2020/11/22（日）UP
（最終更新：2020/11/22 18:06）

鬼の形相でマイアをパンチを振るう“絶対王者”シェフチェンコ（左）（getty/Zuffa LLC/UFC）

WME-IMG
『UFC 255』
2020年11月22日（日・日本時間）米ネバダ州ラスベガス／UFC APEX

▼女子フライ級タイトルマッチ 5分5R
○ヴァレンティーナ・シェフチェンコ（キルギス／王者）
判定3-0　※三者とも49-46
●ジェニファー・マイア（ブラジル／ランキング3位／挑戦者）

　王者ヴァレンティーナ・シェフチェンコ（32＝キルギス）はムエタイとキックでプロ通算57勝2敗の戦績を誇るストライカー。2015年末にUFCに参戦し、当初バンタム級で戦っていたが、フライ級に階級を落とし、2018年12月にヨアナ・イェンジェイチックを下し、同級王者に。
　連勝を重ね、今年2月にケイトリン・チュケイギアンを3R TKOで下し、3度目のタイトル防衛に成功した。MMA戦績は19勝3敗。

　対するランキング3位のジェニファー・マイア（32＝ブラジル）はブラジル名門シュートボクセ・アカデミー所属で、元Invicta FC世界フライ級王者。破壊力ある打撃を武器にBJJ（ブラジリアン柔術）黒帯の寝技を武器にInvictaで連勝し、2018年からUFCを主戦場とした。
　前戦は今年8月にジョアン・コールダウッドを1Rアームバーで一本勝ちを収めた。戦績は18勝6敗1分。

　1R、左構えのシェフチェンコ、右構えのマイア。シェフチェンコがサイドキックから組みつき、テイクダウンに成功。そこからシェフチェンコの盤石なトップゲーム。フルガードの体勢から肩パンチ、強烈な右ヒジ、パンチを叩き込む。最初のラウンドはシェフチェンコが取った印象。

テイクダウンを取りに投げを見せるシェフチェンコ（右）（getty/Zuffa LLC/UFC）

　2R、シェフチェンコが組んでテイクダウン成功。しかし、マイアがすぐに立ち上がり、逆に脇をさしながら、ケージに押し込む。マイアの組みの強さに苦戦している様子のシェフチェンコ。両者、グラウンドへ倒れ込む中、マイアがトップを奪う。
　マイアがハーフの状態でシェフチェンコをケージに押し込む。マイアがトップキープの中で、シェフチェンコが下から三角絞めを狙うが失敗。マイアのトップキープでラウンド終了。このラウンドはマイアが取った印象。

　3R、接近戦を仕掛けるマイア。シェフチェンコは前進するマイアに左ストレートをヒットさせる。マイアがケージに押し込むが、離れ際、シェフチェンコの左ハイキック。シェフチェンコがワンツーの左がマイアの顔面にヒットすると、そこからバックポジションを取り、投げてテイクダウン。ハーフをとるシェフチェンコ。
　柔術黒帯のマイアがフックガードから立ち上がる。ケージに押し込むマイア。しかし、シェフチェンコが倒しながら再びのテイクダウンに成功した。このラウンドはシェフチェンコが取り返した印象。

　4R、ワンツーが当たり始めるシェフチェンコ。しかし、怯まず前進するマイア。シェフチェンコの右のフックがヒット。さらに圧力を強めるマイア。シェフチェンコがパンチから組みつき、そのままタックルしテイクダウン。ケージ際でハーフガードの状態。サイドからパスしバックを取るシェフチェンコ。
　しかしマイアが再びハーフに戻す。この状態でシェフチェンコはコツコツとパウンドを落としポイントを奪う。このラウンドもシェフチェンコの印象。

　5R、右のジャブ、バックハンドのシェフチェンコ。このラウンドでKOか一本勝ちを取りたいマイアはテイクダウンを狙うが、シェフチェンコが細かい打撃を当て、マイアに組ませない。シェフチェンコのパンチ、ミドル、バックスピンキックと、面白いようにマイアにヒットするが、かなりのダメージを負っているはずのマイアは下がらず前進。