【UFC】ミルコ、2年間出場停止、ドーピング発覚は抜き打ち検査
UFCがドーピング検査を依頼する全米アンチドーピング機構(USADA)はミルコ・クロコップがUFCから2年間の出場停止処分を受けたことを25日、USADA公式サイトにて発表した。
発表された内容によると、ミルコ は、今年11月4日にクロアチアのザグレブでUSADAによるドーピングに関する競技外検査(競技会内ではなく、選手宅などにトレーニング期間中に抜き打ちで行う検査)を受けた。
検査当日、結果報告に先立ってミルコはUFCに対し、UFCアンチドーピングポリシーに違反するヒト成長ホルモン(hGH)を使用していたことを自ら申し出、その5日後の11月9日、ミルコはUSADA に対し、禁止薬物(hGH)を使用していたことを認めたと記されている。
そしてその翌日、11月10日にミルコは自身の公式サイトで引退を表明した。
通常、ドーピング検査は試合後、会場内で行うものと思われがちだが、会場以外で抜き打ち検査も存在する。これは試合当日のドーピング検査前に計算して数週間前に使用を停止するなどドーピングの検査結果に引っかからない対策をする選手もいることから。
ミルコはK-1、PRIDE、IGFなどで活躍し今年11月28日(土・現地時間)韓国・ソウル市のオリンピックバーク・ジムナスティック・アリーナで開催される『UFC FIGHT NIGHT』に出場が決まっていたが、肩を負傷して様々な方法で治療を行ったが回復せず、練習を行うことが出来ず出場を断念していた。
その肩の治療に「ヒト成長ホルモン」を使用していたという。
ヒト成長ホルモンは日本国内でも一部の美容クリニックなどでアンチエイジングのため加齢と共に分泌が低下したヒト成長ホルモンを注射し若い頃の機能の回復や怪我の回復などの効果をうたうところもあるが、量を打つと過度の筋肉増強のほか、副作用も懸念されているためスポーツ競技では禁止されている。
UFCのアンチドーピングポリシーでは、ステロイドやヒト成長ホルモン等のドーピング違反の出場停止は2年だが、悪意がある場合は倍の4年となる。ミルコは速やかに使用を認めたため出場停止処分は2年となった。
ちなみにスポーツ選手の競技会内、競技外でのドーピング検査は全米アンチドーピング機構(USADA)に限ったことではなく、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)も年間を通して行っている。
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