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【ライズ】小宮山が無敗の挑戦者を激戦の末に破る

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2014/01/25(土)UP

 


▼Dyki引退エキシビションマッチ
ーDyki(TARGET/第4代RISEバンタム級王者)
勝敗なし
ー村越優汰(湘南格闘クラブ/RISEバンタム級5位)

 テレビ番組『テラスハウス』に本名の宮城大樹で出演して知名度がアップしたDykiだが、脳の精密検査で『くも膜嚢胞(のうほう)』が見つかり引退を決意。今回がラストリングとなる。リングサイドにはテラスハウスの仲間たちがズラリと並んだ。

 両者ヘッドギアのレガース(足の防具)を着用。1R、ゴングと同時に飛び出していったDyki。胴廻し回転蹴り、後ろ廻し蹴り、ローの連続した蹴り合いで場内を沸かせる。

 2R開始前、Dykiはヘッドギアを外し、村越にも外すことを要求。そしてゴングと同時にコーナーを飛び出し、相手コーナーを蹴ってその反動で相手を蹴る三角飛び蹴りを見せる。

 場内がDykiコールに包まれる中、Dykiと村越は連続してミドルを蹴り合う。歓声が沸き起こり、エキシビションマッチは幕を閉じた。

 続いて行われた引退セレモニーでは、かつてタイトルマッチを争った久保賢司、盟友・羅王丸、『テラスハウス』で競演した菅谷哲也、姉でモデルの宮城舞、そして師匠の伊藤隆会長などから花束が贈られた。

 Dykiは「こんなに応援してもらえて幸せです。この涙はこんなに応援してくれる人たちがいるといううれし涙です。Dykiは今日で完全にいなくなりますが、宮城大樹としてこれからも頑張っていきます」と挨拶し、引退の10カウントゴングを聞いた。



▼第9試合 SuperFight! -90kg契約 3分3R延長1R
○清水賢吾(極真会館/第3代ヘビー級王者)
KO 2R1分36秒 ※右ヒザ蹴り
●瀧川リョウ(ドージョーチャクリキ・ジャパン/K-1 JAPAN GP’98 第3位)

 RISEヘビー級王者の清水が迎えた対戦相手は、K-1 JAPAN GP’98第3位のベテラン選手、瀧川。ボクシングをベースにし、そのキャリアは50戦を超える。

 1R、序盤から右ローを徹底的に蹴る清水。瀧川はパンチの連打からのハイキック。清水はパンチをガードしてヒザをボディに入れる。

 2R、瀧川の右フック、左ストレートでグラついた清水だったが、その直後にボディへの右ヒザ2連発でダウンを奪う。最後もボディへの右ヒザで清水がKO勝ちした。

 清水は、「瀧川選手が強くて自分の動きが出来ませんでした。羅王丸選手は2回やって2回倒して決着がついているので、やるのだったら天田選手とやりたかったので嬉しいです。しっかり準備して次の試合に向かいたいと思います」と、前の試合で次期タイトル挑戦権を手にした天田を迎え撃つと宣言した。



▼第8試合 RISEヘビー級次期挑戦者決定戦 3分3R無制限延長R
○天田ヒロミ(デジタルスピリッツ/同級4位、K-1 JAPAN GP 2004優勝)
判定3-0 ※三者とも29-28
●羅王丸(TARGET/同級2位)
※天田が次期挑戦権を獲得。

 RISEヘビー級次期挑戦者決定戦で羅王丸と天田が再戦。この試合は昨年9月に行われ、当初は羅王丸が判定勝利したが、3Rに羅王丸が奪ったダウンはRISEでは禁止されている相手を掴んだ状態で2度以上攻撃するヒザ蹴りだったため、ノーコンテストとなった。今回は仕切り直しの一戦となる。

 1R、天田が左ボディブローからの右フック、さらに左右のロングとショートのパンチで一方的に攻める展開。羅王丸はガードを上げて耐えるが、天田のローとヒザをもらう。

 2Rは前に出て攻める羅王丸がパンチをもらいながらもヒザを突き上げ、右ハイキック。羅王丸が攻めるたびに歓声が沸き起こる。

 3R、天田のパンチ&ローに羅王丸はヒザ蹴りで応戦。しかし、口を大きく開けて苦しそう。パンチを被弾する場面も増える。組み付きが多い羅王丸にイエローカードが提示された。

 打ち合いに出る羅王丸だが、天田の手数が上回る。判定で天田が決着戦で勝利を収め、次期タイトル挑戦権を手にした。



▼第7試合 第5代RISEバンタム級(-55kg)王座決定トーナメント一回戦 3分3R延長1R
○前田浩喜(CORE/バンタム級4位、元NJKFバンタム級王者)
KO 2R15秒 ※左ハイキック
●津田鉄平(新宿レフティージム/WPMF日本スーパーバンタム級10位、2013年WPMFスーパーバンタム級新人王)
※前田が準決勝へ進出。

 第4代王者Dykiの引退に伴い、空位となったバンタム級のベルトを争うトーナメントが開幕。1年ぶりの参戦となる前田はサウスポーからのミドル、ストレートの破壊力は抜群であり、キャリアと実績は十二分。一方、RISE初参戦となる津田は2013年のWPMF日本スーパーバンタム級で新人王に輝き、7戦6勝1分とプロで未だ負けなし。

 1R、パンチとローでどんどん詰めてくる津田に、サウスポーの前田は左ロー、左ミドル、左ハイ。

 2R、同じようにパンチで前へ出てくる津田に、前田が左ハイキックのカウンター。前のめりに倒れた津田を見て、レフェリーはKOを宣告した。前田が準決勝に進出。



▼第6試合 第5代RISEバンタム級(-55kg)王座決定トーナメント一回戦 3分3R延長1R
○宮崎就斗(TARGET/2013年RISING ROOKIES CUPフェザー級準優勝、2011年KAMINARIMON全日本大会60kg級優勝)
延長R 判定3-0 ※三者とも10-9
●九島 亮(STURGIS新宿ジム/RISEフェザー級6位)
※宮崎が準決勝へ進出。本戦は29-29、29-28(宮崎)、28-28

 九島はフェザー級から階級を下げて2009年以来の参戦。これまでバンタム、フェザー両階級で活躍し2010年には寺戸伸近の持つバンタム級のベルトにも挑戦した実績を持つ。宮崎は九島と同じくフェザー級戦線で戦っていたが、今回からバンタム級に転向。今年のフェザー級新人王トーナメントでは準優勝に終わったが、アマチュア時代はKAMINARIMON全日本トーナメントやK- 1甲子園でも東日本Aブロックで優勝を飾った実力者である。

 1R、サウスポーの宮崎は右へ回り込みながら左ロー、左ミドル。九島は左フックを狙いながら右ローを蹴る。

 2R、手数を大幅に増やして左右ストレートからのヒザ蹴りで宮崎を追い込む九島だが、組んでのヒザ蹴りを2度入れてしまい痛い減点1。

 3R、九島の右ミドル、右ロー、左右ストレートからのヒザ蹴りに下がる宮崎。左フックを返すが、手数が少なくボディを攻められると手が止まる。しかしラスト10秒、宮崎の左フックがクリーンヒットし、九島が棒立ちに。

 判定はドローとなり、延長戦へ。積極的に攻めたのは宮崎だった。左ストレート、左フックをヒットさせ、ヒザ蹴りにもつなぐ。九島もラスト1分で前へ出たが、宮崎が左のパンチで前へ出て九島を下がらせた。判定は3-0で宮崎。格上の九島を破って準決勝進出を果たした。

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