【極真会館】ルール改定に異種格闘技との融合で臨む
6月4日(土)・5日(日)大阪府立体育会館で開催の極真会館『2016オープントーナメント第33回全日本ウェイト制空手道選手権大会』は、片手による瞬間的な押しや捌きが有効となり、相手を崩してから攻撃したり、相手を転倒させて突きからの残心で技有り等のポイントが与えられるなど、新たに改定されたルールが導入される初の公式大会となる。
選手たちがどのように新しく改定されたルールに対応してくるかが最大の見所だが、独自のアプローチで対応しようとしているのが髙橋佑汰、南原健太、清水祐貴、山川竜馬などの有力選手を今大会に送り出す東京城北支部だ。
東京城北支部と言えば、RISE&シュートボクシング日本ヘビー級王者・清水賢吾、渡辺理想、鈴木雄三、藤田雄也らプロ・キックボクサーを輩出していることでも知られる。川本英児支部長が今回のルール改定への対応に当たり、目をつけたのが現在渡辺が挑戦している“ムエタイ”だった。
「ムエタイのテクニックを取り入れて、空手本来の技との融合を目指していきます。ムエタイの崩し技などは渡辺が中心となって指導しています」
川本支部長は今回のルール改定にあたり、以前から空手の稽古に取り入れていたムエタイの首相撲をさらに強化していった。
「首相撲をやることで崩されたり投げられたりしてもすぐ対応出来るようになりますし、改定されたルールに必要なボディコントロールを養うことが出来ます」
ムエタイのほかにも柔道やMMA(総合格闘技)の技なども研究し、いろいろな格闘技を融合して新しいスタイルを作っていきたい、と川本支部長。今回、特に力を入れているのが足払い系の技と下からの蹴り上げだという。
「ほかの支部もいろいろと研究しているでしょうが、城北支部は常に先回りして行きたい。いろいろな技、いろいろなパターンを反復練習しています。ただし、組手の中に自然に組み込まれるのはまだ時間がかかると思います。練習では出来ていても実戦では想定通りにいかないかもしれない。今回どれだけ発揮出来るかは未知数です。しかし、2~3年もすれば競技としての形が出来てくるでしょう」
やるからには一本(KO)を取る技を磨きたい、それが極真空手だと川本支部長。
「押しながらの打撃や、押しと捌きの複合技で一本につながれば面白くなります。空手以外の格闘技にもヒントはあると思うので、ルール改定で許されている技をいろいろな格闘技のKOシーンに当てはめてみて、今までの極真空手にはなかったKOシーンを生み出せたらと思います」
目標は東京城北支部による全階級(男子4階級)制覇。極真空手+異種格闘技の融合から、あっと驚く技が飛び出すかもしれない。
・【関連動画】極真会館の新ルール、私ならこう戦う!
増田章 、増田博正、今成正和
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