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【パンクラス】石渡がTKO勝ち、中井りんも圧勝

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2014/05/11(日)UP

eFightの試合動画
試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

▲上からヒジを落とす石渡。これからという時に相手の負傷で試合終了となった

パンクラス
「PANCRASE 258」
2014年5月11日(日)東京・ディファ有明
開場14:00 開始14:30

▼メインイベント(第10試合) バンタム級 5分3R
○石渡伸太郎(CAVE/バンタム級キング・オブ・パンクラシスト)
TKO 1R終了時 ※セコンドからのタオル投入
●トレバー・ワード(アメリカ/Team Warrior Concepts)

 ケージ(金網)に囲まれた10角形のリング、ヒジ打ちありのユニファイドルール(UFCなどアメリカの大会で広く採用されている統一ルール)を採用した新生パンクラスの第一弾大会が開催された。

 そのメインイベントを飾ったのは、パンクラス王者の中でも最も完成度が高いと言われている石渡。2月にバンタム級王座2度目の防衛に成功し、今回はノンタイトル戦で、幼少時に空手を3年、その後は柔術、柔道、ボクシング、キックボクシング、サンボを取得したというワードを迎え撃った。ワードはMMA(総合格闘技)戦績4戦4勝(2KO、2一本勝ち)と無敗の新鋭。

 1Rが始まってすぐ、ワードはハイキック、顔面前蹴り、ローキック、後ろ蹴りと蹴りを多用して石渡に襲い掛かる。勢いに押される石渡は回り込んで体勢を立て直すが、すぐにワードが蹴りとパンチでラッシュを仕掛ける。

 中盤からは目が慣れてきたのか、石渡もパンチを返し、残り1分では勢いあまって転倒したワードの上になってパンチ、ヒジを落とす。

 石渡が流れを取り戻したかに見えたが、2R開始前、ワードにドクターチェックが入る。そして、ワードのセコンドからタオルが投入され、石渡のTKO勝ちとなった。

 納得のいかない形で勝利を得た石渡は、「消化不良で申し訳ないです。また強くなって出直してきます」とマイクで語った。

 ドクターによればワードは左中手骨(ちゅうしゅこつ=手の甲の部分)を骨折していたとのこと。


▲何度もアームロックの体勢になった中井だが、ダレリオの腕は極まらなかった

▼セミファイナル(第9試合) アテナルール バンタム級 5分3R
○中井りん(パンクラスヴィーナス/初代クイーン・オブ・パンクラシスト)
判定3-0 ※三者とも30-26
●サラ・ダレリオ(アメリカ/シーザー・グレイシー柔術アカデミー)

 約8カ月ぶりの試合となる中井が迎え撃つダレリオは、アメリカの女子MMA(総合格闘技)団体『インヴィクタ』の常連ファイターで、2011年には現在アメリカで大人気のUFC女子バンタム級王者ロンダ・ラウジーとも対戦経験がある。

 7勝5敗の戦績で、7勝のうち5勝が腕十字やチョークスリーパーによるもの。グレイシー柔術の寝技を得意とするようだ。ニックネームは“ザ・モンスター”。

 1R、打撃で迫るダレリオに中井は回り込んで様子を見ていたが、ダレリオのヒザ蹴りをキャッチするとテイクダウン。立ち上がったダレリオを豪快に投げて上になり、アームロックの体勢に。これは極まったかに見えたが、腕がどんなに曲がってもダレリオは表情を変えない。この体勢が長く続いた。

 立ち上がったダレリオは中井からテイクダウンを奪い、ヒールホールドに。中井は上体を起き上がらせて脱出し、両者立ち上がるとダレリオがパンチで前に出る。

 2Rも中井がタックルでテイクダウンを奪い、アームロックの体勢に。ダレリオの腕が曲がり、中井は「これでも止めないのか?」という表情でレフェリーを見るが、ダレリオは表情ひとつ変えずアームロックを耐え抜いた。

 3R、パンチで前に出るダレリオだが、スピードもパワーも感じられず、タックルでテイクダウンを奪った中井がまたもアームロック。

 しかし、やはり極まらずに時間が過ぎていき、中井はアームロックを解いて上からパンチを連打。大差の判定で勝利を収めた。


▲田村(右)はトリッキーな動きからの打撃を見せる

▼第8試合 フェザー級 3分3R
○田村彰敏(総合格闘技津田沼道場/元修斗世界ライト級王者)
判定3-0 ※三者とも29-28
●宮路智之(パラエストラ松戸/2010年NBTフェザー級優勝)

 元修斗世界ライト級王者・田村がパンクラスに初参戦。2010年フェザー級新人王の宮路と対戦した。

 1R、田村は公開練習で見せた右に左に動きながらフェイントを多用する新しいスタイルから打撃を出す。時には相手から視線を外し、すぐに飛び込んでいくトリッキーな動きを見せる。

 しかし、組み付くと宮路が投げでテイクダウンを奪う。田村は宮路の腕を両足で挟んで起き上がり、上を奪い返す。両者立ち上がると、田村がヒザ蹴り。

 2R、宮路がタックルに行き、両者は組んだ状態でヒザ蹴り、パンチを打ち合う。ゴング直前には田村がヒジ打ちを見舞った。

 3R、田村はトリッキーな動きからパンチとロー。タックルに行くと宮路が押し倒して上になり、田村は下から三角絞め。それを外して宮路が上からパンチを入れたところで試合終了。田村の判定勝ちとなったが、田村は首をひねり笑顔はなかった。


▲伊藤(右)がジャブ、ロー、タックルで僅差の判定勝ち

▼第7試合 ライト級 3分3R
○伊藤崇文(パンクラスism/第1回(1995年)NBT優勝)
判定3-0 ※三者とも29-28
●上山龍紀(U-SPIRITJAPAN町田)

 ベテラン同士の対戦。1R、お互いにジャブとローを出しながらタックルの機会をうかがう。伊藤は2度タックルを仕掛けるが、いずれも切られた。

 2R、伊藤のタックルを上山が受け止めてヒザ蹴り。お互いにパンチとローを出すが、間合いが遠く当たらない。伊藤のパンチに上山がカウンターを合わせ、相打ちに。

 3R、伊藤のジャブとローが当たり始め、伊藤は組み付いてバックを奪う。残り20秒で伊藤がタックル、上山はヒザ蹴りを合わせたが、伊藤はそのまま押し込んだ。判定3-0で伊藤がベテラン対決を制した。


 

▼第6試合 ライト級 3分3R
○児山佳宏(パラエストラ松戸/修斗第5代環太平洋ウェルター級王者)
判定3-0 ※三者とも29-28
●中村晃司(パンクラス大阪稲垣組)

▼第5試合 スーパーフライ級 3分3R
○安永有希(東京イエローマンズ/スーパーフライ級4位)
判定2-1 ※29-28、28-29、29-28
●北方大地(パンクラス大阪稲垣組/スーパーフライ級3位)

▼第4試合 フライ級 3分3R
○武蔵幸孝(K-PLACE埼玉格闘技道場/フライ級8位)
判定3-0 ※三者とも30-27
●宇都木正和(パラエストラ古河/フライ級5位)

▼第3試合 ウェルター級 3分3R
○レッツ豪太(総合格闘技道場コブラ会/ウェルター級8位)
判定3-0 ※三者とも29-28
●高木健太(リバーサルジム川口REDIPS)

▼第2試合 バンタム級 3分3R    
○齊藤 曜(和術慧舟會トイカツ道場/バンタム級8位)
判定3-0 ※三者とも30-27
●藤井伸樹(ALLIANCE/2013年NBTバンタム級優勝)

▼第1試合 ライト級 3分3R
○太田駿平(フリー/フェザー級7位)
判定3-0 ※三者とも30-27
●小林 裕(U-FILE CAMP)

▼第16試合 ネオブラッドトーナメント一回戦 ウェルター級 3分3R
○佐藤 天(TRIBE TOKYO M.M.A)
一本 3R2:36 ※チョークスリーパー
●川和 真(禅道会 新宿道場)※デビュー戦

▼第15試合 ネオブラッドトーナメント一回戦 ライト級 3分3R 
○アンドリュ-・ロバート(総合格闘技津田沼道場)※デビュー戦
判定3-0
●チャンタモ(ハニートラップ)※林完から改名

▼第14試合 ネオブラッドトーナメント一回戦 フェザー級 3分3R
○島村 裕(宇留野道場/ハイブリッドファイター)
判定3-0
●渡辺謙明(パラエストラ東京)※デビュー戦

▼第13試合 ネオブラッドトーナメント一回戦 フェザー級 3分3R
○牛久絢太郎(和術慧舟會TLIVE)
判定3-0
●平山 学(フリー)※デビュー戦

▼第12試合 ネオブラッドトーナメント一回戦 バンタム級 3分3R
○コンボイ升水(マルワジム横浜)
不戦勝
●福山晄久(総合格闘技津田沼道場) 

▼第11試合 ネオブラッドトーナメント一回戦 フライ級 3分3R
○神部建斗(ALLIANCE)
判定3-0
●大津ヒロノブ(和術慧舟會GODS)

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