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【M-1】藤原あらしが現役ムエタイランカーに惜敗!第2のブアカーオはTKO勝ち

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2012/03/25(日)UP


▲チョークナムチャイ(左)の技巧の前に惜敗した藤原(右) 

M-1MC
「M-1ムエタイチャレンジ Sutt Yod Muaythai vol.1」Part2 
2012年3月25日(日)東京・ディファ有明
開場15:30 開始16:00

▼トリプルメイン3(第14試合) ルンピニースタジアム認定査定試合 スーパーフライ級 3分5R
○チョークナムチャイ・シッヂャークン(タイ/ルンピニースタジアム認定同級2位、プロムエタイ協会同級王者)
判定2-0 ※47-47、47-46、47-46
●藤原あらし(バンゲリングベイ・スピリット/元WPMFスーパーバンタム級王者)

 藤原と対戦するのは、現ルンピニースタジアム認定スーパーフライ級2位、プロムエタイ協会同級王者のチョークナムチャイ(以下チョーク)。55戦のキャリアを誇る藤原にとっても過去最強の敵だと言っても過言ではない。

 この一戦で勝利すればムエタイ2大殿堂のひとつであるルンピニースタジアムのランキング入りも間違いないという。1月のレベルスでは同級9位ポーンモンコンに僅差で敗れているだけに、今回の一戦に期待がかかる。 

 チョークは前日計量で契約体重をクリアできず、通常の6オンスグローブではなく8オンスグローブを使用(藤原は6オンス)、1点減点からのスタートとなった。

 1R、サウスポーの藤原にチョークは右ミドルを多用、接近戦ではヒザを突き刺し、離れるとワンツー。チョークの左ハイが藤原の顔面をかすめる!

 2R、藤原は前蹴りと左インロー、チョークはワンツーを当てて前へ出る。フェイントを多用し、藤原のサイドに出るチョークは右フック、ヒジ組んでのヒザ。

 藤原は右フックをヒットさせるが、直後にチョークが右ストレート! これでグラついた藤原にチョークが右ストレートからの右ハイキックでダウンを奪う! 立ち上がった藤原は首相撲でチョークをコカし、左ミドルからの左ストレートで反撃。

 3R、飛びヒザ蹴り、飛び前蹴りを繰り出すチョークに藤原は右アッパー。チョークは速いワンツーを返すが、組んできた瞬間に藤原の右ヒジが炸裂! ダウンを奪い返した。

 立ち上がったチョークは右ミドルと組んでのヒザ、ワンツーで猛攻を加え、藤原も必死の形相で打ち返す。チョークは右ミドルから組んでのヒザ、藤原は左ロー、チョークが組み際にヒジをヒットさせる。

 4Rはいきなり組み合いになってのヒザの打ち合い。チョークはしつこく組んで藤原をロープに押し付けてヒザ蹴り。しかし、藤原はチョークをコカす。

 徹底して組んでヒザを蹴るチョーク。さらにヒジを叩きつけて来る。藤原は自分のヒザを上げてディフェンスするが、チョークは巧みにヒザを当てて藤原をコカす。

 5R、さらにしつこく組んでのヒザを打つチョーク。藤原のパンチは空振りに終わり、組んだチョークがヒザを連打。チョークはさらに右ミドルをクリーンヒットさせ、足払いで藤原をたびたびコカす。

 パンチとヒジで逆転を狙う藤原だが、チョークは右ミドルを蹴って組んでのヒザ。ガッチリと首をロックされた藤原は身動きが出来ない。

  勝敗は判定に持ち込まれ、判定2-0でチョークが勝利。追い上げを見せた藤原だったが、首相撲からのヒザを攻略することが出来ず惜敗した。



▲事実上の日本王座統一戦はWBC王者の日下部(右)が制した

▼トリプルメイン2(第13試合) WPMF日本スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R
○日下部竜也(くさかべ・りゅうや/OISHI GYM/WBCムエタイ日本同級王者、挑戦者・同級1位)
判定3-0 ※49-48、49-47、49-48
●清水雄介(尚武会/王者)
※日下部が新王座に就く。

 WPMF日本スーパーバンタム級王者にWBCムエタイ日本同級王者が挑戦するという、事実上の王座統一戦がついに実現! 

 王者の清水は5歳からグローブ空手を始め、アマチュア時代には『K-1甲子園』で優勝したHIROYAから勝利を収めている。2007年11月にプロデビュー後は高校在学中に14戦無敗でJ-NETWORKバンタム級王座を獲得、現在まで15勝(3KO)1敗2分と驚異的な勝率を誇り、日本人選手には負けたことがない。180cmというこの階級では異例の長身から繰り出す蹴り技を得意としている。 

 対する日下部も4歳で空手を始め、2008年と2009年の『K-1甲子園』に出場し、“天才”と称された。

 2010年9月にシュートボクシング日本スーパーバンタム級王座を奪取(現在は返上)し、昨年10月2日にはWBCムエタイ日本同級王座も獲得。パワフルな左フックとレバーブロー、後ろ蹴りを得意としている。 

  清水が20歳、日下部が19歳と共に若く、これからのキックボクシング界を背負って立つ逸材同士。どちらが真の天才児なのか? そして真の同級王者はどっちなのか!? 大注目の初対決だ。 

 1R、日下部が右ローを蹴れば清水も右ローを返す。清水は長いリーチからのジャブ、前蹴り、左ロー。初回はお互いに様子見といったところ。オープンスコアは三者とも10-10。

 2R、日下部が右ロー、左フックを空振りしての右ストレート。清水は前蹴りと左ミドル、ジャブ。清水のテンカオにフックを合わせてくる日下部。

 さらに清水が前へ出てくると日下部は後ろ廻し蹴りを繰り出す。日下部はパンチから後ろ蹴りと波に乗ってきた。ジャッジ2名は10-10、1名が10-9で日下部。

 3R、日下部の左ボディ、左フックに清水はヒジ。清水は日下部の入り際に左フックを合わせるが、日下部に出足払いで転倒させられる。思い切った右ストレートを繰り出す清水に焦りが感じられる。ジャッジ2名は10-10、1名が10-9で清水。

 4R、ボディを攻める日下部に清水はパンチで襲い掛かり、日下部はバックブロー、清水はヒジを繰り出す。日下部の右ストレートがカウンターでヒット、清水もすぐに右を打ち返すが、日下部は右ロー。

 清水が左右のミドルを連打、日下部のローにはバックブローを返す。さらにミドルを連打する清水。日下部は後ろ蹴りからの左ロー。清水がパンチで前へ出てミドルを蹴る。2名が10-9で清水、1名が10-10でイーブンと清水がリード。

 5R、清水は左ミドルと左ロー、日下部は口から大量の出血が見られる。パンチとバックブローで攻める日下部はタイミングのいい左ストレートで清水を倒し、ダウンを奪う。清水はパンチとヒザで反撃するが、日下部が後ろ蹴り、後ろ下段廻し蹴り。さらに左フックをヒット!

 最終Rのダウンが響き、清水は王座から転落。日下部が新チャンピオンの座に就いた。

「とりあえず嬉しいです。清水選手は凄く強いし、身長が高くてリーチもあって不安だったんですが、ジムでみんなが支えてくれて。みんなが先週の試合で勝って僕だけ負けるわけにはいかなかった。バックブローでアゴがいっちゃったのかもしれなくて喋りにくいんですが、勝ったんでいいかな」と日下部はマイクで語り、ジムの仲間たちと記念撮影に収まった。



▲前回に続いて白熱の名勝負となった一戦はSHIGERU(右)が勝利

▼トリプルメイン1(第12試合) WPMF日本スーパーフェザー級王座決定戦 3分5R
○SHIGERU(新宿レフティージム/同級1位)
判定3-0 ※三者とも49-48
●藤牧孝仁(はまっこムエタイジム/同級2位)
※SHIGERUが新王座に就く。

 昨年12月22日の『藤原祭』でWPMFスーパーフェザー級王座決定戦を行った両者。SHIGERUは5戦5勝無敗、藤牧はデビュー10年目と新鋭vsベテランの対決は1Rに藤牧がダウンを奪うも大接戦となり、ドローでタイトルは主催者預かりとなった。今回はそのタイトルを懸けての再戦となる。

 1R、藤牧は左ローを狙い撃ちし、左ハイも繰り出す。SHIGERUのパンチに対しては徹底的に左ローを返す。しかし、SHIGERUがパンチの連打で猛反撃! SHIGERUの右ミドルをキャッチした藤牧が右ストレートを連打。両者とも気合いの入った表情だ。オープンスコアはジャッジ三者とも10-9で藤牧がリード。

 2R、藤牧の左ハイがヒットすると、SHIGERUが連打で藤牧を追い詰める。今度は逆にSHIGERUが右ハイからヒジの連打。SHIGERUは手で押しての右ローを多用し、藤牧は首相撲に持ち込む。オープンスコアは三者とも10-10のイーブン。

 3R、藤牧が前へ出てボディブロー、SHIGERUは右ローと右ミドル。SHIGERUはヒジで飛び込んでいき、藤牧は組んで倒す。SHIGERUの左フックからの右ストレートで藤牧が後方へダウン! 一気にパンチで詰めていくSHIGERUだが、藤牧も打ち返す! 藤牧がワンツーから首相撲、SHIGERUはヒジ。オープンスコアは三者とも10-8でSHIGERUが逆転。

 4R、両者が右ローを蹴り合い、藤巻は左ミドル、SHIGERUはパンチとヒジ。飛び込んでのヒジをヒットさせるSHIGERUだが、藤牧もボディを打ち返す。パンチで前に出る藤牧にSHIGERUも打ち返す。乱打戦の中、両者ともクリーンヒットを奪う。オープンスコアは三者とも10-10。

 5R、パンチとローで前に出る藤牧。SHIGERUは前蹴りで距離を取り、藤牧は左ミドルとパンチで前進、左ボディと右ストレート。ラスト1分、場内が両者の応援団のコールで騒然となる中、藤牧はバックエルボーを連発し、SHIGERUもヒジ。そして両者足を止めての真正面の打ち合い!

 前回に続く熱戦の結末は判定までもつれ込み、ダウンのポイントを守りきったSHIGERUが判定勝ち。新チャンピオンの座に就いた。

 SHIGERUは「ここまで来るのにいろんな人に支えてもらいました。今後は特に考えてないです。僕を応援してくれる人はキックボクシングの知識がない人が多いと思うので、面白い試合をやっていきたいと思います」と、チャンピオンとしての抱負を述べた。



▲山本(左)は以前よりも攻撃主体のファイトスタイルに変貌

▼第11試合 IT’S SHOW TIME JAPANルール 61kg契約 3分3R
○山本真弘(藤原ジム/元全日本フェザー級王者、Krushライト級グランプリ2009&Kick Returnトーナメント&IKUSA -U60 GP優勝)
判定5-0 ※30-25、30-26、30-25、30-26、30-26
●TURBO(Team OJ/元WMAF世界スーパーフェザー級王者)

 イッツ・ショータイム世界タイトルへの挑戦権を得ている山本は、元WMAF世界スーパーフェザー級チャンピオンのTURBOと対戦する。両者共にキャリア40戦を超えている大ベテランだが、意外にも今回が初対決。山本は世界タイトルマッチ前哨戦を勝利で飾ることが出来るか。

 1R、勢いよくコーナーを飛び出したTURBOは山本といきなり打ち合いを展開する。両者ともハイスピードでパンチを繰り出し、TURBOは右ミドルも混ぜる。やや大振りのフックを繰り出していた山本だったが、パンチが交錯した瞬間にショートの右フックでダウンを奪う!

 2R、両者とも速い蹴りからパンチ、TURBOは飛びヒザ蹴りも繰り出す。山本はローを蹴っていき、TURBOのミドルにも軸足蹴りを合わせていく。速いパンチが交錯するが、両者とも前に出るためバッティングで試合は一時中断。

山本は鋭い左ローをTURBOの攻撃に返していき、TURBOは焦ったか反則のバックハンドブローを放ってしまい、減点1を取られる。再開後、山本の左ローでTURBOの体勢がグラつく。

 3R、出会い頭に山本の左ローでTURBOが転倒。山本はTURBOが攻撃を仕掛けてくるたびにかわしながらの左ロー。さらに左の後ろ廻し蹴り!

  山本の左ハイがヒットした直後、TURBOが連打で反撃に出たが、山本は右ハイ! さらに胴廻し回転蹴りで場内を沸かせる。

 パンチの連打と右ローで反撃するTURBOだったが、山本はこれをディフェンス。あっという間に試合終了となり、ハイスピードの戦いは山本が大差の判定勝ちを収めた。

 山本は「TURBO選手は計量の時からいい顔をしていたので今日は苦戦しました。7月に必ずショータイムのベルトを獲ります」と宣言した。

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