【M-ONE】首相撲で投げまくった片島聡志が王座返り咲き「息子のために獲った」
ウィラサクレックフェアテックス
「M-ONE 2018 1st」
2018年4月1日(日)東京・新宿FACE
▼第9試合 メインイベント WPMF日本スーパーフライ級王座決定戦 3分5R
○片島聡志(27=クレイン/WPMF日本バンタム級2位)
判定3-0 ※50-48、49-48、50-48
●奥脇一哉(23=はまっこムエタイジム/元REBELS-MUAYTHAIフライ級王者)
片島はパンチ&ヒジ打ち主体のアグレッシブなファイトスタイルで、昨年8月にはWMC日本 53.00kg契約トーナメントで優勝。2014年5月に階級アップのため返上したWPMF日本スーパーフライ級王座への返り咲きを狙う。奥脇はムエタイスタイルをベースに持ちながらパンチも得意とし、現在5連敗中と絶不調ながら迎えた今回のチャンスに再起を懸ける。
1R、奥脇のパンチに対し片島は首相撲に持ち込む作戦。接近戦では首相撲で転倒させ、遠い距離では強い前蹴りを当てていく片島。2Rには片島の前蹴りが奥脇を的確に捉える。さらにハイ、ミドルと繰り出す片島に対し、奥脇は自分のパンチの距離にする事が出来ない。
しかし、3Rになると奥脇は序盤からパンチで距離を詰め、片島の蹴りを読み始めたのか前蹴りを捌いてからのボディブローやバックスピンキックをかわしてパンチをヒットさせるなど、蹴り終わりにうまくパンチで攻める。
すると4Rに片島は距離を潰し首相撲戦へ。肘と飛び込んでのヒジを使い分ける。首相撲に持ち込む片島は奥脇を何度も転倒させる。
最終ラウンドの5R、片島が最後の力を振り絞り、左ミドルを連打すると奥脇の脇腹に何度もヒット。奥脇の蹴り返しに軸足を狩ってコカし、首相撲に行っては投げを見せた片島が判定で勝利。4年前、自らが返上したベルトを再び腰に巻いた。
試合後、片島は「とりあえず息子が出来て、その息子のために(ベルトを)獲ったので嬉しいですね。何が何でも獲ろうと思っていました」と、産まれたばかりの息子のために獲ったベルトだと話した。
対戦した奥脇については「やっぱり、はまっこムエタイ(ジム)の選手なので凄く気持ちが強くて、途中しんどくて気持ちが折れそうになりました。だけど、さすがに息子の前で格好悪いところは見せられないので最後は気持ちで戦いました」と、気持ちの勝負だったと語った。
▼第8試合 セミファイナル WPMF日本フェザー級 3分3R
○デンサイアム・ルークプラバーツ(タイ/WSRフェアテックス/元ルンピニースタジアム認定バンタム級王者)
KO 3R 1分13秒 ※ボディへの右ヒザ蹴り
●Phoenixx祥梧(20=Phoenixx Nak Muay Gym/WBCムエタイ日本統一フェザー級4位)
デンサイアムは元ルンピニースタジアム認定バンタム級王者で、大和哲也、久保優太、駿太、森井洋介ら国内トップファイターたちと拳を交えて来たベテランのムエタイ戦士。首相撲からのヒザ蹴りが得意とする。昨年9月にはNJKFスーパーフェザー級王者・琢磨を破った。
一方、祥梧は九州を主戦場とし、レベルスでは強打者ぶりを発揮して2016年10月には当時無敗のホープだった笠原弘希をKOした。今年3月にはJ-NETWORK後楽園ホール大会に出場し、J-NETWORKライト級5位・笠原淳矢を下している。
首相撲、ヒジ打ちなどのムエタイテクニックにかなり自信を持っている祥梧だが、本場のムエタイの元王者のデンサイアムにそのテクニックが通用するか。
1R、互いに様子見の展開。デンサイアムがミドルを蹴ると祥梧も蹴り返す。デンサイアムがプレッシャーを掛けると祥梧が後退。
2Rにはデンサイアムが一気に距離を詰めてパンチ、ミドル、ローで猛攻。しかし、祥梧も負けじと打ち合う。祥梧のパンチの打ち終わりに合わせて右ハイを狙うデンサイアム。強烈な打撃の応酬に場内が沸く。
3Rも打ち合う両者。デンサイアムの蹴りに対し大振りのパンチで対抗する祥梧だが、デンサイアムの圧力に押されロープを背負う。首相撲となりデンサイアムに祥梧は何発も強烈なヒザ蹴りを被弾。最後はデンサイアムが強烈な右ヒザ蹴りをボディに突き刺し、祥梧を悶絶させてKO勝ち。デンサイアムがムエタイの凄みを見せ付けた。
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