冷静に試合を運べたことはセコンドのおかげと試合を振り返った。
ちなみに雅のセコンドは、ALMA FIGHT GYM PUGNUSの石渡伸太郎代表とロータス世田谷の八隅孝平代表の最強コーチコンビ。審判団が協議中、しきりに雅に声をかけて試合に集中させることができたのは、2人のコーチの存在が大きかったようだ。
佐伯代表は「こんなケースは初めて」という、まさかのアクシデント。ノーコンテストや、中断までの攻防で判定していたら雅のKO勝利はなくなってしまうため、結果的に審判団もその場でできる最良の判断を下したということなのだろう。まさかが起こるのが試合とはいえ、今後こういうことはなくなってほしいものだ。
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