【ボクシング】カシメロ側プロモーター、ドネアに勝ったリゴンドーの方がタフな戦いになる
WBOバンタム級世界王者のジョンリエル・カシメロ(31=フィリピン)をプロモートするマニー・パッキャオ・プロモーションズのショーン・ギボンズ社長は、WBA世界同級レギュラー王者のギジェルモ・リゴンドー(40=キューバ)に勝つのは簡単ではなく、非常に難しい挑戦であるとの考えを米ボクシング専門サイト『ボクシングシーン』が6日報じた。
【動画】リゴンドーが的確な攻めもドネアのパンチでダウン! しかし最終Rに圧倒するシーン
8月14日にカリフォルニア州カーソンにて対戦する二人、当初4月に対戦が発表されたが、先月20日、リゴンドーに代わってWBC世界バンタム級王者ノニト・ドネア(38=フィリピン)とカシメロの2団体統一戦に変更と発表された。5月にドネアがWBC王座を獲得したため、4団体統一戦を加速させたい動きからだ。
4団体統一戦は、各団体のトップ王者で争う。WBAにはリゴンドーの世界同級レギュラー王者の上にスーパー王者の井上尚弥がおり、WBO王者のカシメロとWBC王者のドネアが統一戦で対戦すると、2団体統一王者が誕生し、あとはWBAスーパー、IBF同級王者の井上が対戦するだけで4団体統一王者が誕生するのだ。
しかし発表から10日後の先月6月30日にはドネア側がこの一戦をキャンセル。その理由はカシメロがドーピング検査の承認を遅らせたことや、カシメロ陣営がドネア陣営に対しての侮辱発言が理由として挙げられる。
そして再びカシメロvsリゴンドーの対戦が組まれた。
リゴンドーはオリンピックで2度の金メダルを獲得。プロ転向後は連勝を重ね13年には当時4階級制覇を達成していたドネアに3-0の判定で勝利している。
リゴンドーは相手にパンチをなかなか当てさせず、石のように固いと言われるパンチと正確なヒット率が特徴だ。さらにタフで回復力も早く、ドネアにダウンを奪われたものの回復し、ほぼ全ラウンドを通しヒット率で優勢、最終ラウンドにはリゴンドーのパンチでドネアの右目周辺が大きく腫れ下がらせたほどだ。
14年には来日し天笠尚にダウンを奪われながら、最終的にTKO勝利している。
敗北は1度だけ。2017年に、当時スーパーフェザー級のワシル・ロマチェンコに挑戦するため体重を2階級アップさせ挑んだ時のものだ。6R終了時棄権。リゴンドーは「負けたのは手の怪我のため」と語っていた。
そんなリゴンドーと戦うことについてギボンズ社長は「ドネアを打ち負かした男と戦うのだから、よりタフな戦いになると思うよ」と警戒。さらに「彼の人生で悪い試合は1回だけで、それは2階級上のワシル・ロマチェンコとの戦いだった。ギジェルモ・リゴンドーは、まだ健在だ。私たちの挑戦は非常に難しいものだ」と語った。
カシメロは6連続KO勝利中。19年11月には11秒の世界戦最短KO記録を持つゾラニ・テテに3ラウンドKO勝利している。カシメロが自身の連続KO記録を伸ばすか、リゴンドーにうまくいなされてしまうのか。
選手データ(2021年7月7日現在 ※BOXRECより)
・ジョンリエル・カシメロ(32=フィリピン)身長:163cm、リーチ163cm、構え:右
戦績:30勝(21KO)4敗、主なタイトル:現WBO世界バンタム級王者、元IBF世界ライトフライ級&フライ級王者、世界3階級制覇王者
・ギジェルモ・リゴンドー(40=キューバ)身長:170cm、リーチ :171cm、構え:左
戦績20勝(13KO)1敗、主なタイトル:現WBAバンタム級レギュラー王者、元WBAスーパーバンタム級スーパー王者、元WBO世界スーパーバンタム級王者/アテネ&シドニー五輪金メダリスト
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